番組概要

『新春・美しき百人一首への旅』（しんしゅん・うつくしきひゃくにんいっしゅへのたび）は、2012年から放送されている新春特別15分番組。

紀行・ドキュメンタリー・教養番組である。毎回「百人一首」の中からいくつかの歌を選び、その歌や歌人のゆかりの地、景観などを紹介する。

タレントなどの出演はなく、撮影地でのインタビューなどもない。

紹介に使われる札は、京都大石天狗堂の光琳かるた。

放送ラインナップ

表は左より「百人一首の札番号」「歌人」「歌」「撮影地」である。

第5回より各回にテーマが設けられ、テーマの紹介をする撮影地が設けられている。

1.天橋立編（2012年新春番組）　

60	小式部内侍	大江山　いく野の道の　遠ければ　まだふみもみず　天の橋立	天橋立
60	小式部内侍	大江山　いく野の道の　遠ければ　まだふみもみず　天の橋立	生野
17	在原業平朝臣	千早（ちはや）ぶる神代（かみよ）もきかず龍田川（たつたがは）からくれなゐに水くくるとは	竜田川
74	俊頼朝臣	うかりける人を初瀬（はつせ）の山おろしよはげしかれとは祈らぬものを	長谷寺

2.随身院編（2013年新春番組）

9	小野小町	花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに	随心院
2	持統天皇	春すぎて夏来（き）にけらし白妙（しろたへ）の衣（ころも）ほすてふ天（あま）の香具山（かぐやま	藤原京跡
98	従二位家隆	風そよぐならの小川の夕暮れはみそぎぞ夏のしるしなりける	上賀茂神社

3.紫式部編（2014年新春番組）

61	伊勢大輔	いにしへの奈良の都の八重桜けふ九重ににほひぬるかな	奈良公園
			平城京跡
57	紫式部	めぐり逢ひて見しやそれともわかぬ間に雲がくれにし夜半（よは）の月かな	廬山寺
74	源兼昌	淡路島かよふ千鳥の鳴く声にいく夜寝ざめね　須磨の関守	須磨の浦
			須磨の浦公園
			関守稲荷神社

4.藤原定家編（2015年新春番組）

65	相模	恨みわびほさぬ袖（そで）だにあるものを恋（こひ）に朽ちなむ名こそ惜しけれ	箱根神社
97	権中納言定家	来ぬ人をまつほの浦の夕なぎに焼くや藻塩（もしほ）の身もこがれつつ	淡路島　松帆の浦
26	貞信公	小倉山峰のもみぢ葉心あらば今ひとたびのみゆき待たなむ	小倉山

5.逢坂の関編（2016年新春番組）

テーマ撮影地：逢坂の関記念公園

10	蝉丸	これやこの　行くも帰るも　別れては知るも知らぬも　逢坂の関	関蝉丸神社上社
			関蝉丸神社下社
62	清少納言	夜をこめて鳥の空音ははかるともよに逢坂の関は許さじ	泉涌寺
			誓願寺
25	三条右大臣	名にし負はば逢坂山のさねかづら人に知られで来るよしもがな	宮道神社
			勧修寺

6.逢瀬の和歌編（2017年新春番組）

テーマ撮影地：不明　十二単姿があり、エンドロールより「NPO法人衣紋堂雅ゆき」での撮影と思われる。

53	右大将道綱母	歎きつつひとり寝る夜の明くる間はいかに久しきものとかは知る	石山寺
52	藤原道信朝臣	明けぬれば暮るるものとは知りながらなほ恨めしきあさぼらけかな	石清水八幡宮
85	俊恵法師	夜もすがら物思ふころは明けやらで閨のひまさへつれなかりけり	東大寺
85	俊恵法師	夜もすがら物思ふころは明けやらで閨のひまさへつれなかりけり	福田寺

7.難波の恋歌編（2018年新春番組）

テーマ撮影地：難波宮跡公園・みをつくし（浜松市北区）

19	伊勢	難波潟みじかき芦のふしの間も逢はでこの世を過ぐしてよとや	伊勢寺
20	元良親王	わびぬれば今はた同じ難波なるみをつくしても逢はむとぞ思ふ	醍醐寺
88	皇嘉門院別当	難波江の　芦のかりねの　ひとよゆゑみをつくしてや　恋ひわたるべき	東福寺

8.宇治編（2019年新春番組）

テーマ撮影地：宇治川（鵜飼）・通圓・宇治茶生産地

8	喜撰法師	わが庵は都のたつみしかぞすむ　世をうぢ山と人はいふなり	宇治神社
8	喜撰法師	わが庵は都のたつみしかぞすむ　世をうぢ山と人はいふなり	宇治上神社
64	藤原清輔朝臣	ながらへば　またこのごろや　しのばれむ　憂しとみし世ぞ　今は恋しき	橋寺
84	権中納言定頼	朝ぼらけ　宇治の川霧　たえだえに　あらはれわたる　瀬々の網代木	平等院

第1回～第4回

第5回～第8回

放送回により、放送局は変動する。

局により、放送日・放送時間は異なるは、例年1月1日～7日に放送される。