大阪商工会議所
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大阪商工会議所(おおさかしょうこうかいぎしょ、略称:大商(だいしょう)、英称:The Osaka Chamber of Commerce and Industry、英略称:OCCI)は、大阪府大阪市中央区本町橋にある商工会議所。主に大阪市内に事業所をおく企業・団体で運営されている。大阪市内だけに限らず、関西を代表する経済団体として機能している。
歴史
[編集]年表
[編集]- 1878年(明治11年):7月に設立の願書が府に提出され、8月に高麗橋に大阪商法会議所設立
- 1890年(明治23年):堂島に移転
- 1891年(明治24年):大阪商業会議所へ改組、会員選挙実施
- 1954年(昭和29年):商工会議所法制定を受け、大阪商工会議所へ改組
- 1971年(昭和46年):現在地に移転、経営情報センター設立
- 2001年(平成13年):大阪企業家ミュージアムがオープン
- 2003年(平成15年):4月に大阪工業会を統合
- 2019年 (平成31年) :初の女性理事が就任。
歴代会頭
[編集]代数 | 氏名 | 在任期間 | 出身企業 |
---|---|---|---|
初代 | 五代友厚 | 1878年〜1885年 | 朝陽館 |
第2代 | 藤田伝三郎 | 1885年〜1888年 | 藤田組(現・DOWAホールディングス) |
第3代 | 田中市兵衛 | 1888年〜1891年 | 第四十二国立銀行 |
第4代 | 磯野小右衛門 | 1891年〜1893年 | 堂島米会所 |
第5代 | 田中市兵衛 | 1893年〜1894年 | |
第6代 | 浮田桂造 | 1894年〜1895年 | 大阪硫曹(現・日産化学) |
第7代 | 土居通夫 | 1895年〜1917年 | 大阪電灯(現・関西電力) |
第8代 | 山岡順太郎 | 1917年〜1921年 | 大阪商船(現・商船三井) |
第9代 | 今西林三郎 | 1921年〜1922年 | 大阪同盟汽船(現・商船三井) |
第10代 | 稲畑勝太郎 | 1922年〜1934年 | 稲畑商店(現・稲畑産業) |
第11代 | 森平兵衛 | 1934年〜1935年 | 丹平商会 |
第12代 | 安宅弥吉 | 1935年〜1940年 | 安宅商店(のちの安宅産業) |
第13代 | 片岡安 | 1940年〜1943年 | 大阪信用組合(現・大阪信用金庫) |
第14代 | 関桂三 | 1943年〜1946年 | 東洋紡績(現・東洋紡) |
第15代 | 田島正雄 | 1946年 | 大阪商船(現・商船三井) |
第16代 | 杉道助 | 1946年〜1960年 | 八木商店(現・ヤギ) |
第17代 | 小田原大造 | 1960年〜1966年 | 久保田鉄工(現・クボタ) |
第18代 | 市川忍 | 1966年〜1971年 | 丸紅飯田(現・丸紅) |
第19代 | 佐伯勇 | 1971年〜1981年 | 近畿日本鉄道 |
第20代 | 古川進 | 1981年〜1985年 | 大和銀行(現・りそな銀行) |
第21代 | 佐治敬三 | 1985年〜1992年 | サントリー |
第22代 | 大西正文 | 1992年〜1999年 | 大阪ガス |
第23代 | 田代和 | 1999年〜2004年 | 近畿日本鉄道 |
第24代 | 野村明雄 | 2004年〜2010年 | 大阪ガス |
第25代 | 佐藤茂雄 | 2010年〜2015年 | 京阪電気鉄道 |
第26代 | 尾崎裕 | 2015年〜2022年 | 大阪ガス |
第27代 | 鳥井信吾 | 2022年[1]〜 | サントリーホールディングス |
大商検定
[編集]大阪商工会議所が主催する検定。
- メンタルヘルス・マネジメント検定
- ビジネス会計検定試験
- なにわなんでも大阪検定(大阪検定)
- 段取り力検定(PWA検定)(平成22年3月31日施行の第9回試験をもって終了)
- 情報活用力診断テスト Rasti
