秋冬
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(中山丈二から転送)
「秋冬」(しゅうとう)は、中山丈二の作詞、堀江童子の作曲による楽曲。中山の遺作にあたる[1]。
概要
[編集]1980年6月、銀座を中心に弾き語りをしていた[2]中山丈二が愛用のギターと1本のデモテープを残し、36歳の若さで逝去した。そのデモテープに入っていた曲が「秋冬」である[1]。当時、親交のあった関口宏、峰岸徹、カルーセル麻紀らが協力しあい、自主制作で「秋冬」のレコードを400枚製作し、それが密かに聴き続けられてきた。
その後、この曲は銀座、赤坂、六本木などで静かなブームとなっていた[2]。『アフタヌーンショー』や『3時にあいましょう』などでも紹介された[2]。
1983年、橘美喜のシングルリリースをきっかけとした「秋冬」ブームが起き、1984年頃にかけて数名の歌手によって競作された。その際、「中山本人の歌っているものが聴きたい」とRIV.STAR RECORDSに要望があったため、オリジナル版も発売された。デモテープ音源から声だけを取り出し、新たな演奏と組み合わせる手法により制作された。
1984年、高田みづえは『第35回NHK紅白歌合戦』にこの楽曲で5年連続、7回目の出場を果たしたが、翌1985年6月に芸能界を引退したため、これが最後の紅白出演となった。
中山丈二のシングル収録曲
[編集]1980年盤
- 上述の自主制作による追悼盤
1983年盤(RIV.STAR RECORDS:7RC-0017)
- 両曲とも、作詞:中山丈二、作曲:堀江童子、編曲:竜崎孝路
- 秋冬(3:46)
- 秋冬カラオケ(3:46)
- ‘’‘’桜坂
カバー
[編集]1983年から1984年の競作
[編集]「秋冬」 | |
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原大輔 の シングル | |
B面 | 恋唄遊び |
リリース | |
ジャンル | J-POP |
レーベル | ディスコメイト |
チャート最高順位 | |
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「秋冬」 | |
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三ツ木清隆 の シングル | |
B面 | 倖せづかれ |
リリース | |
ジャンル | J-POP |
レーベル | CBSソニー |
チャート最高順位 | |
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「秋冬」 | ||||
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高田みづえ の シングル | ||||
初出アルバム『秋冬~季節めぐり』 | ||||
B面 | 北へ | |||
リリース | ||||
ジャンル | ポップス | |||
レーベル | ユニオンレコード | |||
チャート最高順位 | ||||
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高田みづえ シングル 年表 | ||||
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- 橘美喜
- 原大輔
- 小田陽子
- 1983年のシングル(編曲:矢野立美)、c/w「ジェラシーはDameよ」
- 三ツ木清隆
- 堀江童子 ※作曲者によるセルフ・カバー
- 1983年のシングル(編曲:馬飼野俊一)、c/w「傘はじゃま」
- 高田みづえ
- やしきたかじん
- 1984年 ※カセット・テープのみの発売
- 2014年のアルバム『たかじん やっぱ好きやねん -シングル・コレクション-』に収録
- ロス・プリモス
- 1984年のシングル、c/w「別れるのになぜ」
- 村上幸子
- 1984年のアルバム『酒場すずめ』に収録
- ラブ・サントス
- 1984年のシングル(編曲:佐伯亮)、「おんな虫」c/wに収録
その他にカバーした歌手
[編集]関連項目
[編集]福山雅治
- 『秋歌』 - 三ツ木清隆バージョン収録
- 『秋の夜長と上手につきあう17の知恵』 - 高田みづえバージョン収録