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全国高等学校社会科学研究発表大会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

全国高等学校社会科学研究発表大会(ぜんこくこうとうがっこうしゃかいかがくけんきゅうはっぴょうたいかい)とは、郷土研究や社会科学的な実践報告を発表する全国大会で、毎年8月上旬に行われている。 都道府県高文連に社会科学系部門がある都道府県の中から持ち回りで開催されており、開催地の都道府県高文連が主催する。 後援は全国高等学校文化連盟など。

概要

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高等学校の文化部の全国大会に全国高等学校総合文化祭があるが、全国高文連に郷土研究部門は存在しない。そのため、開催県に郷土研究関係の専門部の組織があるときだけ協賛という形で開催されている。 全国大会が毎年開催されないため、2008年(平成20年)に静岡県高文連郷土研究専門部と岐阜県高文連地域研究部会が合同で郷土研究発表大会を開催したのが、この大会の始まりである。 このため、全国高等学校総合文化祭に郷土研究部門が協賛として開催された2009年(平成21年) と2013年(平成25年)はこの大会は開催されていない。

大会名の変遷

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年度 大会名
第1回~第3回 2008年、2010年~2011年 静岡・岐阜県合同郷土研究発表大会
第4回〜第6回 2012年、2014年~2015年 全国高等学校郷土研究発表大会
第7回〜第8回 2016年〜2017年 全国高等学校社会科研究発表大会
第9回〜 2018年〜 全国高等学校社会科学研究発表大会

第4回以降は全国高等学校総合文化祭で郷土研究部門が開催されたときの規模に近くなり、全国大会と称するようになった[注 1]。 第6回までは郷土研究のみの発表に限られていたが、社会科学的な実践報告の発表も含めることになり、現大会名に変更された。

大会の流れ

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各都道府県高文連の予選会を通過して推薦を受けた1校又は2校が各県代表として出場する[注 2]。 第4回以降は2日間に渡って開催されており、発表と巡検が組まれている[注 3]。 発表方式はステージ発表で、パワーポイントを使った発表が多い。 全ての発表が終わった後に審査が行われ、最優秀賞、優秀賞、優良賞が(年度によっては特別賞も)表彰される。 表彰枠の数は年度によって異なる。

歴代開催地と規模

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年度 開催県 会場 規模
2007年 島根県 (第31回全国高等学校総合文化祭社会科学部門)
第1回 2008年 静岡県 静岡文化芸術大学 2県5校
2009年 三重県 (第33回全国高等学校総合文化祭熊野古道部門)
第2回 2010年 岐阜県 岐阜大学 2県7校
第3回 2011年 静岡県 静岡文化芸術大学 2県6校
第4回 2012年 岐阜県 岐阜女子大学 4県12校
2013年 長崎県 (第37回全国高等学校総合文化祭郷土研究部門)
第5回 2014年 静岡県 三島市民生涯学習センター 7県16校
第6回 2015年 岐阜県 岐阜市南部コミュニティセンター 8県17校
第7回 2016年 神奈川県 横浜市開港記念会館 10県17校
第8回 2017年 栃木県 足利商工会議所友愛会館 8県15校
第9回 2018年 山梨県 富士吉田市民会館 10県17校
第10回 2019年 佐賀県 (第43回全国高等学校総合文化祭郷土研究部門) 13県25校

第3回までは静岡県岐阜県の2県だけだったが、第4回からは島根県神奈川県が、第5回からは石川県山梨県[注 4]栃木県が、第6回からは鳥取県山口県[注 5]が、第7回からは千葉県[注 6]大分県[注 7]が、第9回からは佐賀県がそれぞれ参加するようになった。

歴代最優秀賞受賞校

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年度 最優秀賞受賞校 発表テーマ
第1回 2008年 岐山高校 旧洞戸村・板取村の提灯祭りと共同祈願
第2回 2010年 三島北高校伊東高校 花山兵右衛門の業績について(三島北)・文化人-木下杢太郎の足跡(伊東)
第3回 2011年 三島北高校•山県高校 米山梅吉の業績について(三島北)・岐阜空襲(山県)
第4回 2012年 三島北高校 三島の水と生活について
第5回 2014年 菅高校小松高校 狛江水害と富士山噴火~菅地域の備えを考える~(菅)・幻の世界遺産金沢製糸場~繊維王国石川の歩み~(小松)
第6回 2015年 富士宮西高校 静岡の産業革命を支えた静岡初の馬車鉄道
第7回 2016年 小松高校 こまつ町屋の可能性を求めて
第8回 2017年 加納高校 清須の多宝塔は語る-近世末期 日本の社会情勢について-
第9回 2018年 鳥取敬愛高校 千代川廃川埋立地の報告農場~鳥取高等家政女学校の資料から~
第10回 2019年 サレジオ学院高校 相模大山の神仏分離

―大山御師の動向を中心に―

注釈

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  1. ^ 正式に全国大会となったのは2015年(平成27年)の第6回大会からである。
  2. ^ だだしこれが厳格化するのは2016年(平成28年)の第7回大会以降である。また、参加校が少ない為、予選会を行わない県もある。
  3. ^ 2018年(平成30年)の第9回大会は巡検を行わないため、大会期間が1日のみ。
  4. ^ 第6回は不参加
  5. ^ 第7回と第8回は不参加
  6. ^ 第8回から不参加
  7. ^ 第8回から不参加

参考文献

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外部リンク

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