支部
[編集]大阪市内に合計5カ所の支部が設置されている。
支部名 | 住所 | 担当 |
---|---|---|
北支部 | 北区西天満5-1-1 ザ・セヤマビル3階 | 北区・福島区・西淀川区・淀川区・東淀川区 |
東支部 | 都島区東野田町4-6-22 ニッセイ京橋ビル2階 | 都島区・旭区・鶴見区・城東区・東成区・生野区 |
中央支部 | 中央区本町橋2-8 大阪商工会議所2階 | 中央区 |
西支部 | 西区立売堀4-2-21 銀泉阿波座ビル1階 | 西区・浪速区・西成区・大正区・港区・此花区 |
南支部 | 天王寺区堀越町13-18 銀泉天王寺ビル5階 | 天王寺区・阿倍野区・住之江区・住吉区・東住吉区・平野区 |
直営の博物館
[編集]大阪企業家ミュージアム - 大阪市中央区本町1-4-5、大阪産業創造館の地下1階にある。 企業家精神の高揚・伝承を通じて、次代を担う人材を育成するのを目的として設置されたミュージアム。 社会・経済の発展、生活向上の原動力である企業家たちのチャレンジとイノベーションをテーマに展示物をとりそろえている。営業時間は10:00〜16:30。水曜日のみ20:00まで。休館日は日曜日、月曜日、祝祭日、年末年始、お盆。
入会資格
[編集]普通会員
[編集]- 大阪市内で営業している商工業者(外国法人を含む)なら規模・業種や本・支店を問わず入会可能。
特別会員
[編集]- 大阪市外の地域で営業している商工業者や一般個人。ただし部会での表決権と議員選挙の選挙権・被選挙権はない。
会員の種類
[編集]法人会員
- 株式会社や有限会社などの会社法人格を有する商工業者
団体会員
- 協同組合または商工業者で組織する経済団体等
個人会員
- 個人商工業者または会員である法人・団体の役員など
部会
[編集]普通会員として入会すると、業種に応じて最大3つまで所属することができる。
- マテリアル
- 機械
- 化学・エネルギー
- 繊維
- 建設・建材
- 貿易
- 小売
- 生活用品
- 紙・印刷
- 食料
- 金融
- 運輸
- サービス産業
- 情報・通信
- 女性
不祥事
[編集]- 東北熊襲発言 - 1988年2月28日、TBSのテレビ番組「JNN報道特集」にて、当時の会頭の佐治敬三が「仙台遷都などアホなことを考えてる人がおるそうやけど、(中略)東北は熊襲の産地。文化的程度も極めて低い」と差別発言を行い、サントリーに対する不買運動が展開された。
関連団体
[編集]- 関西商工会議所連合会
- 大阪府商工会議所連合会
- 関西商工会議所女性会連合会
- 大阪府商工会議所女性会連合会
- 大阪商工会議所議員懇親会
- 大阪チェンバーゴルフ
- 大阪商工会議所新人会
- 関西日加協会
- 大阪外国企業誘致センター(O-BIC)
- ザ・ビジネスモール運営事務局
- 産業交流センター
- 大阪経済調査会
- 大阪販売士協会
- 大阪簿記会計学協会
- 企業家研究フォーラム
- 大阪府中小企業再生支援協議会
- 本町橋100年会
- 都心型オープンイノベーション拠点「Xport(クロスポート)」
- 食創造都市大阪推進機構
- 全国水都ネットワーク
- 国立研究開発法人産業技術総合研究所人工知能研究センター人工知能コンソーシアム関西支部
- 水と光のまちづくり推進会議
参考文献
[編集]- 『大阪商工会議所七十五年史』(1955年 伊東俊雄/編 大阪商工会議所)
- 『大阪商工会議所八十五年史』(1965年 里井達三良/編 大阪商工会議所)
- 『大阪商工会議所百年史』(1979年 井土武久/編 大阪商工会議所)
脚注
[編集]- ^ 次期会頭に鳥井氏推挙 大商 尾崎会頭、記者会見で発表大商ニュース 2022/1/10号
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 大阪商工会議所(日本語、英語、中国語)
- メンタルヘルス・マネジメント検定
- ビジネス会計検定
- なにわなんでも大阪検定
- 大阪企業家ミュージアム
- 大阪勧業展
- ザ・ビジネスモール