利用者:たけとう/sandbox/おと☆娘

男の娘カフェ&バー NEWTYPE
店舗概要
所在地 101-0021
東京都千代田区外神田3-7-12 イサミヤ第8ビル 3F
座標 北緯35度42分8.627秒 東経139度46分13.614秒 / 北緯35.70239639度 東経139.77044833度 / 35.70239639; 139.77044833 (たけとう/sandbox/おと☆娘)座標: 北緯35度42分8.627秒 東経139度46分13.614秒 / 北緯35.70239639度 東経139.77044833度 / 35.70239639; 139.77044833 (たけとう/sandbox/おと☆娘)
開業日 2009年5月
施設管理者 株式会社Side3
店舗数 1
営業時間 18:00 - 23:00(月火水木)
18:00 - 29:00(金)
12:00 - 29:00(土)
12:00 - 23:00(日)
最寄駅 東京地下鉄銀座線 末広町駅
外部リンク http://newtype.ms/
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YouTube
チャンネル
活動期間 2022年 -
登録者数 1.1万人
総再生回数 588万回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2023年12月23日時点。
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男の娘カフェ&バー NEWTYPE(おとこのこカフェアンドバー ニュータイプ)は、秋葉原にあるコンセプトカフェバー。「男の娘」がブームとなっていた2009年に「茶漬け」がオーナーとなって開店した。店員はすべて女装した男性である。

店員の写真集やDVDを制作したり、初心者向けの女装講座、女装ファッション通販サイトを展開して盛んにメディアで取り上げられた。秋葉原の女装文化の中心的な存在と評された。

店舗概要[編集]

映像外部リンク
Otokonokos, les travestis modernes du Japon - YouTube 2024年、フランスの公共放送「France 24」による「男の娘」特集。「茶漬け」が「NEWTYPE」の店内で取材に応じている。

千代田区外神田3丁目、「コスプレ居酒屋 小悪魔の宴 Little BSD」3階(イサミヤ第8ビル)にある「NEWTYPE」は女装バーではあるが、ゲイバーやニューハーフ・パブといった水商売とは形態が異なる。秋葉原のメイド喫茶のシステムがもとになっており、オーダーシステムによる「明〔〕会計」(茶漬け)が貫かれている。しかし、メイド喫茶のメニューそのままでは客単価が低くなってしまうことから、「バー」として平均客単価を最低2,000円、目標2,700円(開店当時)に設定している。価格は「1杯で帰ってしまうことはないだろう。大体3杯くらいは飲んでもらえるかな」という期待から逆算したものである(ドリンクつきのチャージが1,300円。2杯目以降は700円)。ほかのメイド喫茶と同じように、ポイントカードを導入しており、2,000円以上で1ポイントとなるため、2杯注文されることが多い。

これ資料[1]

店内の雰囲気はゆるく、キャストたちの対応は客ではなく友人に接するようにくだけている。

経営方針

  • 「女装はあくまでファッション、接客は素の自分で」
  • 店員には女装しているからといって女性らしさは強制しない

客層:女性3割(たしか佐伯)、ねとらぼ半々[2] 「男の娘」たちのデータと併記

男女半々、大学生から会社員まで

2010年12月、開店1周年を機に水曜営業をスタートさせ、週5日営業(水+木金土日)に。https://akiba.keizai.biz/headline/2210/

(その後月火も加えて毎日営業)

2023年7月29日から土日にかぎり12時からのランチタイムを始めた。https://twitter.com/NEWTYPE_MS/status/1685131067098025984

開店までの経緯[編集]

2001年ごろから2005年ごろにかけて「第一次メイド喫茶ブーム」(宮本 2017, p. 166)が起きていた(キュアメイドカフェなど。ブレイクは現代視覚文化研究によれば2003年)。ブームの陰りが見え始めた2007年8月(18日[3])、女装メイドカフェ「雲雀亭(ひばりてい)」が開店(公式には「精神的ブラクラ喫茶」をうたっていた[4])。雲雀亭は非常設の企画店舗(営業は土日のみ)、メイド喫茶や呑み屋を1日借り切って営業するスタイル(第一回は「ロイヤルミルク」)。3店舗同時に設営されることもあった[3]。雲雀亭運営者は「紗厘ちゃぁん」、メイドカフェ「DICE」を経営していた[5]

