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全 承勲(チョン・スンフン、朝鮮語: 전승훈、1951年10月27日 - )は、朝鮮民主主義人民共和国の政治家。朝鮮労働党中央委員会委員、内閣副総理、金属機械工業相、南北経済協力共同委員会北側委員長などを歴任。
1951年に黄海南道で生まれ金策工業総合大学を卒業した。1993年に金属工業部局長を経て、1998年に金属機械工業相に就任し最高人民会議第10期代議員に選出された。2003年には内閣副総理に就任し、7.1措置と呼ばれる大胆な経済改革を主導したことから朴奉珠総理、郭範基副総理、盧斗哲副総理と合わせて経済改革主導4人組と呼ばれた。2007年には南北経済協力共同委員会北側委員長に就任し、韓国の権五奎副総理兼財政経済部らと会談するためソウルを訪問した[1]。2009年には内閣副総理を解任されるが、2011年に金属機械工業相に返り咲いた。翌2012年には副総理職も再任され、2003年の経済改革を主導した4閣僚が復活した[2]。この人事は金正恩委員長が内閣中心で経済改革を行う為とされる[3]。2014年には咸鏡北道党委員長に任命されるが、2017年に解任された。
- ^ “南北経済協力共同委員会、本格的な協議始まる”. 聯合ニュース. (2007年12月4日). https://jp.yna.co.kr/view/AJP20071204004600882
- ^ “北朝鮮の経済改革主導「4人組」 金正恩体制で復活”. 聯合ニュース. (2012年8月20日). https://jp.yna.co.kr/view/AJP20120820002500882
- ^ “最高人民会議 新経済措置合わせて法律改訂か”. デイリーNK. (2012年9月6日). https://dailynk.jp/archives/16601