三重県道575号香良洲公園島貫線
表示
一般県道 | |
---|---|
三重県道575号香良洲公園島貫線 | |
三重県道304号香良洲停車場香良洲公園線 (旧称) | |
路線延長 | 2,860m |
陸上区間 | 2,860m |
海上区間 | 0m |
制定年 | 1961年(昭和36年)[1] |
起点 | 津市香良洲町 |
終点 | 津市雲出島貫町 |
接続する 主な道路 (記法) |
国道23号 |
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
三重県道575号香良洲公園島貫線(みえけんどう575ごう からすこうえんしまぬきせん)は三重県津市内を通る一般県道である。別名は、香良洲神社への参詣道である香良洲道(「からす道」とも表記)。
概要
[編集]路線データ
[編集]歴史
[編集]かつて「香良洲道」(からす道)と呼ばれた歴史街道で、伊勢街道(現・国道23号)から分岐し、天照大神(伊勢神宮内宮の祭神)の妹神とされる稚日女神を祀る香良洲神社への参詣道であった。そのため江戸時代には「からす詣らねば片参宮」と言われ、沿道は大いに賑わった。[2]
その後、「三重県道304号香良洲停車場香良洲公園線[3]」として県道に認定された。当時は伊勢電気鉄道(後の近鉄伊勢線)香良洲駅を起点としていた。香良洲駅は1961年(昭和36年)1月22日に伊勢線廃止と共に廃駅となり、同年10月1日、「三重県道575号香良洲公園島貫線」に名称と路線番号を変更した[4][5]。
路線状況
[編集]主な道路構造物
[編集]- 香良洲橋
- 雲出古川に架かり、香良洲町と雲出伊倉津町を結ぶ橋。以前の橋は1954年(昭和29年)10月に架橋されたコンクリート橋で、幅員は5.4 mであった[6]。かつては雲出古川の中ほどにのみ橋が架かっており、両岸付近は川の中を歩かなければならなかったという[2]。三角州の町である香良洲町へ渡る3つの橋(津香良洲大橋、香良洲大橋、香良洲橋)のうちで最も国道23号に近く、通勤・通学に利用されるほか、災害時の緊急輸送路に指定されている[6]。老朽化による架け替えのため2017年(平成29年)10月2日午前9時より通行止めとなっていたが、新橋が2022年(令和4年)3月27日に開通し[7]、4年半ぶりに行き来が可能になった[7]。新橋は橋長179.4 mで[7]、車道の拡幅により交通の円滑化や歩道の新設により歩行者の安全を確保[7]、大規模地震にも耐えられる耐震性能を確保[7]、橋脚を減らし橋梁の流出を防止するなどの事業効果があるとされている[7]。
重複区間
[編集]- 三重県道698号津三雲線:津市香良洲町 - 雲出伊倉津町(香良洲大橋北交差点 - 香良洲橋北詰)
地理
[編集]通過する自治体
[編集]接続する道路
[編集]- 国道23号・三重県道413号嬉野津線:起点
- 三重県道754号津香良洲線:津市香良洲町
- 三重県道698号津三雲線:津市香良洲町(香良洲大橋北交差点)、雲出伊倉津町
沿線
[編集]随所に江戸時代の道標などが見られる。
- 香良洲公園 - 老松約198本が茂る[2]。
- 香良洲海水浴場 - 伊勢の海県立自然公園の一部。潮干狩りや海水浴に適する[2]。
- 香良洲神社
- 津市サンデルタ香良洲
- 津市役所 香良洲総合支所
- JAみえなか 香良洲支店
- 香良洲郵便局
- 三重県警察津南警察署 香良洲警察官駐在所
- 雲出古川
参考資料
[編集]- 『県別マップル24 三重県道路地図』(昭文社、2009年3版1刷発行、ISBN 978-4-398-62474-1 、47ページ)
- 『みえまんなか学のすすめ vol.2』(みえ歴史街道構想津安芸久居一志地域推進協議会、平成14年3月発行、26 - 29ページ)
脚注
[編集]- ^ 現在の名称になった年
- ^ a b c d みえ歴史街道構想津安芸久居一志地域推進協議会(2002)
- ^ 昭和36年10月1日三重県告示第522号
- ^ 昭和36年10月1日三重県告示第521号
- ^ 手続き上は昭和36年10月1日に「三重県道304号香良洲停車場香良洲公園線」を廃止(昭和36年10月1日三重県告示第522号)し、同日付けで「三重県道575号香良洲公園島貫線」を新規に指定(昭和36年10月1日三重県告示第521号)したことになっている。
- ^ a b 松崎晃子「津・香良洲橋 通行止め 2022年まで 架け替えであすから」中日新聞2017年10月1日付朝刊、三重版24ページ
- ^ a b c d e f “新しい香良洲橋の通行を開始します”. 三重県 (2022年3月19日). 2022年3月27日閲覧。
別名
[編集]- 香良洲道(津市)