信州山由金
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基礎情報 | ||||
四股名 | 信州山 由金 | |||
本名 | 河西 由金 | |||
生年月日 | 1918年11月1日 | |||
没年月日 | 1976年8月20日(57歳没) | |||
出身 | 長野県諏訪郡上諏訪町(※出生当時、現在の同県諏訪市岡村) | |||
身長 | 179cm | |||
体重 | 92kg | |||
BMI | 30.39 | |||
所属部屋 | 高砂部屋 | |||
得意技 | 右四つ、上手投げ | |||
成績 | ||||
現在の番付 | 引退 | |||
最高位 | 西前頭4枚目 | |||
生涯戦歴 | 98勝85敗11休(23場所) | |||
幕内戦歴 | 24勝31敗11休(6場所) | |||
優勝 | 幕下優勝1回 | |||
データ | ||||
初土俵 | 1937年5月場所 | |||
入幕 | 1945年11月場所 | |||
引退 | 1948年10月場所 | |||
引退後 | 料理店経営 | |||
備考 | ||||
2014年4月1日現在 |
信州山 由金(しんしゅうざん よしかね、1918年11月1日 - 1976年8月20日)は、長野県諏訪郡上諏訪町(現在の同県諏訪市岡村)出身で高砂部屋に所属した大相撲力士。本名は河西 由金(かわにし よしかね)[1]。
来歴・人物
[編集]現役当時の体格は179cm、92kgと、当時としては肩幅も広くがっしりとした体型であった。右を差しての思い切った攻め、頭を付ける堅実さを持ち合わせた取り口[1]。
18歳の時に角界入りし、1937年5月場所で初土俵[1]。1938年5月、19歳で序ノ口に付き、故郷の長野県諏訪郡に由来する「諏訪昇」を四股名とした。
その後、1942年5月場所より、郷里・長野県の旧称(信濃・信州)に因んだ「信州山」に改名。1943年5月場所では幕下上位で全勝優勝を遂げ、翌年の1月場所で新十両に昇進。そして、1945年11月場所で、初土俵から9年目にして入幕した[1]。
その場所は、戦後初の本場所であり、修復した両国国技館で開催された。しかし、屋根に穴が開いていて雨が防げなかったため、一日だけ雨天順延になっている。また、唯一正規の15尺ではなく、16尺の土俵を使用した珍しい場所となる[2]。
1947年6月場所での西前頭4枚目が最高位で、横綱・羽黒山に善戦した一番が話題になり、後に大関となった三根山にも勝利したものの、同場所では1勝9敗と大きく負け越し[1]た。
以後も勝ち越すことは無く、1948年10月場所限り、29歳で廃業。
廃業後は東京都大田区大森にて、料理店を経営した[1]。
1976年8月20日、逝去。57歳没。
取り口は、上突っ張りからの右を差しての寄り切りに鋭さがあったという。また、長身ながら頭を下げた堅実な相撲ぶりで、上手投げや打っ棄りもあった[3][4]。
主な戦績
[編集]- 通算成績:98勝85敗11休 勝率.535
- 幕内成績:24勝31敗11休 勝率.436
- 現役在位:23場所
- 幕内在位:6場所
- 各段優勝
- 幕下優勝:1回(1943年5月場所)
場所別成績
[編集]春場所 | 夏場所 | 秋場所 | ||||
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1937年 (昭和12年) |
x | (前相撲) | x | |||
1938年 (昭和13年) |
(前相撲) | 西序ノ口11枚目 3–4 |
x | |||
1939年 (昭和14年) |
東序二段49枚目 4–3 |
西三段目57枚目 4–4 |
x | |||
1940年 (昭和15年) |
東三段目50枚目 6–2 |
東三段目14枚目 5–3 |
x | |||
1941年 (昭和16年) |
西幕下36枚目 4–4 |
西幕下32枚目 3–5 |
x | |||
1942年 (昭和17年) |
東幕下50枚目 4–4 |
東幕下31枚目 4–4 |
x | |||
1943年 (昭和18年) |
東幕下27枚目 5–3 |
東幕下19枚目 優勝 8–0 |
x | |||
1944年 (昭和19年) |
西十両9枚目 8–7 |
西十両5枚目 6–4 |
東十両筆頭 5–5 |
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1945年 (昭和20年) |
x | 東十両筆頭 5–2 |
東前頭13枚目 5–5 |
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1946年 (昭和21年) |
x | x | 東前頭11枚目 8–5 |
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1947年 (昭和22年) |
x | 西前頭4枚目 1–9 |
西前頭12枚目 5–6 |
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1948年 (昭和23年) |
x | 西前頭15枚目 5–6 |
東前頭17枚目 引退 0–0–11 |
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各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。 優勝 引退 休場 十両 幕下 三賞:敢=敢闘賞、殊=殊勲賞、技=技能賞 その他:★=金星 番付階級:幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口 幕内序列:横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列) |
幕内対戦成績
[編集]力士名 | 勝数 | 負数 | 力士名 | 勝数 | 負数 | 力士名 | 勝数 | 負数 | 力士名 | 勝数 | 負数 | |||
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愛知山 | 3 | 0 | 大岩山 | 2 | 1 | 大ノ海 | 0 | 1 | 大蛇潟 | 0 | 1 | |||
鏡里 | 0 | 1 | 柏戸 | 1 | 1 | 神風 | 0 | 1 | 九州錦 | 2 | 0 | |||
高津山 | 1 | 1 | 琴錦 | 0 | 2 | 佐賀ノ花 | 0 | 1 | 相模川 | 0 | 2 | |||
清水川 | 1 | 1 | 立田野 | 1 | 0 | 玉櫻 | 1 | 0 | 鶴ヶ嶺 | 1 | 0 | |||
輝昇 | 0 | 3 | 出羽錦 | 0 | 1 | 十勝岩 | 1 | 1 | 栃錦 | 0 | 1 | |||
羽黒山 | 0 | 1 | 常陸海 | 0 | 1 | 広瀬川 | 1 | 0 | 二瀬川 | 2 | 0 | |||
双見山 | 1 | 1 | 三根山 | 1 | 1 | 緑國 | 1 | 1 | 緑嶋 | 1 | 0 | |||
吉葉山 | 1 | 1 | 力道山 | 0 | 2 | 若潮 | 1 | 2 | 若葉山 | 1 | 1 |
四股名の変遷
[編集]- 諏訪昇 由金(すわのぼり よしかね)1938年5月場所
- 諏訪登 由金(すわのぼり -)1939年1月場所 - 1942年1月場所
- 信州山 由金(しんしゅうざん -)1942年5月場所 - 1948年10月場所
脚注
[編集]- ^ a b c d e f ベースボールマガジン社『大相撲名門列伝シリーズ(3) 高砂部屋』p21
- ^ 『戦後新入幕力士物語 第1巻』 佐竹義惇・著、1990年10月、ベースボール・マガジン社、P24より
- ^ 『戦後新入幕力士物語 第1巻』 佐竹義惇・著、1990年10月、ベースボール・マガジン社、P20より
- ^ 『古今大相撲力士事典』景山忠弘・小池謙一共著、1989年10月、国書刊行会、P177より
参考文献
[編集]- 『戦後新入幕力士物語 第1巻』(著者・佐竹義惇、1990年10月、ベースボール・マガジン社刊)
- 『古今大相撲力士事典』(景山忠弘・小池謙二共著、1989年10月、国書刊行会刊)
- 『平成25年版 大相撲力士名鑑』(京須利敏・水野尚文共著、2012年12月、共同通信社刊)