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利用者:AOI-ZERO/けいおん!登場人物要約検討ページ

登場人物[編集]

登場人物の名前は軽音部員の姓が音楽グループのP-MODELのメンバー、他の登場人物の姓がthe pillowsのメンバーにちなんだものになっていることが指摘されており[注 1]、ファンの間で話題となった[1][注 2]

桜が丘高校では、制服のリボンおよび上履き、体育着の色が年度ごとに区別されており、緑(恵)、青(唯・律・澪・紬・和)、赤(梓・憂・純・学生時代のさわ子)の順番でサイクルされている。

声はテレビアニメ版の声優

軽音楽部[編集]

作中では音楽に関する言及が少なく、登場人物たちの詳しい音楽性や嗜好ジャンルは不明である。アニメ版BD封入特典のキャラクター・プロフィールカードで、嗜好ジャンルなどが触れられている。

音楽室を部室に据えるが、バンドの練習といった部活動らしい活動よりも紬が自宅から持ってきたティーセットでお茶やお菓子を楽しむ緩い時間を過ごしているのが専らとなっている。「放課後ティータイム」(略称:HTT)というバンド名で活動し、唯が考え出した温泉マークの下にティーカップを描いたものをロゴマークとしている。

ティータイム以外での軽音部の活動は、学園祭と新入生歓迎会でのライブが中心となっている。だが学園外でコンクールに出場したなどの実績がないため、生徒会で軽音部の存続を危ぶんでいたことがある。アニメ第1期の番外編では、ライブハウスでのライブ出演を経験し、他のバンドのメンバー達と交流している。また、合宿は1年次と2年次は海辺にある紬の別荘で行い、3年次は梓の提案を機に、さわ子が持っていたチケットで山辺にある野外フェスを鑑賞した[注 3]

