余部駅
余部駅 | |
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駅舎(2012年8月) | |
よべ Yobe | |
◄播磨高岡 (2.3 km) (3.8 km) 太市*► | |
所在地 | 兵庫県姫路市青山北1丁目25-1[1] |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | ■姫新線 |
キロ程 | 6.1 km(姫路起点) |
電報略号 | ヨヘ←ヨベ |
駅構造 | 地上駅[1] |
ホーム | 2面2線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
2,055人/日(降車客含まず) -2022年- |
開業年月日 | 1930年(昭和5年)9月1日[1] |
備考 | 無人駅 |
* この間に余部信号場有(当駅より1.6 km先) |
余部駅(よべえき)は、兵庫県姫路市青山北1丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)姫新線の駅である[1]。
概要
[編集]わずか6.1 kmと短い旅程ながら、網干総合車両所余部派出所(旧:姫路鉄道部)への入出庫を兼ねて、姫路駅と当駅間の区間列車が設定されている[1]。
当駅名の由来は、建設当初の所在地名である飾磨郡余部村である。姫路市域には揖保郡余部村を前身とする「余部区」と言う広域地名が揖保川東岸に存在するが、当駅は同区から直線距離で約9 km離れた夢前川西岸に位置しており、余部区とは無関係である。
余部橋梁(余部鉄橋)で有名な山陰本線の餘部駅とは、漢字表記と読み方が異なる。餘部(あまるべ)駅は、所在地は「(美方郡香美町香住区)余部」だが、駅開設が当駅より遅い1959年であり、当駅との重複を避けたためとされる[2]。
歴史
[編集]- 1930年(昭和5年)9月1日:鉄道省姫津線の終着駅として開設[1]。
- 1931年(昭和6年)12月23日:姫津線当駅 - 東觜崎駅間延伸に伴い、途中駅化。
- 1934年(昭和9年)11月28日:姫津線が姫津東線に改称され、当駅もその所属となる。
- 1936年(昭和11年)
- 4月8日:姫津東線が姫津線の一部となり、当駅もその所属となる。
- 10月10日:姫津線が姫新線の一部となり、当駅もその所属となる。
- 1961年(昭和36年)10月1日:貨物取り扱いを廃止[3]。
- 1971年(昭和46年)3月1日:荷物取り扱いを廃止[3][4]。無人駅化[5]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、西日本旅客鉄道(JR西日本)に当駅を移管[3]。
- 2006年(平成18年)
- 7月:姫路市による駅前広場整備事業が完成。駅前ロータリー、バス停等が使用開始。
- 7月18日:当駅から県立大工学部(姫路書写キャンパス)への路線バス試験運行を、2008年3月30日までの予定で開始し、2008年4月1日より運行休止した。
- 2008年(平成20年)4月1日:神姫バス33 - 35系統の3路線が当駅への乗入開始。
- 2009年(平成21年)
- 3月1日:みどりの窓口営業開始。
- 4月下旬 - 8月頃:新型車両キハ122・127系用にホーム改造工事実施。
- 2016年(平成28年)3月26日:ICOCAのサービス供用開始。ICカード専用簡易改札機で対応。
- 2024年(令和6年)
駅構造
[編集]相対式ホーム2面2線を有する列車交換可能な地上駅である[1]。配線は1線スルーでない。安全側線は、姫路寄り2番線に、播磨新宮寄り1番線に設置されている。両ホームを連絡する跨線橋は無く、構内踏切によりホーム間の移動が可能[1]。
駅舎は木造[1]。駅舎内部には待合所・改札口・自動券売機が設置されている。構内踏切は2本のホームを結ぶだけでなく駅裏手をも結んでおり、駅裏手から駅舎を通らず直接ホームへの出入りが可能である。
のりば
[編集]のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | 姫新線 | 下り | 佐用方面 |
2 | 上り | 姫路方面 |
※工事前まではのりば番号が無かったが、工事完了に伴い設定された。駅舎側が2番のりばである。
利用状況
[編集]「兵庫県統計書[7]」によると、2021年度の1日平均乗車人員は、2,055人である[8]。 姫新線の駅の中では姫路駅に次いで多く、姫新線単独駅としては最多である。
近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通り。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
2000年 | 1,753 |
2001年 | 1,686 |
2002年 | 1,627 |
2003年 | 1,675 |
2004年 | 1,679 |
2005年 | 1,650 |
2006年 | 1,646 |
2007年 | 1,694 |
2008年 | 1,736 |
2009年 | 1,676 |
2010年 | 1,751 |
2011年 | 1,856 |
2012年 | 1,949 |
2013年 | 2,081 |
2014年 | 2,041 |
2015年 | 2,113 |
2016年 | 2,191 |
2017年 | 2,265 |
2018年 | 2,254 |
2019年 | 2,228 |
2020年 | 1,787 |
2021年 | 1,909 |
2022年 | 2,055 |
駅周辺
[編集]当駅の約700 m南東で、夢前川が支流の菅生川を併せる。姫新線は合流点南方で夢前川を渡っており、播磨高岡駅 - 当駅間の北側車窓から合流点を望める。2015年3月に改定した「姫路市都市計画マスタープラン[9]」において、当駅周辺は「主核」たる姫路駅に対する、姫路市西部地区における「地域核」として位置付けられている。
- 兵庫県立大学姫路工学キャンパス
- 兵庫県立姫路飾西高等学校
- ひめじ運転区
- 網干総合車両所余部派出所
- 兵庫県道724号姫路新宮線 - この道は、かつての因幡街道であり、国道29号の旧道でもあった。
- 大白書橋 - 当駅から最寄りの菅生川を渡るための橋梁。
- 三相電機
バス路線
[編集]最寄りのバス停は「余部駅前」である。
停留所名[10] | 運行事業者 | 路線名・系統・行先 |
---|---|---|
余部駅前 | 神姫バス |
|
隣の駅
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j 『兵庫の鉄道全駅 JR・三セク』神戸新聞総合出版センター、2011年12月15日、167頁。ISBN 9784343006028。全国書誌番号:22012275。
- ^ 田村喜子『余部鉄橋物語』新潮社、2010年7月30日、83頁。ISBN 978-4-10-313506-7。
- ^ a b c 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、248頁。ISBN 978-4-533-02980-6。全国書誌番号:99032190。
- ^ “日本国有鉄道公示第82号”. 官報. (1971年2月27日)
- ^ 「通報 ●姫新線播磨高岡、余部、千本、西栗栖及び上月駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1971年2月27日、10面。
- ^ a b “余部駅 | 駅情報:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2024年10月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月28日閲覧。
- ^ 兵庫県統計書
- ^ 兵庫県統計書令和2年版
- ^ “姫路市都市計画マスタープランの公表”. 姫路市 (2015年6月24日). 2024年4月21日閲覧。
- ^ “姫路北部 運行系統図 神姫バス” (PDF). 神姫バス. 2024年4月21日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 余部駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道