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大沢野町八木山駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
八木山駅から転送)
大沢野町八木山駅*
おおさわのまちやきやま
Ōsawanomachiyakiyama
田村町 (0.7 km)
(0.7 km) 敷紡前
地図
所在地 富山県上新川郡大沢野町
(現・富山市)八木山
北緯36度34分41.0秒 東経137度12分29.0秒 / 北緯36.578056度 東経137.208056度 / 36.578056; 137.208056座標: 北緯36度34分41.0秒 東経137度12分29.0秒 / 北緯36.578056度 東経137.208056度 / 36.578056; 137.208056
所属事業者 富山地方鉄道
所属路線 笹津線
キロ程 10.5 km(南富山起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
開業年月日 1952年昭和27年)8月15日
廃止年月日 1975年(昭和50年)4月1日
備考 笹津線廃線に伴い廃駅
* 1.1926年7月11日まで八木山臨時駅
* 2.1952年8月14日まで八木山駅
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大沢野町八木山駅(おおさわのまちやきやまえき)は、富山県上新川郡大沢野町(現・富山市)八木山にあった富山地方鉄道笹津線廃駅)である。笹津線の廃線に伴い1975年昭和50年)4月1日に廃駅となった。

1969年(昭和44年)8月30日から廃止時まで、朝夕1往復ずつ運行されていた急行列車の停車駅であった[1]

歴史

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富山鉄道時代は当初、夏期シーズンのみ営業の臨時駅として開業した[2]。また場所も違っており、富山鉄道時代は笹津線時代の駅の0.2 km北側に位置していた[2]

年表

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駅構造

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廃止時点で、島式ホーム1面2線を有する地上駅で、列車交換可能な交換駅であった[1]構内踏切の位置の関係で右側通行であり、西側(駅舎側)が下り線、東側が上り線となっていた[1]

職員配置駅となっていた[1]。駅舎は構内の西側に位置し、ホームとは構内踏切で連絡していた[1]。駅舎は駅前広場に比べ一段高い位置にあり、入口へは階段を上る必要があった[1][7]。またホームはさらに駅舎より一段高い位置に存在し、こちらも階段を上る必要があった[1]

列車交換は主に朝ラッシュ時の列車が行った[8]。列車交換の通標は大久保町駅 - 当駅間が「□」、当駅 - 地鉄笹津駅間が「○」であった[1]

駅前広場には噴水も設置されていた[1]

駅周辺

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旧・上新川郡大沢野町の中心駅であった[2]。当駅 - 敷紡前駅間は河岸段丘の下を通っており、山間の雰囲気があった[1]

  • 国道41号(越中東街道)
  • 大沢野町役場(現・富山市役所大沢野総合行政センター)
  • 大沢野町立大沢野図書館(現・富山市立大沢野図書館)
  • 大沢野町立大沢野小学校(現・富山市立大沢野小学校
  • 八木山鉱泉 - 富山鉄道時代の八木山駅は八木山鉱泉の南側に位置していた[2]
  • 八木山の滝[2] - 避暑地として有名であった[7]

駅跡

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1998年平成10年)時点では、駅舎入口への階段が残存しており[9]、駅舎の基礎とホームの一部も残存していた[2]が、2000年(平成12年)7月に撤去された[2]。道路の拡幅工事に伴う撤去であった[4][8]2007年(平成19年)9月時点では駅跡地には文具店が建築されていた[4][8]

富山鉄道時代の八木山駅跡は、2008年(平成20年)時点では八木山鉱泉南側の「八木山鉱泉専用駐車場」となっていた[2]

また、当駅跡附近の線路跡は、1998年(平成10年)時点では南富山方の一部はバラストも残存していた築堤として残存し[9]、地鉄笹津方は大沢野町八木山駅跡から先の部分がサイクリングロードに転用されていた[9]。2008年(平成20年)時点では南富山方は県道になり、地鉄笹津方は変わらずサイクリングロードで、県道とサイクリングロードの分岐点の手前部分が駅跡地であった[2]。このサイクリングロードは道床をそのまま転用したような感じの[8]、鉄道の雰囲気が感じられるものであった[4]

隣の駅

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富山地方鉄道
笹津線
田村町駅 - 大沢野町八木山駅 - 敷紡前駅

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j 書籍『RM LIBRARY 107 富山地鉄笹津・射水線』(著:服部重敬、ネコ・パブリッシング2008年7月発行)25,28-29ページより。
  2. ^ a b c d e f g h i 書籍『富山廃線紀行』(著:草卓人、桂書房2008年7月発行)82-83ページより。
  3. ^ a b c d e f g 書籍『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線 6 北信越』(監修:今尾恵介新潮社2008年10月発行)38ページより。
  4. ^ a b c d e f 書籍『新 消えた轍 7 北陸』(著:寺田裕一、ネコ・パブリッシング2010年12月発行)44-45,47ページより。
  5. ^ a b c 書籍『新 鉄道廃線跡を歩く3 北陸・信州・東海編』(JTBパブリッシング2010年4月発行)211ページより。
  6. ^ a b c 書籍『私鉄の廃線跡を歩くIII 北陸・上越・近畿編』(著:寺田裕一、JTBパブリッシング、2008年5月発行)165ページより。
  7. ^ a b 書籍『鉄道の記憶』(編著:草卓人、桂書房2006年2月発行)269,301ページより。
  8. ^ a b c d 書籍『私鉄の廃線跡を歩くIII 北陸・上越・近畿編』(著:寺田裕一、JTBパブリッシング、2008年5月発行)80-83ページより。
  9. ^ a b c 書籍『鉄道廃線跡を歩くV』(JTBパブリッシング1998年6月発行)80-81ページより。

関連項目

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