光文社新書
表示
光文社新書 | |
---|---|
ジャンル | 教養新書 |
読者対象 | 30歳代の男性 |
発売国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
出版社 | 光文社 |
刊行期間 | 2001年10月 - |
公式サイト | 光文社新書|光文社 |
光文社新書(こうぶんしゃしんしょ)は、光文社が発行する新書レーベル。教養新書でありつつビジネス書としてヒットする作品も多く、特色の一つとなっている。2001年の創刊後、2019年に刊行数が1000点[1]を突破し現在に至る。 初期の代表作に『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?:身近な疑問からはじめる会計学』(山田真哉、2005年)。また『バッタを倒しにアフリカへ』(前野ウルド浩太郎、2017年)は2018年の新書大賞第1位を獲得した。
概要
[編集]2001年10月に創刊[2]。キャッチコピーは「知は、現場にある」。30歳代の男性をメインターゲットに想定している。創刊に際しては、「ビジネスでも、研究開発でも、美術でも、本質的な課題を打ち破る解決策は、常に現場にある。その現場にスポットライトを当てることで、新しい知恵や知識のありさまを探ることができる。正しい知識を与えたり、合理的な考え方を教えたりするのではなく、本物の『知』を提供していく教養新書を目指したい」という言葉が発せられた[3]。
装丁は、香港のデザイナーであるアラン・チャン(Alan Chan、陳幼堅)による[3]。
創刊ラインナップ
[編集]創刊ラインナップは次のとおり[3]。
- Zカー(片山豊・財部誠一)
- 本格焼酎を愉しむ(田崎真也)
- タリバン(田中宇)
- 駅弁大会(京王百貨店駅弁チーム)
- チラシで読む日本経済(澤田求)
- 東京広尾アロマフレスカの厨房から(原田慎次・浅妻千映子)
- 思い通りの家を造る(林望)
- DV 殴らずにはいられない男たち(豊田正義)
- ビジネス英語を速く読む(古藤晃)
- 怪文書(六角弘)
ベストセラー
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
主なベストセラーは以下の通り。
- 『犬は「びよ」と鳴いていた:日本語は擬音語・擬態語が面白い』(山口仲美、2002年)ISBN 978-4-334-03156-5
- 『下流社会:新たな階層集団の出現』(三浦展著、2005年)ISBN 978-4-334-03321-7
- 『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』(山田真哉著、2005年)ISBN 978-4-334-03291-3
- 『お金は銀行に預けるな:金融リテラシーの基本と実践』(勝間和代著、2007年)ISBN 978-4-334-03425-2
- 『若者はなぜ3年で辞めるのか?:年功序列が奪う日本の未来』(城繁幸著、2006年)ISBN 978-4-334-03370-5
- 『99・9%は仮説:思いこみで判断しないための考え方』(竹内薫著、2006年)ISBN 978-4-334-03341-5
- 『高学歴ワーキングプア:「フリーター生産工場」としての大学院』(水月昭道、2007年)ISBN 978-4-334-03423-8
- 『名画で読み解くハプスブルク家12の物語』(中野京子、2008年)ISBN 978-4-334-03469-6
- 『4-2-3-1:サッカーを戦術から理解する』(杉山茂樹、2008年)ISBN 978-4-334-03446-7 ※新書大賞第7位
- 『街場のメディア論』(内田樹、2010年)ISBN 978-4-334-03577-8 ※新書大賞第3位
- 『商店街はなぜ滅びるのか:社会・政治・経済史から探る再生の道』(新雅史、2012年)ISBN 978-4-334-03685-0 ※新書大賞第7位
- 『教室内(スクール)カースト』(鈴木翔、2012年)ISBN 978-4-334-03719-2
- 『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(伊藤亜紗、2015年)ISBN 978-4-334-03854-0
- 『「その日暮らし」の人類学:もう一つの資本主義経済』(小川さやか、2016年)ISBN ISBN 978-4-334-03932-5
- 『バッタを倒しにアフリカへ』(前野ウルド浩太郎、2017年)ISBN 978-4-334-03989-9 ※新書大賞第1位
- 『世界一美味しい煮卵の作り方:家メシ食堂ひとりぶん100レシピ』(はらぺこグリズリー、2017年)ISBN 978-4-334-03973-8
- 『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?:経営における「アート」と「サイエンス」』(山口周、2017年)ISBN 978-4-334-03996-7
- 『運気を磨く:心を浄化する三つの技法』(田坂広志、2019年)ISBN 978-4-334-04439-8
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ 光文社新書編集部『#光文社新書この一冊:1000点突破記念』(2019年に店頭配布の無料冊子。)
- ^ 第8回 「なにをやらかすかわからない」
- ^ a b c 光文社新書が創刊、更なる新書戦争の嵐が店頭に吹く