今井和雄
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(今井和夫から転送)
いまい かずお 今井 和雄 | |
---|---|
本名 | 同 |
別名義 |
今井 和夫 今井 和男 |
生年月日 | 1928年4月10日 |
没年月日 | 2016年3月13日(87歳没) |
出生地 | 日本、東京府東京市(現在の東京都) |
血液型 | O型 |
ジャンル | 元俳優 |
活動期間 | 1940年代 - 1980年代 |
活動内容 | 演劇、劇映画(時代劇・現代劇、特撮映画)、テレビドラマ |
主な作品 | |
『淑女と風船』 『ウルトラQ』 |
人物
[編集]戦後、市川小太夫一座に所属し、地方巡業の舞台俳優として芸能活動を開始[9]。その後、常設劇団を経て新東宝に入社[4][3]。
1952年(昭和27年)、東宝に準契約として入社し、のちに演技協社と契約して専属となる[4][9]。書籍『ゴジラ大百科 [メカゴジラ編]』では、「淡彩な役どころに持ち味を発揮」と評している[1]。
東宝の俳優専属システム崩壊後は、加藤茂雄や門脇三郎らと新星プログループに所属[9][7]していたが、後に芸能界を引退[3]。
2016年(平成28年)3月13日、死去[6]。満87歳没。
出演作品
[編集]映画
[編集]- 銀座カンカン娘(1949年)[3]
- 生きる(1952年) - 予防課受付職員[9]
- 七人の侍(1954年) - 百姓
- ゴジラシリーズ
- ゴジラ(1954年) - 隅田川縁の避難民[7][5](野次馬[6])[注釈 3][注釈 4]
- ゴジラの逆襲(1955年) - 海洋漁業KK社員[5]
- キングコング対ゴジラ(1962年) - パシフィック製薬社員[5]
- モスラ対ゴジラ(1964年) - 毎朝新聞社員[5]・原住民[5]・記者[5]
- 三大怪獣 地球最大の決戦(1964年) - 調査隊隊員4[11][1][2][6][5]
- ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘(1966年) - インファント島の原住民[5]
- 怪獣総進撃(1968年) - 怪獣ランド技師[6]、国連科学委員会技師[5]・避難民[5]・防衛隊員[5]・月基地の技師[5]
- ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃(1969年) - カメラマン[5]
- ゴジラ対ヘドラ(1971年) - 雀荘の客[2][6][5]
- メカゴジラの逆襲(1975年) - あかつき乗組員[12][5]
- 白夫人の妖恋(1956年) - 許仙の店の客・宋の民[要出典]
- 空の大怪獣 ラドン(1956年) - 炭鉱職員[要出典]
- 地球防衛軍(1957年) - カメラマン[要出典]
- 変身人間シリーズ
- 大怪獣バラン(1958年) - 記者[要出典]
- 裸の大将(1958年) - 闇市の男・真岡町の男 [2役]
- 日本誕生(1959年) - 相模国の民[要出典]
- 暗黒街の弾痕(1961年) - 小松モーター研究所の工員
- 顔役暁に死す(1961年) - 倉岡署の警官
- モスラ(1961年) - 日本隊員E[11][2]
- 妖星ゴラス(1962年) - 鳳号通信員[11][1][6][注釈 5]
- 太平洋の翼(1963年) - エチアゲ航空基地の所員[要出典]
- 海底軍艦(1963年) - 防衛庁幹部・ムウ帝国人[要出典]
- 君も出世ができる(1964年) - 東和観光社員・サラリーマン [2役]
- フランケンシュタイン対地底怪獣(1965年) - 村の消防団員・記者[要出典]
- けものみち(1965年) - 会見場の記者
- クレージー映画
- 100発100中(1965年) - ブルースワンプの客
- 100発100中 黄金の眼(1968年) - ベイルートの男
- 奇巌城の冒険(1966年) - 敦煌の民
- お嫁においで(1966年) - レストランのボーイ
- 乱れる(1967年)
- キングコングの逆襲(1967年) - ドクタ・フーの手下[要出典]
- 東宝8.15シリーズ
