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公園前駅 (長野県)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
公園前駅*
プラットホーム跡(2008年6月)
こうえんまえ
KOUENMAE
電鉄上田 (0.8 km)
(0.3 km) 北大手
地図左は上田城跡公園(上田城を併設)
所在地 長野県上田市大手1丁目
北緯36度24分10.3秒 東経138度14分48.1秒 / 北緯36.402861度 東経138.246694度 / 36.402861; 138.246694座標: 北緯36度24分10.3秒 東経138度14分48.1秒 / 北緯36.402861度 東経138.246694度 / 36.402861; 138.246694
所属事業者 上田交通
所属路線 真田傍陽線
キロ程 0.8 km(電鉄上田起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1927年昭和2年)11月20日
廃止年月日 1972年(昭和47年)2月19日
備考 路線廃止に伴う廃駅
* 開業時の駅名は「公会堂下」、1948年に「公園前」へ改称
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公園前駅(こうえんまええき)は、かつて長野県上田市にあった上田交通真田傍陽線廃駅)。真田傍陽線の廃止に伴い1972年昭和47年)2月19日に廃止された。

概要

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上田温泉電気軌道(上田交通の前身企業のひとつ)は、上田市小県郡東北五ヶ村(神科村豊里村本原村傍陽村長村。いずれも現在は上田市)の要請を受けて上田市と東北五ヶ村を結ぶ路線を建設することとなったが、鉄道省線(のち国鉄、現JR東日本)は上田市内に路線を敷くにあたり、上田駅から東回りにするか、北回りにするかで迷っていた。上田市北西部の住民が北回りを主張したために北回り起点で工事を開始した。予定されていたルート上には上田城の城跡の二の丸堀があり工事が難航するかと思われていたが、同じ時期に上田城址公園の整備事業が執り行われ、二の丸堀を崩して路盤に充てる工事も執り行っていた。おかげで難航することなく二の丸堀に線路が敷かれ、1927年昭和2年)11月20日に第一期路線上田 - 伊勢山間が開業となったのである。

公園前駅は開業当時上田市公会堂(入母屋造の木造の公民館1960年(昭和35年)に解体され、3年後の1963年(昭和38年)に鉄筋コンクリート造りの上田市民会館となる。2014年平成26年)に上田市交流文化芸術センター開設に伴い閉館。その後2016年(平成28年)1月17日から2017年(平成29年)1月15日にかけて「信州上田真田丸大河ドラマ館」として使用された)の真下にあったので公会堂下駅(こうかいどうしたえき)と称していたが、1948年(昭和23年)に公園前駅と改称している。上田中学校、後の上田松尾高等学校、上田高等学校の最寄駅であったが、東北地域の生徒はいわゆる当時の仲間意識から、川原柳駅若しくは北上田駅で下車して各駅から徒歩通学していたため利用せず、また川西地域の生徒も上田駅で下車してそこから歩いて通学していたため、通年での利用客は少なかった。しかし高校野球の長野県予選が上田を主会場で行われたり、上田城址公園の桜が見頃になると利用する客が多かったという。

駅は上田城址二の丸堀跡に掛かる二の丸橋の下にあった。待合室付きの単式ホームがある無人駅で、乗車する際は車掌が乗車券を発行していた。

1972年(昭和47年)2月19日の路線廃止と同時に廃駅となった。

歴史

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  • 1927年昭和2年)11月20日公会堂下駅(こうかいどうしたえき)として開業。
  • 1948年(昭和23年):公園前駅に改称。
  • 1972年(昭和47年)2月19日:真田傍陽線の廃止に伴い、廃駅となる。

駅構造

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単式ホーム1面1線を有する地上駅で、待合室があった。当駅は無人駅として営業していた。

駅周辺

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尼ヶ淵から上田城を望む(2014年2月)

当駅は上田城および同城の城跡公園の東側にあった。当駅跡の周辺にある主要施設(バス停を含む)および主要道路は下記のとおり。

廃止後

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跡地は「けやき並木遊歩道」として整備されて市民の憩いの場所となっており、また真田傍陽線のホームなどの遺構が残る場所として、鉄道ファンにも親しまれている。

2021年令和3年)11月から2022年(令和4年)1月はスマートフォンiPhoneのみ対応)をかざすと、電車が実際に走っているような動画が見られるAR(拡張現実)の実証実験が当駅跡で開催された[1]。この実証実験は上田市とエプソンアヴァシスによる共同企画であった[1]

隣の駅

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上田交通
真田傍陽線
電鉄上田駅 - 公園前駅 - 北大手駅

脚注

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  1. ^ a b 信濃毎日新聞 (2021年11月12日). “上田の真田傍陽線、ARで再現 目の前走る電車、50年前に廃止”. 北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ. 新潟日報社、北日本新聞社、北國新聞社、福井新聞社、信濃毎日新聞社. 2023年7月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月24日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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