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八百津駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
八百津駅
駅舎(1992年1月)
やおつ
YAOTSU
中野 (1.9 km)
所在地 岐阜県加茂郡八百津町伊岐津志
北緯35度28分20.1秒 東経137度8分2.3秒 / 北緯35.472250度 東経137.133972度 / 35.472250; 137.133972
所属事業者 名古屋鉄道
所属路線 八百津線
キロ程 7.3 km(明智起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗降人員
-統計年度-
1,366人/日
-1992年[1]-
開業年月日 1930年昭和5年)10月1日
廃止年月日 2001年平成13年)10月1日
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八百津駅(やおつえき)は、岐阜県加茂郡八百津町伊岐津志にあった、名古屋鉄道八百津線廃駅)である。同線の廃線に伴い、2001年平成13年)10月1日に廃駅となった。八百津町の中心地からはやや離れていて、木曽川を渡った対岸(旧・可児郡錦津村大字伊岐津志。1955年に八百津町と合併)に位置していた。

廃線までは御嵩町に向かう広見線と八百津町に向かう八百津線が、明智駅において2つの線に分岐しており、当駅は八百津線の終着駅であった。

歴史

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開業当初は直流電化されており、1970年代には2両編成の電車で運行されていた他、休日には蘇水湖への観光客のための特急列車が7000系パノラマカー4両で乗り入れていた。1984年昭和59年)に八百津線がレールバスに置き換わってからは電化設備が撤去され、同時に全列車ワンマン化に伴いホームの明智方面には運転士が安全確認に用いるバックミラーが設置された。

2001年(平成13年)の八百津線廃線に伴う廃駅後、駅舎等は撤去されている。その後旧駅前ロータリーを含めた敷地が宅地造成され、住宅が建築された。駅跡には「八百津駅跡」と書かれた石碑とごく短い線路が残されていたが、路線については防草シート設置の際に撤去された。

年表

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駅構造

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ホーム(1998年8月、線路終端側から)

プラットホームは4両編成対応1面1線のみの有人駅だった(一部の時間は無人)。かつては丸山ダム方面まで線路(丸山水力専用鉄道)が延びていたため、側線が増設(後に撤去)されており御嵩駅のような頭端式ではなかった。自動券売機等は一切なかった。

配線図

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八百津駅 構内配線略図(1957年)

伏見口
方面
八百津駅 構内配線略図(1957年)
丸山水力
専用鉄道

(1954年廃止)
凡例
出典:停車場配線略図 昭和32年調査[3]


八百津駅 構内配線略図(1993年)

明智方面
八百津駅 構内配線略図(1993年)
凡例
出典:[4]


乗客・貨物の推移

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  • 『名古屋鉄道百年史』によると1992年度当時の1日平均乗降人員は1,366人であり、この値は岐阜市内線均一運賃区間内各駅(岐阜市内線・田神線・美濃町線徹明町駅 - 琴塚駅間)を除く名鉄全駅(342駅)中199位、広見線・八百津線(16駅)中9位であった[1]
  • 『岐阜県統計書デジタルアーカイブ』』による統計は以下の通り(1936-1954年は該当項目なし、1964年以降はネット未公開)
年度 乗車人員 降車人員 貨物発送トン 貨物到着トン
1930 17,362 16,506 372 1,254
1931 32,904 34,736 983 2,001
1932 30,686 32,810 1,187 2,756
1933 34,746 36,638 1,014 2,733
1934 36,207 37,594 807 1,908
1935 39,304 40,873 592 1,802
1955 274,010 274,614 4,885 2,749
1956 310,923 311,264 2,669 2,564
1957 322,864 322,896 1,202 2,418
1958 344,064 347,713 1,529 2,665
1959 327,816 343,389 2,479 2,022
1960 344,816 348,686 1,520 1,345
1961 349,532 357,699
1962 368,897 379,569 66 1,152
1963 404,489 416,441 41 131

駅周辺

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隣の駅

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名古屋鉄道
八百津線
中野駅 - 八百津駅
関西電力
丸山水力専用鉄道
八百津駅 - 錦織駅

脚注

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  1. ^ a b 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、651-653頁。 
  2. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、340頁。 
  3. ^ 清水武、田中義人『名古屋鉄道車両史 下巻』アルファベータブックス、2019年、186頁。ISBN 978-4865988482 
  4. ^ 宮脇俊三、原田勝正『東京・横浜・千葉・名古屋の私鉄 (JR・私鉄全線各駅停車)』小学館、1993年、203頁。ISBN 978-4093954112 

関連項目

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