- 日本のいちばん長い日(1967年) - NHK技師
- 日本海大海戦(1969年) - 演説の聴衆・常陸丸の操舵士・砲術兵[要出典]
- 激動の昭和史 軍閥(1970年) - 毎日新聞社の記者
- 激動の昭和史 沖縄決戦(1971年) - 自決する県民・県庁幹部・土木作業をする県民[要出典]
- 幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形(1970年) - 大河原町役場の職員[要出典]
- ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣(1970年) - セルジオ島島民
- 狼の紋章(1973年) - 博徳学園高校の教師[14]
- 日本侠花伝(1973年)
- 日本沈没(1973年) - 総理府係官[15]
- 華麗なる一族(1974年) - 阪神特殊鋼管財人の一人
- ノストラダムスの大予言(1974年) - 環境庁職員[要出典]
- 蔵王絶唱(1974年)
- エスパイ(1974年) - カメラマン[16]
- 金環蝕(1975年) - 決算委員
- 大地の子守歌(1976年) - 医者
- 続・人間革命(1976年) - 預金者
テレビドラマ
[編集]- ウルトラシリーズ(TBS)
- 兄貴の恋人 第7話(1970年、CX)
- 太陽にほえろ!(NTV)
- 第17話「俺たちはプロだ」(1972年) - 常東銀行警備員
- 第24話「ジュンのお手柄」(1972年) - 記者[注釈 3]
- 第32話「ボスを殺しに来た女」(1973年) - 中央病院医師
- 第41話「ある日、女が燃えた」(1973年) - 会議場前の男
- 第54話「汚れなき刑事魂」(1973年) - 木下哲也
- 第63話「大都会の追跡」(1973年) - 高橋写真館店主
- 第65話「マカロニを殺したやつ」(1973年) - 鑑識員[注釈 3]
- 第72話「海を撃て!! ジーパン」(1973年)
- 第98話「手錠」(1974年) - 目撃者
- 第104話「葬送曲」(1974年)
- 第112話「テキサス刑事登場」(1974年) - 鑑識課員[注釈 3]
- 第119話「厳しさの蔭に」(1974年)- 鑑識員
- 第126話「跳弾」(1974年) - 鑑識の声[注釈 3]
- 第132話「走れ! ナポレオン」(1975年) - 郵便配達員
- 第149話「七曲藤堂一家」(1975年) - 鑑識員
- 第173話「一発で射殺せよ!」(1975年) - 巡査
- 快傑ライオン丸 第28話「悪の剣士タイガージョー」(1972年、CX) - 樵
- 緊急指令10-4・10-10 第22話「少女と花と天国」(1972年、NET) - 洋子の父
- 愛の戦士レインボーマン(NET)
- 第11話「罠をかけろ!」(1972年) - 医師
- 第33話「ダッカー飛行隊出撃せよ!」(1973年) - 船長
- マドモアゼル通り 第2話「チマチマ危機一発!」(1972年、YTV)
- ファイヤーマン(1973年)[注釈 3]
- 第8話「恐怖のミクロ怪獣」 - みどり台団地の住人
- 第29話「射つな! 怪獣だって友達だ」 - 工場関係者
- ジャンボーグA(1973年、MBS)[注釈 3]
- 第14話「恐怖! 夜空に舞う地獄花」 - 酔っ払いのサラリーマン
- 第18話「恐怖! アントロンの罠」 - 村人(アントロンの一部)
- 荒野の素浪人 第1シリーズ 第53話「群狼 黄金の砦」(1973年、NET)
- 剣客商売 第10話「嘘とまことの間」(1973年、CX)
- 流星人間ゾーン 第16話「恐怖の襲撃! ガロガロボット」(1973年、NTV) - 寺村教授
- 水滸伝(1973年、NTV)
- 第1話「大宋国の流星」 - 町人
- 第12話「二竜山の対決」 - 医師
- ダイヤモンド・アイ 第4話「挫けるなライコウ」(1973年、NET) - 竹内アナウンサー
- 鉄人タイガーセブン 第16話「ムー帝国への挑戦」(1974年、CX) - 加藤博士
- スーパーロボット レッドバロン 第30話「レッドバロンをあやつる少年」(1974年、NTV) - 医師
