冠スポンサー
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冠スポンサー(かんむりスポンサー)とは、テレビ・ラジオ番組、各種スポーツの大会、各種施設において企業名や商品名などを冠することを引き換えに多額の資金提供を行うスポンサーのことを指す[1]。
冠スポンサーが付いて、大会名に企業名や商品名を冠したイベントのこと冠大会と呼ぶ。
日本の民間放送の番組の場合、殆どが一社提供であるが、複数社提供のメインスポンサー[2] の場合も希に存在する。変わったところでは、九州電力一社提供番組の『Qでん百科』(テレビ西日本・供給地域のフジテレビ系列局ネット)の「Qでん」が九州電力の略称の「九電」から来ているため、冠スポンサー番組となっている。
中央競馬で新聞社、放送局などのスポンサーの社名を冠した競走を冠競走と呼ぶ[3]。
冠スポンサーとなることで、企業にとっては冠スポンサーとなっていることそのものや、企業名や商品名の告知効果が期待できる[4]。
一方で、冠スポンサーが企業名ブランド、商品名ブランドの認知とパーソナリティ特性に影響を与えていることは確認できるが、商品の購買には必ずしも結びつくものではないという研究発表もなされている[5]。
代表的なもの
[編集]- 日本プロサッカーリーグ
- 日本女子プロサッカーリーグ(2021年から「Yogibo .WEリーグ」。2024年から「SOMPO WEリーグ」)
- セントラル・リーグ(2020年から「JERAセ・リーグ」)
- パシフィック・リーグ(2023年から「パーソル パシフィック・リーグ公式戦」)
- JDリーグ(2022年から「ニトリJDリーグ」)
- ジャパンラグビーリーグワン(2022年から「NTT LEAGUE ONE」)
- ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(2024年から「りそなグループ B.LEAGUE」)
出典・脚注
[編集]- ^ デジタル大辞泉 冠スポンサーの項より。
- ^ 主に特定ジャンルにおける企業の一社提供が禁止された時間帯や、ミニ番組以外における酒造会社の冠スポンサー番組に、放送対象地方外にある企業の冠スポンサーラジオ番組などが該当。殆どの長時間番組も該当し、『★SAPPORO新春スポーツスペシャル箱根駅伝』や、『ライオン高校生クイズ』(何れも日本テレビ系列)などがある。
- ^ 「社杯(競走)」と呼ばれることもある。
- ^ 『プロスポーツクラブのマネジメント:戦略の策定から実行まで』武藤泰明、東洋経済新報社、2006年5月、ISBN 978-4492501573 p301
- ^ スポーツイベント・スポンサーシップ効果に関する研究 「順天堂スポーツ健康科学研究 第1巻第2号(通巻14号)、271〜272(2009) 上原周平、青山芳之
- ^ J3は2014年度から、J1・J2は2015年度から