入善漁港
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入善漁港(にゅうぜんぎょこう)は、富山県下新川郡入善町芦崎にある第1種漁港である[1]。
概要
[編集]古来より小型定置漁業、ごち網漁業、地引網漁業が盛んで[2]、藩政時代から明治時代にかけて、黒部川河口付近には鑓研、荒俣と呼ばれる2つの港が栄えていたが、黒部川の氾濫により、その機能を喪失した[1]。
以降漁港らしきものは無かったが[3]、1951年(昭和26年)黒部川右岸に『飯野漁港』として指定を受け、漁港施設の整備が開始された[1]。1964年(昭和39年)6月18日に局部改良事業が起工し[4]、同年12月17日に、農林省告示第1461号を以て、『入善漁港』に名称が変更された。1966年(昭和41年)より漁港改修に着手し、これ以降本格的な漁港としての整備が着々と進められた[3]。1973年(昭和48年)8月6日に開校式が挙行された[5]。
- 第3次 - 第5次整備計画:改修事業として防波堤等を整備[1]。
- 第6次 - 8次整備計画:泊地、係留施設、外郭施設等を整備[1]。
- 第9次整備計画:越波、港内静穏度対策として防波堤の整備及び護岸の改良を実施[1]。
- 1979年(昭和54年)度:東側の泊地の拡張工事に着手[6]。
- 1980年(昭和55年)10月28日:灯台が完成[7]。
- 1997年(平成9年)4月1日:製氷施設が稼働開始[8]。
- 2001年(平成13年):漁港漁村活性化対策事業により、海洋深層水取得施設が完成[1]。
- 2002年(平成14年)以降の新第1次 - 第2次漁港漁場整備長期計画:漁業集落環境整備事業により集落排水処理施設整備を実施[1]。
- 2008年(平成20年:「寄り回り波」と考えられる高波により大きな被害を受けたため、漁港施設機能強化事業により護岸改良を実施[1]。
- 新第3次長期計画:水産物供給基盤機能保全事業による岸壁補修等を実施[1]。
周辺
[編集]- 黒部川河口公園
- 入善漁港はまなす公園
- 新浜公園
- 入善牡蠣ノ郷
- ウーケ
出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j 入善漁港(富山県管理・第1種)(富山県、2023年2月7日閲覧)
- ^ 『そらのさんぽみち 富山県航空写真集』(1981年5月、中日航空企画発行)
- ^ a b 『富山の漁港』(1989年12月、富山県・富山県漁港協会発行)16頁。
- ^ 『広報にゅうぜん 昭和29年9月~昭和58年3月 縮刷版』(1983年10月1日、入善町役場発行)『あゆみ』10頁より。
- ^ 『広報にゅうぜん 昭和29年9月~昭和58年3月 縮刷版』(1983年10月1日、入善町役場発行)『あゆみ』13頁より。
- ^ 『広報にゅうぜん No.267』(1979年11月1日、入善町発行)、4ページ『漁港泊地拡張工事始まる』より。
- ^ 『広報にゅうぜん 昭和29年9月~昭和58年3月 縮刷版』(1983年10月1日、入善町役場発行)『あゆみ』16頁より。
- ^ 『北日本新聞』1997年4月3日付朝刊18面『入善漁港に製氷施設完成 捕れたて保存に対応 飯野漁協 釣り人も購買OK』より。