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八戸市史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

八戸市史(はちのへしし)は、八戸市で編纂された自治体史である。

概要

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これまで八戸市史は昭和40年(1965年)~昭和57年(1982年)、平成10年(1998年)~平成27年(2015年)にかけて2回編纂が行われている。
昭和40年代~昭和50年代に編纂された市史は『八戸市史』、平成に入って編纂される八戸市史は『新編八戸市史』と称する。
市史編纂室は八戸市立図書館内に置かれていた。

八戸市史(昭和)

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昭和に編纂された八戸市史は昭和40年(1965年)、当時の八戸市長岩岡徳兵衛により、「八戸開市三百年記念事業」の一環として編纂された。
盛田稔を委員長とする八戸市史編さん委員会が組織され、当初計画では史料編12巻、記述編6巻の計18巻[1]であったが、実際に刊行されたのは史料編10巻、通史編1巻である。

市史の編纂は当時の八戸市立図書館館長だった西村嘉、地元の郷土史家の野田健次郎らがあたり、掲載する資料の提供にあたっては、野田健次郎が所蔵していた資料が提供されたほか、同じく郷土史家だった上杉修らの協力を得た。[2]

史料編は年代が八戸藩成立時期にあたる寛文年間~明治初期に限定され、主に八戸藩日記など抜粋した資料集である。通史編は考古~終戦(1945年)までの時代を取り扱っている。

史料編

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通史編

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  • 『八戸市史 通史編』(1976年

新編八戸市史

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2回目となる八戸市の自治体史編纂は平成10年(1998年)に始まった。平成11年(1999年)に工藤欣一八戸大学教授(当時)を委員長とする市史編纂委員会が発足する。[3] 平成27年(2015年)をもって編纂は終了した。
編纂終了後、編纂のために収集した歴史資料の取扱いについては、公文書館の設置が提言されていた[4]が、現在のところ具体的な設置には至っていない。

資料編

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考古

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中世

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  • 『新編八戸市史 中世資料編』(2014年

近世

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  • 『新編八戸市史 近世資料編1』(2007年) - 八戸藩の政治編
  • 『新編八戸市史 近世資料編2』(2008年) - 八戸藩の産業・経済編
  • 『新編八戸市史 近世資料編3』(2011年

近現代

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  • 『新編八戸市史 近現代資料編1』(2007年) - 廃藩置県から明治末期の資料集
  • 『新編八戸市史 近現代資料編2』(2008年) - 明治末~昭和4年の資料集
  • 『新編八戸市史 近現代資料編3』(2009年) - 昭和4年~昭和30年代までの資料集
  • 『新編八戸市史 近現代資料編4』(2010年
  • 『新編八戸市史. 近現代資料編 戦争』(2010年
  • 『新編八戸市史. 近現代資料編 都市計画』(2010年

その他

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  • 『新編八戸市史 自然編』(2005年) - 八戸の自然環境。付録に八戸の自然の写真等のCD-ROM(PDF形式)
  • 『新編八戸市史 民俗編』(2010年
  • 『新編八戸市史 地誌編』(2012年

通史編

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  • 『新編八戸市史 原始・古代・中世通史編』(2015年
  • 『新編八戸市史 近世通史編』(2013年
  • 『新編八戸市史 近現代通史編』(2014年)  

八戸市史関連の刊行物

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八戸市史編纂室が発行する刊行物・書籍(市史は除く)は以下の通り。

  • はちのへ市史研究』 - 市史編纂事業の活動状況や研究成果の報告誌。創刊号~第7号まで刊行。(平成21年現在)
  • 八戸の歴史双書』 - 読み物シリーズと資料編で構成される。
    • 「八戸南部史稿」
    • 「八戸藩士 系譜書上」
    • 「八戸の神社寺院由来集」
    • 「明治・大正の八戸市街図と三戸郡誌」
    • 「江戸期八戸の日記集」
    • 「八戸藩遠山家日記」1巻~6巻
    • 「八戸藩の歴史」工藤祐董
    • 「八戸の民俗芸能」阿部達
    • 「八戸の安藤昌益」稲葉克夫
    • 「八戸の女性史」島守光雄
    • 「八戸藩の武芸」太田尚充
    • 「近代八戸地方の農村生活」舘花久二男
    • 「八戸の漁業・近代編」山根勢五
    • 「概説 八戸三社大祭』」工藤竹久著 - 「新編八戸市史」の編纂終了の2016年に刊行。

関連項目

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脚注

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  1. ^ 『八戸市史 史料編 近世10』八戸市史編さん委員会編、1982、あとがき
  2. ^ 『八戸市史 史料編 近世1』八戸市史編さん委員会編、1969、凡例
  3. ^ 平成11年1月26日「デーリー東北」
  4. ^ 平成20年8月23日「東奥日報」「『公文書館』設置を」

外部リンク

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