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交響曲第4番 (スタンフォード)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

交響曲第4番 ヘ長調 Op.31は、チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォードが作曲した交響曲。演奏時間は約44分[1]

概要

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スタンフォードは前作の「交響曲第3番」が国際的な成功を収めたことで、この曲の初演をベルリンで行う確約を得ていた。作曲は6月4日ケンブリッジ始められ、7月31日ダブリンで完成している。約束の通り、この曲は1889年1月14日に作曲者の指揮によりベルリンで初演され、同年2月23日には水晶宮オーガスト・マンス英語版[注 1]の指揮によってイギリス初演が行われた。しかしながらこの曲は交響曲第3番ほどの成功を勝ち得ることはできなかった[2]。楽譜の冒頭には次のモットーが掲げられている。

"Through Youth of Strife,
Through Death to Life.
[3]"

楽曲構成

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第1楽章 アレグロヴィヴァーチェ・エ・ジョジョーソ ヘ長調 3/4拍子
ソナタ形式。冒頭から若々しい性格の主題が奏される[2][3]。第2主題も落ち着いてはいるが生命力を感じるものである。両主題を用いた展開部を経て再現部、コーダとなる。
第2楽章 インテルメッツォ アレグレットアジタート - トランクウィロ・マ・リステッソ・テンポ イ短調 6/8拍子
情熱を秘めた主題が奏される。中間部では優しく流麗な旋律が聴かれる。
第3楽章 アンダンテモルトモデラート ニ短調 4/4拍子
弦楽器が絡み合うように悲痛な主題を主題を奏でる。2つめの主題は救いのあるものである。コーダでは終楽章の歓喜を予感させる[2]
第4楽章 フィナーレ アレグロ・ノン・トロッポ - マエストーソ ヘ長調 2/2拍子
ロンド形式[2]対位法を駆使して3つの主題を扱っていく。開放の喜びに満ちた内容に、冒頭に掲げたのモットーとの齟齬を指摘する声もある[2]。最後は堂々と全曲と閉じる。

脚注

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注釈

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  1. ^ 訳注:1825年生まれ、ドイツ生まれの英国の指揮者。水晶宮の音楽監督であった。

出典

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  1. ^ Sntanford Complete Symphonies CHANDOS”. 2013年1月2日閲覧。
  2. ^ a b c d e Stanford Symphonies Nos1-7 ブックレット” (PDF). 2013年1月2日閲覧。
  3. ^ a b STANFORD SYMPHONY No.4 piano reduction” (PDF). NOVELLO, EWER AND Co. 2013年1月2日閲覧。

参考文献

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外部リンク

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