- 風の中のあいつ 第18話「無用!! 渡世に女の情け」(1974年、TBS)
- 雑居時代 第26話「あなたも変わる?」(1974年、NTV) - 牧師
- 伝七捕物帳 (NTV)
- 第19話「情が結ぶ三味の糸」(1974年)
- 第28話「天狗がさらった娘たち」(1974年)
- 第38話「怪談・濡れた妖刀」(1974年)
- 第48話「恋の十手になみだ雨」(1974年)
- 第60話「呪われた相続人」(1975年)
- 第66話「江戸の花、めおと仇討」(1975年)
- 第81話「罠を斬った包丁」(1975年)
- 第83話「母と名乗れぬ忍ぶ草」 (1975年) - 番頭
- 第97話「逆転歓喜の盃」(1976年)
- 第110話「父と呼ばれて十五年」(1976年) - 名主
- 第127話「悲涙の密告」(1976年)
- 第128話「むすめ十手はなぜ重い」(1976年) - 角兵衛
- 第138話「義母の心 娘知らず」(1977年) - 番頭
- 第143話「冥土からきた男」(1977年)
- 電人ザボーガー (CX)
- われら青春! 第8話「グッド・ファーザー!!」(1974年、NTV)
- 大江戸捜査網 第3シリーズ(12ch)
- 第46話「おんな牢秘話」(1974年)
- 第92話「殺しの招待状」(1975年)
- 第114話「富士に響く銃声!」(1975年)
- 第120話「殺しの夜明け」(1976年)
- 第136話「涙の操り人形」(1976年)
- 第137話「誇り高き父子鷹」(1976年)
- 第147話「用心棒の逆襲」(1976年)
- 第151話「三味の音は殺しの調べ」(1976年)
- 幡随院長兵衛お待ちなせえ(1974年、NET)
- 第1話「長兵衛誕生」
- 第4話「大江戸暴れ馬」
- 第11話「乙女は体を張った」
- 第17話「大江戸無責任男」
- 第26話(最終回)「男伊達一代」
- 高校教師 第14話「バレー部員乱闘事件」(1974年、12ch)
- 若い!先生 第25話(最終回)「新しい明日へ!」(1974年、TBS) - 警官
- おんな浮世絵・紅之介参る!(NTV)
- 第13話「夕映え子守唄」(1974年)
- 第14話「殺し屋お蝶」(1975年)
- 純愛山河 愛と誠(1974年) - 教頭[3][注釈 8]
- 日本沈没 第25話「噫々 東京が沈む」(1975年、TBS) - 救急隊員
- 水もれ甲介 第13話「ガスもれ注意!」(1975年、NTV) - 医師
- 傷だらけの天使(1975年、NTV)
- 第19話「街の灯に桜貝の夢を」
- 第25話「虫けらどもに寂しい春を」
- 俺たちの勲章(1975年、NTV)
- 第5話「人質」
- 第12話「海を撃った日」
- 同心部屋御用帳 江戸の旋風 第10話「質ぐさ女房」(1975年、CX)
- 俺たちの旅(NTV)
- 第7話「人はみなひとりでは生きてゆけないのです」(1975年)
- 第15話「男には女の淋しさが胸にしみるのです」(1976年)
- 敬礼!さわやかさん 第17話「これが初恋?」(1976年、NET)
- 同心部屋御用帳 江戸の旋風II(1976年、CX)
- 第12話「つらい対決」
- 第23話「牢破り」
- 高校聖夫婦 第5話「破局」(1983年、TBS)
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 書籍『東宝特撮映画全史』では、「いまいかずを」と表記している[4]。
- ^ 書籍『特撮秘宝vol.4』では、「1928年2月10日」と記述している[6]。
- ^ a b c d e f g h i j k ノンクレジット。
- ^ 後年のインタビューでは、出演したことを憶えていないと述べており、『ゴジラ』自体もヒットしたり長く継続したりするとは思っていなかったという[10]。
- ^ 資料によっては、隼号乗員と記述している[2]。
- ^ 当初はセミレギュラーの予定だったが、船のシーンがなくなったため、別役で出演したという[3]。
- ^ 『電人ザボーガー大全』(2002年・双葉社) p140では、「同一人物と思われる」としている。
- ^ 今井は、新星プロ時代にもらった一番いい役であったと述べている[3]。