普通のメイド喫茶なのにメイドがみんなお休みになっちゃった日があったんです。そこで仕方なく、男の“娘”を混ぜて営業したら、意外に好評で(笑)。それからですね、本格的に男の“娘”を使ってお店をやり始めたのは。不定期の開店ですが、通算100回以上は開店していますよ。 — 2009年、紗厘ちゃぁん[4]

「男の娘」ブームが起こりつつあった。二次元から三次元へ波及しつつあったころ。

雲雀亭は開店当初から入店3時間待ちの状態がつづいた(ピーク時の行列は6時間待ち、ロイターが報じた)。大学時代にヴィジュアル系ファッションブランドのモデルで女装を体験した「茶漬け」青年は、卒業後、アーティストの付き人やアニメ・ゲーム系作品のCD制作会社勤務などを経て、2009年当時は雲雀亭で働いていた[注 1]。「茶漬け」はこの盛況ぶりなら常設店にしても大丈夫ではないかと直感した。雲雀亭の客層は、普通のメイド喫茶と異なり、女性も少なくなく、これも判断の材料となったという。

当時の秋葉原ってメイド喫茶は多かったのですが、女性客が入りたいと思うようなお店って少なかったと思うんですよ。「執事喫茶」も当時は1〔〕もありませんでしたし。あと女性には「女装した綺麗な男子」を見るのが好きな人が多いというのも、雲雀亭の経験で学びました。美しく女装した「男の“娘”」を集めることができれば、絶対に外さないという自信がありました。 — 茶漬け[6]

「茶漬け」は「紗厘ちゃぁん」に常設店舗化を提案したが、断られたため、雲雀亭を退職して新しい店舗を立ち上げることにした。「茶漬け」は同店を退職する以前からディアステージ福嶋麻衣子から「なんか面白いことできないかな」と打診されていた経緯もあり、2009年5月に、ディアステージの2階を間借りして「NEWTYPE」をオープンした。

開店当初のキャストは6人。https://akiba.keizai.biz/headline/1932/

「茶漬け」のとった方針は以下の二つであった。

  • 当時秋葉原の路上では、チラシを配る他店のメイドはテレビ取材などへの露出を拒否する傾向が強かった。「NEWTYPE」は逆に積極的に取材を受ける方針をとり、開店前からメディアで報道され、認知度を上げた。
  • 秋葉原のインフルエンサーとなるようなブロガーやネットメディアに情報を発信し、取り上げられるようにした。

客を収容しきれなくなったことから、半年が経過しないうちに、現在地へ移転した。

1年後にはキャストの人数は18人になっていた。

展開[編集]

「NEWTYPE」は店員の写真集やDVD、女性用メイク講座などを展開していった[7]

女装ファッション通販サイト[編集]

「NEWTYPE」は2010年(12月7日)、女装ファッション総合通販サイト「lagrangel(ラグランジェル)」を開店した[8][9][10]。女性用の服を着たい男性が当時増えつつあり、統計でも裏付けられていた。ところが彼らはどこで何を買ってよいかわからず、色々なところを巡って買い集めた結果、ファッションの統一がとれず街で悪目立ちすることも多かった。「lagrangel」はそうした男性たちのための、まとめて男性向け女性服を買えるサイトとして構想された。

サイト利用者の主な年齢層は10~40代であり、1番人気は姫系ロングコートであった。

写真集[編集]

コミックとらのあな 秋葉原店A・秋葉原店B。(2010年12月撮影)
  • 『女々男子〜綺麗な男の娘は好きですか〜』 - 2011年7月4日(とらのあな)
  • 『女々男子∞』 - 2011年12月22日(インフォレスト)
  • 『ゆりだんし』 - 2013年7月31日(マイウェイ出版)

「コミックとらのあな」とのコラボ。「“男の娘”のことをもっと多くの人に知ってもらいたい、“男の娘文化”を浸透させていきたい」という双方の思惑が一致した[11]

『∞』はインフォレスト社。「女性の視点からも“カワイイ”“キレイ”と思えるような素敵な表情や絵を狙ってみた」[12]

ゆりだんしはキンセラの論文とか

https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1307/31/news092.html

映像商品[編集]

  • 『男の娘DVD〜実は私達、男の娘なのです。〜』 - 2011年9月30日(Ciffonレーベル(NRプロ))
  • 『男の娘DVD2〜男の娘×男の娘〜』 - 2012年6月29日[13]