平沢 唯(ひらさわ ゆい)
声 - 豊崎愛生
桜が丘高校在籍、1年3組→2年2組→3年2組[注 4]
11月27日生まれ(射手座)、身長156cm、体重50kg血液型はO型[4]。髪の色は焦茶色。ショートカットで、2本の黄色いヘアピンで右の前髪をとめている。若干くせ毛で、寝癖が付きやすい。
パート:リードギターボーカルコーラス
使用楽器
(1) 音楽的感性・才能
梓曰く「すごいのかすごくないのかわからない人」。軽音楽部に入部するまでは楽譜も読めず、楽器カスタネット(厳密には「ミハルス」)しか経験したことがないという音楽初心者だった。現在に至っても音楽の専門用語・ギターコードなどについては詳しくない一方で、自分の耳だけでチューニングを行うなど、絶対音感と相対音感を兼ねた才能の持ち主である。なお、アニメ第1期第1話の幼稚園の回想シーンで流れたカスタネットの歌は、豊崎愛生によるアドリブである[5]
慎重なタイプではないが、物事を決めるのに非常に時間がかかる。一方で鋭い所があり、昔の軽音楽部のアルバムを見ただけで、さわ子と紀美が軽音楽部OGであることに気付いた。
1年次の学園祭ライブ前に自らボーカルに志願し、さわ子の指導のもとで歌とギターを同時にこなせるようになった[注 7]。また、その歌唱力は後輩の純からも評価されている。アニメ第2期ではウィンドミル奏法を自力で編み出している。
(2) HTTのパート、HTT外のユニット
多くの楽曲でメインボーカルを兼ねるが、演奏に気を取られて歌詞や歌うこと自体を忘れることがある。ライブなどではほとんど緊張せず、MCを担当することも多い。
アニメではオープニング主題歌のボーカル担当となっている。
(3) 性格
おっちょこちょいな天然ドジっ娘。普段はぼーっとしていることが多く、のんびり屋でほわわんとした性格。思っていることや考えが顔に出やすい。1年の文化祭ではボーカルを任されて極度に緊張する澪を励ましたりするなど、純粋で優しい女の子である。
様々なドジをやらかすが、唯の悪気のない笑顔を見ると周囲が思わず許してしまうほど、親しみやすい雰囲気を持っている。
子供っぽい性格のため、アニメでは澪や律から「小学生か」とよく突っ込まれている。褒められるととても喜ぶ。いたずら好きでもあり、律の軽い悪ノリや冗談によく乗っかる。
初対面時の澪たちにハーモニカが吹けると言ったり、自分より上手い(入部したころの)梓の演奏に「まだまだだね」と言う見栄っ張りな所もある。
(4) 家族構成・交友関係
父親(声 - 北沢力)、母親(声 - 夏樹リオ)、憂との4人家族。両親は「今でもラブラブ」で、夫婦旅行や出張などで家を空けることが多い。
憂とは幼少時から現在に至るまで非常に仲が良く、抱きつきなどのスキンシップも喜んで受け入れてくれる。姉妹同士で互いを知り尽くした言動が随所に見られる。ただし姉としての威厳は全くと言っていいほどない。和とは幼稚園時代からの幼馴染の間柄。
(5) 嗜好
可愛いモノが大好きで、特に梓に対しては前述のようなスキンシップが日常茶飯事である。「かわいい」からという理由でギターを選び、「ギー太」と名付け、服を着せたり添い寝をしたりキスをしたりと溺愛している。しかし、購入後最初の1年間は弦の交換など、ギターをメンテナンスすることを知らずに使い続けたため、メンテナンスを依頼した楽器店店員にビンテージギターと勘違いされるほど傷めてしまっていた。なお、このギターは比較的重く、練習で疲れた唯がその重さに思わず不満を漏らしたことがある。
真剣に取り組むと目覚ましい成果を挙げる「やればできる子」であるが、1つのことにしか集中できない。息抜きにギターの練習を始めたらテスト勉強がはかどらずに赤点を取って再テストを受けるはめになったり、逆に澪達の協力で猛勉強して再テストで満点を取るも、今度は折角覚えた楽譜やギターコードを全部忘れてしまったりする。学業面は芳しくないが、これは真面目に勉強に取り組まないためで(中学のころからテスト勉強はほとんどやったことがない)、勉強ができないわけではない[注 8]
私服はどちらかと言えばパンツルックが多いが、アニメではスカートも多い。アニメでは部屋着としてシュールなロゴが入ったTシャツを着用している。
(6) 体質
暑いのも寒いのも苦手。特に夏はクーラーも苦手なので、用事がないときは家で寝転がっている。冬は炬燵に入っている事が多い。バスでは乗り物酔いする[注 9]。運動神経もほぼゼロ[注 10]
本人曰く「いくら食べても太らない」体質。甘いものが大好き。マシュマロ豆乳鍋やチョコカレー鍋といった奇抜な鍋を発案したことがある。
秋山 澪(あきやま みお)
声 - 日笠陽子
桜が丘高校在籍、1年2組→2年1組→3年2組
パート:ベース、ボーカル、コーラス
1月15日生まれ(山羊座)、身長160cm、体重54kg、血液型はA型[6]左利き。やや吊り目で、腰までの長さがある艶のある黒髪を垂らしているのが特徴。前髪は姫カットにしている。
使用楽器
  • ベース:フェンダージャズベース(3トーン・サンバースト)レフティ(左利き用)仕様[注 11]
  • 弦:ダダリオ XL Nickel Round Wound Bass EXL160TP Medium Long Scale (050-070-085-105)
  • ベースアンプ:FENDER JAPAN BMC-20CE
1)音楽的感性・才能
