コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

今夜はビート・イット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「今夜はビート・イット」
マイケル・ジャクソンシングル
初出アルバム『スリラー
リリース
録音 1982年
ジャンル ハードロック/R&B
時間
レーベル エピック・レコード
作詞・作曲 マイケル・ジャクソン
プロデュース クインシー・ジョーンズ
チャート最高順位
マイケル・ジャクソン シングル 年表
ビリー・ジーン
(1983年 (1983)
今夜はビート・イット
(1983年 (1983)
スタート・サムシング
(1983年 (1983)
ミュージックビデオ
「Beat It」 - YouTube
テンプレートを表示

今夜はビート・イット」(原題:Beat It)は、マイケル・ジャクソンの楽曲、及びアルバムThriller』から3作目のカット・シングル。

概要

[編集]
「今夜はビート・イット」を歌うマイケル(1992年)

ハードロックR&Bの融合が特徴的で、エドワード・ヴァン・ヘイレンスティーヴ・ルカサーポール・ジャクソン・ジュニアのギタリスト3人が参加しており、エディはギター・ソロも担当している。エディは、ビクトリーツアーの一公演に飛び入りで参加し、ソロ・パートを弾いている(その時の写真や動画が少なからず存在する)。ミュージック・ビデオは、ウエスト・サイド物語をモチーフとしている[1]。 2008年2月に発売された『Thriller 25』には、この曲をリミックスしてファーギーのボーカルをフィーチャーしたものが収録されている。また、PVには本物のギャングが参加している。

エドワード・ヴァン・ヘイレンのギターソロ

[編集]

ハードロックバンド ヴァン・ヘイレンのリード・ギタリストであるエドワード・ヴァン・ヘイレンはギター・ソロを追加して欲しいと依頼された[2][3]。最初にクインシー・ジョーンズから連絡を受けたとき、いたずら電話かと思った[4]がその電話が本物であることを確認した彼は、ギタリストのアラン・ホールズワースから借りたハートリー・トンプソンのアンプを使用し[5]、ギター・ソロを録音した[6]

クインシー・ジョーンズとマイケル・ジャクソンがこの曲の「スケルトン・バージョン」をエディの家に持参しギター・ソロは録音された。ギタリストのスティーヴ・ルカサーは「最初、エディが良いソロを弾いてとてもロックだったんだがクインシーが強すぎるというんだ。だから自分はディストーションギターのサウンドを減らさなければならなかった。それがリリースされたんだ」[6]と回顧する。二つのバージョンのギター・ソロが録音された[4]

エディのギター・ソロが始まる直前、誰かがドアをノックするような音が聞こえる。一説にはエディのレコーディング・スタジオに入ってきた人だとも言われる。別の話では、自分のギターを叩いたのだとされる[7]。だが実際にはその音はマイケル・ジャクソンがドラムケースを叩いた音であるとアルバムのライナー・ノーツに記されている。

エンジニア達は、レコーディングの最中にエディのソロの音でコントロール・ルームのモニタースピーカーが火を噴いたことに驚き、「これは本当にすごいものに違いない!」と叫ぶに至った[8]

ちなみに、エディはこのギターソロ・レコーディングに無償で参加してしまったため、あとでデイヴィッド・リー・ロスに怒られたという。

反響

[編集]

アメリカビルボード誌では、1983年4月30日に週間ランキング第1位を獲得。ビルボード誌1983年年間ランキングは第5位。

ローリング・ストーン』誌が選んだ「オールタイム・グレイテスト・ソング500」と「オールタイム・グレイテスト・ギター・ソングス100」において、それぞれ185位[9]と81位[10]にランクイン。

パロディ

[編集]

この曲は人気の高さから、パロディの題材に使われることも多い。以下はいくらかの事例である。

カバー

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ allmusic.com
  2. ^ Taraborrelli 2004, pp. 224–225.
  3. ^ Shields, Gerard (April 22, 1983). Motown going strong into the '80s”. March 14, 2012時点のオリジナルよりアーカイブ。Oct 6, 2020閲覧。. The Daily Collegian.
  4. ^ a b Quan, Denise (November 30, 2012). “Eddie Van Halen deconstructs his collaboration on 'Beat It'”. CNN. https://edition.cnn.com/2012/11/30/showbiz/music/van-halen-jackson-thriller/index.html April 3, 2015閲覧。 
  5. ^ Tribute to Eddie Van Halen's Favorite Guitarist, Allan Holdsworth”. Van Halen News Desk (April 17, 2017). June 14, 2017時点のオリジナルよりアーカイブ。Oct 6, 2020閲覧。
  6. ^ a b Cadman & Halstead 2007, pp. 27–28.
  7. ^ Day, Patrick Kevin; Martens, Todd (February 12, 2008). “25 'Thriller' facts”. The Baltimore Sun. http://www.baltimoresun.com/entertainment/la-et-web-thrillertrivia12feb12-story.html March 25, 2009閲覧。 
  8. ^ “The Many Lives of Q”. BBC. (December 10, 2010). https://www.youtube.com/watch?v=e-H1mCEAoiA#t=7m00s October 11, 2015閲覧。 
  9. ^ The 500 Greatest Songs of All Time” (英語). Rolling Stone (2021年9月15日). 2021年12月21日閲覧。
  10. ^ [1]