佐久間洋司
さくま ひろし 佐久間 洋司 | |
---|---|
生誕 |
1996年(27 - 28歳) 東京都 |
国籍 | 日本 |
研究分野 | ヒューマンコンピュータインタラクション、人工知能 |
研究機関 | 大阪大学 |
出身校 |
大阪大学基礎工学部システム科学科 東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻 修士課程 大阪大学大学院基礎工学研究科 システム創成専攻 博士課程 |
博士課程 指導教員 | 石黒浩 |
他の指導教員 | 池上高志 |
影響を 受けた人物 | PIEDPIPER |
主な受賞歴 |
Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2023 2022年 第4回日本オープンイノベーション大賞文部科学大臣賞 |
プロジェクト:人物伝 |
佐久間 洋司(さくまひろし、1996年〈平成8年〉[1] - )は、日本の研究者、プロデューサー[2][3][4]。大阪大学 社会ソリューションイニシアティブ 特任研究員[5][6]、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)大阪パビリオン推進委員会 ディレクター[7][8]、世界経済フォーラム(ダボス会議)シェイプニューワールドイニシアティブ 代表[9][10]。専門はバーチャルビーイング、未来社会デザイン[2][7][11][12]。
来歴
[編集]2016年から2017年にかけてカナダのトロント大学、パナソニックシリコンバレーラボ(現・Panasonic β)に留学[14][15]。
2018年、孫正義育英財団の第2期生に選出される[1][7]。
2021年、内閣府と科学技術振興機構が推進するムーンショット型研究開発事業のミレニア・プログラムでチームリーダーを務める[7][16][13]。
2021年3月、大阪大学基礎工学部システム科学科卒業[17]。同年、大阪大学 グローバルイニシアティブ機構の招へい研究員[4][13]、2025年日本国際博覧会大阪パビリオン推進委員会のディレクターに就任する[7][8]。
2023年3月、東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻修士課程修了[17]。
2023年、世界経済フォーラム シェイプニューワールドイニシアティブの代表[9][10]、大阪大学 社会ソリューションイニシアティブの特任研究員に就任し[5][6]、「未来社会デザインに係る調査研究」の研究代表者を務める[10][12]。
役職
[編集]- 人工知能学会 未来世代学会タスクフォース 委員長(2024-)、産業界連携委員(2022-2024)[7]、学生編集委員長(2018-)[18]、学生編集委員(2017-2018)[17]
- 大阪府・大阪市 大阪・関西万博におけるパビリオン等地元出展に関する有識者懇話会 委員(2019-2021)[19]、バーチャル大阪館(仮称)等検討部会 部会長(2020-2021)、大阪府 新たな戦略策定に向けた有識者懇話会 アドバイザー(2020-2021)[20]
- 大阪商工会議所 未来社会創成委員会 座長(2024-)[10][12][21]。、2025年大阪・関西万博 懇話会 メンバー(2023-2024)[22]
- 2025年日本国際博覧会協会 大阪・関西万博データ利活用 VPIAコミュニティ 委員(2023-)[23]
- 日本経済新聞社 南大阪REBORNコンソーシアム, ワーキンググループ座長(2024-)[24][25]
- 日本SF作家クラブ 会員(2023-)[7]
- コモングラウンド・リビングラボ アドバイザー(2021-)[17]
- 世界経済フォーラム グローバルシェイパーズ(2018-)、シェイプニューワールドイニシアティブ 代表(2023-)[9][10]
受賞歴
[編集]- 2018年、平成30年度 日本学生支援機構 優秀学生顕彰 奨励賞[26]
- 2019年、NewsPicks Magazine「未来をつくる7人のUNDER30」[27]
- 2022年、第4回日本オープンイノベーション大賞文部科学大臣賞[1][7]
- 2023年、東京大学大学院総合文化研究科 広域科学専攻奨励賞[17]
- 2023年、Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2023[28][29]
主な活動
[編集]バーチャルビーイング