出典
[編集]- ^ a b c d ゴジラ大百科 1993, p. 115, 構成・文 岩田雅幸「決定保存版 怪獣映画の名優名鑑」
- ^ a b c d e f g
- モスラ映画大全 2011, p. 25, 「脇役俳優辞典05」
- 初代ゴジラ研究読本 2014, p. 115, 「オール初代ゴジラ俳優大図鑑」
- ^ a b c d e f g ウルトラマン研究読本 2014, p. 296, 「ウルトラマンコメント集[俳優]」
- ^ a b c d e 東宝特撮映画全史 1983, p. 527, 「怪獣・SF映画俳優名鑑」
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 野村宏平、冬門稔弐「4月10日」『ゴジラ365日』洋泉社〈映画秘宝COLLECTION〉、2016年11月23日、103頁。ISBN 978-4-8003-1074-3。
- ^ a b c d e f g h i j 特撮秘宝vol.4 2016, p. 192, 「特撮訃報 俳優 今井和雄さん」
- ^ a b c d 初代ゴジラ研究読本 2014, p. 115, 「オール初代ゴジラ俳優大図鑑」
- ^ モスラ映画大全 2011, p. 25, 「脇役俳優辞典05」
- ^ a b c d e
- ウルトラマン研究読本 2014, p. 296, 「ウルトラマンコメント集[俳優]」
- 特撮秘宝vol.4 2016, p. 192, 「特撮訃報 俳優 今井和雄さん」
- ^ 初代ゴジラ研究読本 2014, p. 105, 「初代ゴジラコメント集」
- ^ a b c 東宝特撮映画全史 1983, pp. 536–537, 「主要特撮作品配役リスト」
- ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 185, 「『メカゴジラの逆襲』作品解説/俳優名鑑」
- ^ 「俳優名鑑」『東宝特撮映画DVDコレクション』第12号、デアゴスティーニ・ジャパン、2010年3月、9頁、雑誌コード:22765-3/30。
- ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 161, 「『狼の紋章』俳優名鑑」
- ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 165, 「『日本沈没』作品解説/俳優名鑑」
- ^ “エスパイ”. 東宝 WEB SITE. 東宝. 2022年3月12日閲覧。
参考文献
[編集]- 『東宝特撮映画全史』監修 田中友幸、東宝出版事業室、1983年12月10日。ISBN 4-924609-00-5。
- 『ENCYCLOPEDIA OF GODZILLA ゴジラ大百科 [メカゴジラ編]』監修 田中友幸、責任編集 川北紘一、Gakken〈Gakken MOOK〉、1993年12月10日。
- 洋泉社MOOK 別冊映画秘宝(洋泉社)
- 『別冊映画秘宝 モスラ映画大全』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2011年8月11日。ISBN 978-4-86248-761-2。
- 『別冊映画秘宝ウルトラマン研究読本』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2014年1月2日。ISBN 978-4-8003-0262-5。
- 『別冊映画秘宝 初代ゴジラ研究読本』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2014年8月24日。ISBN 978-4-8003-0452-0。
- 『別冊映画秘宝 特撮秘宝』 vol.4、洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2016年8月27日。ISBN 978-4-8003-1005-7。
- 『東宝特撮映画大全集』執筆:元山掌 松野本和弘 浅井和康 鈴木宣孝 加藤まさし、ヴィレッジブックス、2012年9月28日。ISBN 978-4-86491-013-2。