八木山バイパス
非自動車専用道路 (暫定無料) | |
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八木山バイパス | |
陸上区間 | 13.3km |
開通年 | 1985年2月26日 |
起点 | 福岡県糟屋郡篠栗町 |
終点 | 福岡県飯塚市 |
接続する 主な道路 (記法) |
国道201号 福岡県道60号飯塚大野城線 国道200号 |
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八木山バイパス(やきやまバイパス)は、福岡県糟屋郡篠栗町を起点とし、同県飯塚市に至るバイパス道路(国道201号)。
概要
[編集]並行する国道201号の難所である八木山峠における交通問題を解消するために作られた。国道201号にほぼ並行するが八木山峠の東側に当たる飯塚市側では国道201号ではなく旧・筑穂町や穂波町を通る福岡県道60号飯塚大野城線に並行する経路を取る。終点の飯塚市弁分で飯塚庄内田川バイパスに直結している(国道201号#拡幅・バイパス区間も参照のこと)。
なお、50cc以下の原動機付自転車・軽車両・歩行者は通行禁止であるが[1]、非自動車専用道路であるため、50cc超の二輪車の通行は可能。案内標識は、一部を除き、青色のものが使用されている。[注釈 1]
路線データ
[編集]- 起点 : 福岡県糟屋郡篠栗町篠栗
- 終点 : 福岡県飯塚市弁分
- 全長 : 13.3 km
- 規格 : 第3種第2級
- 車線数 : 暫定2車線(完成4車線)
- 設計速度 : 60 km/h
- 償還完了日 : 2014年9月30日[2]
沿革
[編集]- 1985年(昭和60年)2月26日 : 暫定2車線で供用開始[要出典]。
- 2010年(平成22年)6月28日 : 高速道路の無料化社会実験により通行料金が無料となる。
- 2011年(平成23年)6月20日 : 高速道路の無料化社会実験の凍結により社会実験開始前の通行料金に戻る。
- 2014年(平成26年)10月1日 : 無料開放[3]。篠栗本線料金所が廃止[4]。
- 2024年(令和6年)10月16日 : 篠栗IC - 筑穂IC (5.7 km) で対面通行解消[5]。
開通予定年度
[編集]有料道路
[編集]無料化前まで
[編集]いずれも2014年9月30日(無料開放)前の料金。
- 原付(50cc超 - 125cc以下) : 50円
- 普通車・自二車(125cc超) : 530円
- 大型車 : 800円
- 特大車 : 1,940円
2009年6月1日よりETCカード・クレジットカードの利用が可能になり、あわせてETC割引制度も開始された。ただし、ETCレーンによるノンストップの無線通行はできず、自動収受機備え付けのカードリーダーで認識させ精算する方式を採用していた[8]。ETCによる精算が出来るようになった後も回数券販売が継続されていた。
無料化後の渋滞発生と再度有料化へ
[編集]かつては西日本高速道路(NEXCO西日本)九州支社が管轄する一般有料道路として供用されていたが[4]、2014年(平成26年)10月1日に無料開放された[3]。
有料道路であった時点の交通量は、約1.2万台/日程度であったが、無料化後は約2.3万台/日とほぼ倍増している[9][10]。反面、交通量が飛躍的に倍増した結果、朝夕を中心に渋滞が頻発するようになり、それに伴う事故も無料化前の3倍に増えるなど、深刻な事態が発生している。
渋滞が多発する現状に加え、車線を塞ぐ事故が発生すると出入りに対して制限の多い八木山バイパスで身動きが取れないことから、福岡県は4車線化工事やフルインター化への工事を求める要望書を国土交通省に提出した[11]。通行無料を前提とした税金による整備手段では予算の確保が困難であることから、有料道路方式で再整備する公算が高くなっていた[12]。
2019年(平成31年)3月29日、国土交通省道路局は八木山バイパスの有料道路事業の導入ならびに4車線化の整備を認可した[13]。2020年(令和2年)4月から工事が始まり、篠栗IC - 筑穂IC間が2024年度(令和6年)中、筑穂IC - 穂波東IC間が2029年度(令和11年)中の開通を目指している[14][15][7]。通行料金は普通車で「250円+消費税」を想定している[14]。徴収期間は高速道路機構との協定では2026年(令和7年)4月1日から2050年(令和32年)9月30日の予定[16]であるが、国土交通省及びNEXCO西日本では篠栗IC - 筑穂IC間の4車線化完成に合わせて料金徴収を開始するとしている[17]。