[編集]バーチャルな身体性を対象とするアバターやエージェントの研究を分野横断的に行う「バーチャルビーイング」の研究に取り組んでいる[2][7][30]。人工知能学会誌(38巻4号)では専門家の寄稿からなるバーチャルビーイング特集を編集し、Mel Slater、池上 高志、玉城 絵美らが寄稿した。自身もPIEDPIPERとの共著論文やサーベイ記事を執筆したほか、バーチャルシンガーであるヰ世界情緒へのインタビューを掲載している[31]。大阪・関西万博では大阪パビリオンのディレクターとして「未来のバーチャルビーイング」を展示する[7][4][30]。
未来社会デザイン
[編集]佐久間は個人と社会が調和した未来社会を構想しており[7][32]、2020年には国家プロジェクトの一つであるムーンショット型研究開発制度に新たな研究開発課題を設定する調査研究に学生ながら採択され、科学技術による「人類の調和」検討チームのリーダーを務めた[7][16][33][13][34]。2024年から大阪大学 社会ソリューションイニシアティブと科学技術振興機構 社会技術研究開発センターの共同研究プロジェクトである「未来社会デザインに係る調査研究」の研究代表者[10][12]、シェイプニューワールドイニシアティブと大阪商工会議所が設置する未来社会創成委員会の座長を務める[10][12][21]。
企画・プロデュース
[編集]大阪・関西万博では大阪府と大阪市の地元パビリオンの出展に関する有識者を務め[2][13]、後にバーチャル大阪パビリオンのディレクターに就任[7][8][34]。バーチャルシンガーによる音楽ライブや代替現実ゲームの企画をプロデュースする[1][2][7][4]。Study:⼤阪関⻄国際芸術祭 vol.3への参加を機に、現代アートの企画展のプロデュースやキュレーションも行なっている[29][35][36]。
- 「拡張される音楽(Augmented Music)」(2023年、大阪関西国際芸術祭・2024年、SIGNAL/出展作家:たなか、椎乃味醂、はるまきごはん、フロクロ、sekai、x0o0x_)
- 「共に在る音楽(Coexisting Music)」(2024年、SIGNAL/出展作家:椎乃味醂、フロクロ、sekai、x0o0x_、煮ル果実、原口沙輔、ももえ)
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d “中学生でバーチャルシンガーに。花譜が経験した「わたしの拡張」とは?PIEDPIPER×佐久間洋司 | CINRA”. www.cinra.net. 2024年12月23日閲覧。
- ^ a b c d e “生成AIは“ユーザーの遍在化”を実現するのか バーチャルビーイング研究者・佐久間洋司が見据えるAI×バーチャルの未来”. Real Sound|リアルサウンド テック (2023年10月20日). 2024年12月23日閲覧。
- ^ “インターネットカルチャーは現代アートとなり得るか? | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)”. forbesjapan.com. 2024年12月23日閲覧。
- ^ a b c d 咲, 小川原 (2023年3月28日). “【クローズアップ大阪・関西万博】想像力をかきたてる「バーチャル大阪館」での演出”. 産経新聞:産経ニュース. 2024年12月23日閲覧。
- ^ a b “南大阪活性化へ取り組み本格化 産学官組織が総括シンポ”. 日本経済新聞 (2024年12月13日). 2024年12月23日閲覧。
- ^ a b “組織|社会ソリューションイニシアティブ”. 2024年12月23日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n “バーチャルビーイング研究者 佐久間洋司に聞く「人類が調和する社会」とは? | AXIS Web | デザインの視点で、人間の可能性や創造性を伝えるメディア”. AXIS Web. 2024年12月23日閲覧。
- ^ a b c “2025年日本国際博覧会大阪パビリオン推進委員会 - 大阪ヘルスケアパビリオン” (英語). 大阪ヘルスケアパビリオン - 2025年日本国際博覧会(略称:大阪・関西万博) (2024年11月24日). 2024年12月23日閲覧。
- ^ a b c “若者たちの視点で地球規模の課題解決へ 万博協会がSNWIと提携”. 電波新聞デジタル (2023年12月12日). 2024年12月23日閲覧。
- ^ a b c d e f g SHIMBUN,LTD, NIKKAN KOGYO. “2025EXPO/大商支援の若者団体、「AI用いる未来」提言を万博で発信”. 日刊工業新聞電子版. 2024年12月23日閲覧。
- ^ “分断が解消され「わかりあえる世界」は訪れるのか。佐久間洋司と探る、未来を生きる人々のあり方 | CINRA”. www.cinra.net. 2024年12月23日閲覧。