ベースを選んだ理由は、ギターは演奏時に前に出るのが恥ずかしいから。ベースの腕に関しては梓や純からも評価されており、ほかのバンドの人間にもファンがいるほど。アニメのオープニングではフィンガーピッキングによる演奏が描かれているが、原作およびアニメ本編ではピック奏法で弾くことも多い。
チョーキングなどの専門用語も知っており、アニメ版ではジミ・ヘンドリックスジミー・ペイジジェフ・ベックコージー・パウエルキース・ムーンといった有名ミュージシャンの名前をすらすら挙げるなど、音楽的教養も高い。アニメ第2期第3話では自らのベーシストとしての役割に対する強い誇りや想いを見せた。
部員の中で最も手が大きいことを気にしている。自身の利き手に若干のコンプレックスを感じていることから、楽器店に展示されているレフティモデルや同じ左利きの楽器奏者に対して過剰な反応を見せることがある。
2)HTT関連エピソード
真面目な性格から、他のメンバー同様に緩やかに過ごしているものの部内では比較的練習に重きを置くしっかり者のポジションについている。部長である律に代わってリーダーシップを発揮することもあり、梓から尊敬の眼差しを受ける要因の1つになっている。
「ふわふわタイム」「カレーのちライス」「わたしの恋はホッチキス」「ふでペン 〜ボールペン〜」など、曲名や歌詞において独特のセンスを持ち(歌詞作りが不調になると動物ネタに走る)[注 12]、律やさわ子に痒さを覚えさせるほど。ボーカルは目立つので嫌がっているが、唯に不測の事態が起きた時にボーカルを兼ねる場合がある[注 13]
律曰く、彼女のボーカルは評判が良いとのこと。アニメではエンディング主題歌「Don't say "lazy"」(第1期)や「Listen!!」「NO,Thank You!」(第2期)をそれぞれ担当し、劇中歌では「ふわふわ時間」「ふでペン 〜ボールペン〜」(第1期)、「ぴゅあぴゅあはーと」(第2期)を歌唱している。
1年次は自らがボーカルを務めた学園祭のライブ終了直後にフォーンケーブルに足を引っ掛けて、観客の前でパンツを晒してしまう災難に見舞われたが[注 14]、その公演後にファンクラブが設立されるほどの人気を集める[注 15]
元来恥ずかしがり屋ということもあり、人気には複雑な感情を抱きつつも、ファンクラブ会員番号1番である恵のために唯の後押しを受け即席ライブを行ったり、アニメ第2期第7話ではファンへの感謝を込めて新曲披露も兼ねたお茶会を開くなど、自分を応援してくれる人に応えている。
ファンからはよくありがちな誇大妄想は抱かれておらず、格好いい面や恥ずかしがり屋な面も全て引っ括めて愛されている。ただし、澪の自作の詩のセンスには付いていけず、全員固まっていた。
3)性格
大人びたルックスや姉御口調とは裏腹に、人見知りが激しく寂しがり屋で、痛い話題や怖い話題が苦手な繊細な性格。小学生のころは友達も少なく、本ばかり読んでいる地味な女の子だった。姉御口調はそんな小学生のときに、自分に自信を付けるために律と一緒に身に付けたものであるが、時々女の子らしい口調で話す事もある。そんな性格が災いしてか、事あるごとにイジられ役に回ってしまい、貧乏クジを引かされている。
2年次に軽音楽部の3人とクラスが分かれてしまったが、同じクラスになった和と意気投合。3年次でやっと唯たち全員と同じクラスになったときには涙を流して喜んだ。 成績は優秀で教えるのも得意。またスポーツも万能であり、プロフィールでは得意科目の欄に「オールOK」と書かれている。
性格が災いしてなかなか芽を出せない、いわゆる「自分に自信を持てない」タイプ。前述の一年次の学園祭での失敗も相まって、ボーカルを担当することに強い拒否反応を示し、ライブの前は極度に緊張して動揺したりする。人前でライブができるように恥ずかしがり屋を克服するため[注 16]唯たちと紬の父の企業が経営する喫茶店でバイトをしたが、接客業に免疫がついただけに留まった。
アニメでは律の説得もあり、自分から一歩進んで前に出るようにもなり、ライブハウスやお茶会などのイベントにも参加したりし、アニメ第2期第12話では夏フェスを積極的に楽しみ、放課後ティータイムとして夏フェスに出演することに想いを馳せるようになる。
4)家族構成・交友関係
母親との関係については、アニメではお弁当を食べるシーンで唯に「お母さんにとっては澪ちゃんいつまでも子供なんだね」と言われ、原作3巻ならびにアニメ第2期第8話では普段母親のことを「ママ」と呼んでいることがバレそうになった。同様にアニメ第2期第18話でも父親の事を「パパ」と呼んでいる事が判明した。
律の幼馴染ツッコミ役で、彼女の悪ふざけや言動に対して拳骨で制裁することがしばしばあるが、律とは互いに親友として信頼しあっている。
なお、唯にもツッコミを入れることがあるが、作中で澪が殴る相手は律以外はいない。当初文芸部への入部を希望していたが、彼女に強引に軽音楽部に連れて行かれ、結局そのまま入部することになった。
5)嗜好
アニメではカメラLOMO LC-A)を持ち歩き、折に触れて風景や部員の様子を撮っている。作詞にはMacintoshMacBook)を使用している。
私服は落ち着いたスタイリッシュな服が多い。パンツルック派。ぬいぐるみ好きな一面がある。
ベースは唯により「エリザベス」と名付けられ(由来は「ベース」にちなんだもの)、澪もその名前で呼ぶようになる。悩みに悩んでようやく購入を決心したベースであり、少し傷がついただけで律に泣きつくなど相当な愛着を持っている。
6)体質
プロポーションも部内一で、それを理由に律に(アニメ版では唯にも)八つ当たりされたことも。
冬太りしやすい体質で、冬場は体重を気にしておやつも控えている。