写真集のキャスト5人(茶漬け、ちあき、なつや、かぴのすけ、さちこ)と、メンバー全員が男性のガールズバンド「美女♂men Vlossom(美女♂men Z)」のギタリスト・如月なつきが特別出演している。(1)[14]

女性もターゲット

https://www.excite.co.jp/news/article/E1319101232363/

メイク講座[編集]

「NTメークレクチャークラブ」

「茶漬け」が代表を務める女装講座。2011年10月に開講し、習熟度でクラス分けしていた。都内を中心に全国から生徒が通っていた。「初級」の費用は約3万円。茶漬けは「反応は非常によい。実際のニーズはかなりあると思う」と語っていた[15]

ねとらぼは2013年4月の「開講」を報じている[2]。 これは単に新学期のニュースか

「基本メイクレッスンコース」「アイメイクレッスンコース」など、テーマごとに5コースが用意されていて、生徒の8割が初心者[2]

「男性と女性とでは肌や顔の作りが異なるため、男性が女性のメイク技術を参考にすると、不自然な顔に仕上がってしまう。社会に溶け込むような女装を目指す上で、男性の顔を前提にしたメイク技法を基礎から教えてもらえる」(ねとらぼ)

https://www.walkerplus.com/article/23845/

https://akiba.keizai.biz/headline/3005/

反響[編集]

図:「男の娘/女装少年/女装子」に関する雑誌・新聞記事の件数の推移
(調査:吉本[16][注 2]

2009年以降、男の娘に関するメディア報道が増えていったが、それらの多くが「NEWTYPE」を取材したものであった。

川本は、「NEWTYPE」を秋葉原の女装文化の中心的な存在と評した[7]

男の娘の前では本当の自分をさらけ出すことができ、自分の居場所になる。

「はじめて来たお客さんも、男の娘の『いらっしゃいませ』の声と見た目の差を目の当たりにして、『すごい! かわいい!』と感動してくれる。メイド喫茶のメイドのように、眺めたりトークしたりしながらキャラクターを楽しんでもらっています」(副代表・chiaki[2]

二次元オタクの反発 (キンセラ 2019でも2020でも)

商標[編集]

運営会社のSide3は2019年、「飲食物の提供」の区分において「男の娘」を商標登録している[18]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 2008年時点での在籍も確認できる[3]
  2. ^ 吉本の調査対象は、朝日新聞・読売新聞・Web OYA-Bunko[17]

出典[編集]

  1. ^ マイナビニュース 2011.
  2. ^ a b c d ねとらぼ 2013.
  3. ^ a b c ASCII 2008.
  4. ^ a b サイゾーウーマン 2009.
  5. ^ WEBスナイパー 2009.
  6. ^ 吉田 & 茶漬け 2011a, p. 82.
  7. ^ a b 川本 2014, pp. 75–76.
  8. ^ アキバ経済新聞 2010.
  9. ^ エキサイトニュース 2011.
  10. ^ 吉本 2015, p. 224.
  11. ^ ウォーカープラス 2011a.
  12. ^ ウォーカープラス 2011c.
  13. ^ ウォーカープラス 2012.
  14. ^ ウォーカープラス 2011b.
  15. ^ 朝日新聞 2011.
  16. ^ 吉本 2015, p. 211.
  17. ^ 吉本 2015, p. 221.
  18. ^ 和泉宗吾 (2020年2月6日). "【速報】「男の娘」が商標登録". 秋葉原PLUS. 2020年3月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月21日閲覧

参照資料[編集]

記事中で参照した箇所の少ないものは脚注に記載した。

書籍[編集]

雑誌[編集]

  • 吉田博高、茶漬け「「萌え系」業界の“鬼才” 吉田博高(虎の穴社長)のアキバ見・聞・録⑨アキバの「カリスマ」突撃対談(4の巻 上)“男の娘”カフェ&バー NEWTYPEオーナー 茶漬けさん」『経済界』2011年10月4日号、経済界、2011年9月20日、82-83頁、NAID 40018963352全国書誌番号:00006373 
  • 吉田博高、茶漬け「「萌え系」業界の“鬼才” 吉田博高(虎の穴社長)のアキバ見・聞・録⑩アキバの「カリスマ」突撃対談(4の巻 下)“男の娘”カフェ&バー NEWTYPEオーナー 茶漬けさん」『経済界』2011年10月18日号、経済界、2011年10月4日、104-105頁、NAID 40018984734全国書誌番号:00006373 

論文[編集]

新聞記事[編集]

ウェブページ[編集]

外部リンク[編集]

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