- ^ a b c d e “キレイゴトじゃない未来を。佐久間洋司と佐々木康裕が語る、パナソニックに望む未来 | Make New Magazine「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア”. Make New Magazine | 「未来の定番」をつくるために、パナソニックのリアルな姿を伝えるメディア (2024年9月30日). 2024年12月23日閲覧。
- ^ a b c d e “「やってみなはれ」は怖いもの知らず 佐久間洋司さん 関西のミカタ 大阪大学・招へい研究員”. 日本経済新聞 (2021年8月18日). 2024年12月23日閲覧。
- ^ “【対談】社会課題を解決するのは「大企業×規格外の天才」だ”. NewsPicks (2020年3月31日). 2024年12月23日閲覧。
- ^ “2025年大阪・関西万博で描くバーチャルビーングの未来 佐久間 洋司さん編 ~留学後のトビタテ生たちは今~|トビタテ!留学JAPAN【公式note】”. トビタテ!留学JAPAN【公式note】 (2023年10月24日). 2024年12月23日閲覧。
- ^ a b “《JST主催》総合知を紡ぐ横と縦のつながり<総括 ミレニア>”. Science Portal - 科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」. 2024年12月23日閲覧。
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- ^ 産経新聞 (2020年4月13日). “大阪・関西万博まで5年 佐久間洋司さん「新たな生き方提示を」”. 産経新聞:産経ニュース. 2024年12月23日閲覧。
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- ^ “平成30年度 優秀学生顕彰 選考結果”. www.jasso.go.jp. 2024年12月23日閲覧。
- ^ AINOW (2022年1月27日). “2050年の人や社会を見据えたAI研究の最前線|ムーンショット型研究開発 ミレニア・プログラム- 第8回 人工知能学会誌コラボ | AI専門ニュースメディア AINOW”. AINOW. 2024年12月23日閲覧。
- ^ “AIの進化は我々に「人間とは何か」を問うているーー佐久間洋司らが語った“生成AIが拓くエージェントの未来””. Real Sound|リアルサウンド テック (2023年10月16日). 2024年12月23日閲覧。
- ^ a b “インターネットカルチャーは現代アートとなり得るか? | アート | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)”. forbesjapan.com. 2024年12月23日閲覧。
- ^ a b “佐久間洋司×白上フブキ|「白上フブキ」を体験するデバイス、世界で流行|人間らしさはどうなるの?|未来空想新聞2040”. miraikuusoushimbun.com. 2024年12月23日閲覧。
- ^ “花譜プロデューサーが寄稿 学会誌でVTuberなど「バーチャルビーイング」を特集”. KAI-YOU | POP is Here . (2023年7月4日). 2024年12月23日閲覧。
- ^ “FORBES JAPAN 30 UNDER 30 2023|日本発「世界を変える30歳未満」120人”. Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン). 2024年12月23日閲覧。
- ^ “2050年から5050年まで、未来予測をする若き研究者・佐久間洋司の“学び”方 | ブルータス”. BRUTUS.jp (2024年12月23日). 2024年12月23日閲覧。
- ^ a b “これからの「自分らしさ」はどう変わる? リアルとデジタルの境界が曖昧な未来を生きる人々を考察 | CINRA”. www.cinra.net. 2024年12月23日閲覧。
- ^ “バーチャルビーイング研究者・佐久間洋司 企画展「共に在る音楽」開催 | AXIS Web | デザインの視点で、人間の可能性や創造性を伝えるメディア”. AXIS Web. 2024年12月23日閲覧。
- ^ “ストリートをテーマに、アートの変容や向かう先を考える「Study:大阪関西国際芸術祭 Vol.3」が開幕 | / ARTLOGUE”. www.artlogue.org. 2024年12月23日閲覧。
外部リンク
[編集]- 佐久間洋司 - 公式ウェブサイト
- 佐久間洋司 - researchmap
- 佐久間洋司 (@sakumahiroshi_) - X(旧Twitter)