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大久保町駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
大久保町駅
駅舎(1954年。『大久保町郷土誌』より)
おおくぼまち
Ōkubomachi
伊豆ノ宮 (1.2 km)
(0.9 km) 上大久保
地図
所在地 富山県富山市下大久保
(開業時は旧・上新川郡大久保町
北緯36度36分38.1秒 東経137度12分32.1秒 / 北緯36.610583度 東経137.208917度 / 36.610583; 137.208917座標: 北緯36度36分38.1秒 東経137度12分32.1秒 / 北緯36.610583度 東経137.208917度 / 36.610583; 137.208917
所属事業者 富山地方鉄道
所属路線 笹津線
キロ程 7.1 km(南富山起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
開業年月日 1950年昭和25年)9月1日
廃止年月日 1975年(昭和50年)4月1日
備考 笹津線廃線に伴い廃駅
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大久保町駅(おおくぼまちえき)は、富山県富山市下大久保(開業時は旧・上新川郡大久保町)にあった富山地方鉄道笹津線廃駅)である。笹津線の廃線に伴い1975年昭和50年)4月1日に廃駅となった。

1969年(昭和44年)8月30日から廃止時まで、朝夕1往復ずつ運行されていた急行列車の停車駅であった[1]

歴史

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駅構造

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廃止時点で、島式ホーム1面2線を有する地上駅で、列車交換可能な交換駅であった[1]。西側(駅舎側)が上り線、東側が下り線となっていた[1]。そのほか駅舎側本線の南富山方から右側に分岐し駅舎と本線の間を通り再び駅舎側本線に合流する側線を1線有していた[1]

職員配置駅となっていた[1]。駅舎は構内の西側に位置し、ホームとは側線を渡りホーム北側の階段とを結ぶ構内踏切で連絡していた[1]。ホームには上屋を有した[1]。また側線もホームを有し、このホームは富山鉄道時代からのものと伝えられていた[1]

列車交換は昼間帯の列車のほとんどが当駅で行った[1]。通標は上野駅 - 当駅間が「△」、当駅 - 大沢野町八木山駅間が「□」であった[1]

富山軽便鉄道(後の富山鉄道)時代の当駅は、停車場として開業していた[1]

駅周辺

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旧・上新川郡大久保町の中心駅であり、沿線最大の駅であった[6]。当駅附近から神通川扇状地の勾配に差し掛かり、途中には「16.7」の勾配標が設置されていた[1]

駅跡

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駅跡地は道路となった部分以外が「下大久保停車場公園」として整備された[6]。1998年(平成10年)時点では、駅にあったの老木が残っていた[7]。2007年(平成19年)9月時点では駅舎のあった位置には公衆トイレが設置されていた[8]。2008年(平成20年)時点も同様でかつての駅前商店も残り[6]、鉄道があった当時の面影が残っていた[3][6][8]

また、当駅跡附近の線路跡は、1998年(平成10年)時点では当線廃線後に南富山駅 - 日本繊維前駅の間を東西に走る形で開通した国道359号の取付け道路附近から田村町駅跡南側付近までは2車線の舗装道路となっていた[9]。2008年(平成20年)時点でも同様で、当駅跡附近の道路は富山県道318号笹津安養寺線となっていた[6]

隣の駅

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富山地方鉄道
笹津線
伊豆ノ宮駅 - 大久保町駅 - 上大久保駅

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 書籍『RM LIBRARY 107 富山地鉄笹津・射水線』(著:服部重敬、ネコ・パブリッシング2008年7月発行)25,28-29,47ページより。
  2. ^ a b c d e f 書籍『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線 6 北信越』(監修:今尾恵介新潮社2008年10月発行)38ページより。
  3. ^ a b c d e f g h i j 書籍『新 消えた轍 7 北陸』(著:寺田裕一、ネコ・パブリッシング2010年12月発行)44-45,47ページより。
  4. ^ a b c d e 書籍『新 鉄道廃線跡を歩く3 北陸・信州・東海編』(JTBパブリッシング2010年4月発行)211ページより。
  5. ^ a b c 書籍『私鉄の廃線跡を歩くIII 北陸・上越・近畿編』(著:寺田裕一、JTBパブリッシング、2008年5月発行)165ページより。
  6. ^ a b c d e 書籍『富山廃線紀行』(著:草卓人、桂書房2008年7月発行)80-81ページより。
  7. ^ 書籍『鉄道廃線跡を歩くV』(JTBパブリッシング1998年6月発行)81ページより。
  8. ^ a b 書籍『私鉄の廃線跡を歩くIII 北陸・上越・近畿編』(著:寺田裕一、JTBパブリッシング、2008年5月発行)80-83ページより。
  9. ^ 書籍『鉄道廃線跡を歩くV』(JTBパブリッシング1998年6月発行)80ページより。

関連項目

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