総事業費は360億円、計画交通量は約18,100~19,300台/日、費用便益比 B/C =1.4 である[18]。
インターチェンジなど
[編集]施設名 | 接続路線名 | 福岡から (km) |
備考 | 所在地 |
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篠栗IC | 国道201号 福岡方面 | 糟屋郡 篠栗町 | ||
城戸IC | 県道435号内住篠栗線 | 穂波方面の出入口のみ | ||
篠栗TB | 廃止 | |||
筑穂IC | 県道60号飯塚大野城線 | 篠栗方面の出入口のみ | 飯塚市 | |
穂波西IC | 篠栗方面の出入口のみ | |||
穂波東IC | 国道200号(バイパス) | バイパス入口交差点 | ||
国道201号(飯塚庄内田川バイパス) 行橋方面 |
通過市町村
[編集]周辺情報
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ ただし、無料化前までは、緑色の案内標識が使用されていた。現在、一部標識が緑色、書体が角ゴシック体であるのは、その名残である。
出典
[編集]- ^ 国道201号八木山バイパスが無料となり、 管理が国土交通省に変わります。 (PDF) - 国土交通省九州地方整備局ほか、2014年9月25日
- ^ “八木山バイパスの料金及び回数券の販売価格の変更等について”. 西日本高速道路 (2014年3月14日). 2014年3月14日閲覧。
- ^ a b 垣花昌弘(2014年12月2日). “無料化前に比べ交通量ほぼ倍増 八木山バイパス”. 朝日新聞(朝日新聞社)
- ^ a b 国道201号(八木山バイパス)の無料開放について 西日本高速道路 2014年9月2日付
- ^ “八木山バイパス資料”. 2024年10月2日閲覧。
- ^ 『国道201号 八木山バイパス(篠栗IC〜筑穂IC間)が令和7年3月30日(日)0時に4車線で開通します 〜 開通と同時に通行料金の徴収を開始いたします 〜』(PDF)(プレスリリース)国土交通省九州地方整備局・西日本高速道路株式会社、2024年12月20日 。2024年12月21日閲覧。
- ^ a b c “防災・減災、国土強靭化に向けた 道路の5か年対策プログラム(九州ブロック版)を策定 〜今後5か年の目標を示し、取り組みを重点的かつ集中的に実施〜” (PDF). 国土交通省九州地方整備局 (2021年4月27日). 2021年6月8日閲覧。
- ^ 八木山バイパスでETCカードの利用を開始します 西日本高速道路 2009年5月12日付
- ^ 無料化後、八木山バイパスの交通量は約2倍に増加 国土交通省、2014年11月28日
- ^ 福岡)交通量、無料化前の2倍に 八木山バイパス 朝日新聞、2014年12月2日
- ^ 国道201号八木山バイパス4車線化についての中央要望(福岡県庁ホームページ 2018年3月16日更新・2018年4月18日閲覧)
- ^ 八木山バイパス4車線に 開通後に再び有料化 福岡-筑豊、国交省検討(西日本新聞 2018年3月30日付朝刊・2018年4月18日閲覧)
- ^ “新名神「亀山西〜大津」6車線化へ 全国16区間の4車線化も認可 国土交通省”. 乗りものニュース (2019年3月29日). 2019年11月1日閲覧。
- ^ a b “八木山バイパス4車線化、渋滞減に期待 篠栗-筑穂、24年度に開通”. 西日本新聞 筑豊版 (2019年8月18日). 2019年11月1日閲覧。
- ^ “平成31年度 有料道路事業の新規導入について” (PDF). 国土交通省 社会資本整備審議会 道路分科会 (2019年3月14日). 2019年11月1日閲覧。
- ^ 一般国道201号(八木山バイパス)に関する協定(その2)別紙 7 日本高速道路保有・債務返済機構
- ^ 一般国道201号 八木山バイパスで料金徴収を開始します ~ 篠栗IC~筑穂IC間の4車線化工事が令和6年度内に完成する予定です ~ (PDF) 国土交通省九州地方整備局・西日本高速道路株式会社、令和6年2月7日(2024年3月20日閲覧)。
- ^ 2019年度予算に向けた新規事業採択時評価結果一覧(2019年3月時点) 一般国道201号 八木山バイパス、ページ20/27