田井中 律(たいなか りつ)
声 - 佐藤聡美
桜が丘高校在籍、1年2組→2年2組→3年2組
パート:ドラムス
8月21日生まれ(獅子座)、身長154cm、体重48kg、血液型はB型[7]。軽音楽部部長。愛称は「りっちゃん」。茶色のショートカットカチューシャをし、おでこを出している。冬季制服ではボタンの前を空けてブラウスの裾を出している。夏季制服ではベストを着ない。
使用楽器
1)音楽的感性・才能、HTT関連エピソード
1年次では唯一、最初から軽音部に入部することを決めていた。「指でちまちまする」ような細かい楽器が苦手、ガンガン叩くのが格好良い、という理由からドラムを担当する。
アニメでは、憧れのドラマーに過激なパフォーマンスで有名な「ザ・フー」のキース・ムーンの名を挙げている。
ドラムの腕に関しては、活きが良くパワフルとのことだが、「走り気味」と評されることも多く、同じリズム隊である澪としてはリズムをキープするのが大変だと語っている。
唯同様に部活ではほとんど練習しようとせず、家で練習している。
2)性格
澪と同様ぶっきらぼうな姉御口調で話し、振る舞いはストレートかつ大雑把で豪快。社交的な性格で、部内の空気を明るく盛り上げたり、周りへの細やかな気配りを忘れない。学園祭での初公演では澪の緊張をほぐそうとしてわざとふざけ、ボーカルの役目を果たし終えた澪の姿を見て安心するといった、部長らしい一面も見せる。
特技はナレーション喋り、チョークスリーパー声真似[注 17]
前述の性格のため、よく部活動に必要な届出を忘れては、澪や和に叱られている。澪をいじることが多いが、ごくたまに自分がいじられたり、振り回されたりすると押しに弱い。アニメ第1期第13話において澪の歌詞をラブレターだと勘違いして非常に思い悩むなど、ときには澪以上に繊細で臆病な一面を垣間見せることもある。なお、顧問のさわ子とも仲が良く、どつき漫才のようなスキンシップをよくしている。
澪(や紬)を頼って勉強をすることが多く、テストの度に赤点を回避している。プロフィールによると苦手科目は「体育以外」。
3)交友関係
澪とは小さいころからの幼馴染[注 18]で、親友といえる深い絆を築いている。知り合った頃は澪への興味からちょっかいを出していたが、澪が賞をもらった作文を全校集会で発表できるように2人で特訓したことを機に親しい間柄となる[注 19]
澪とは音楽性の違いなどでケンカもし、律の澪いじりが過ぎると拳骨での制裁を受けたりもするが、それも深い信頼がある故であり、アニメでは梓にも「(2人の関係は)いい感じ」と評される[注 20]。クラス内でも澪の相方として認知されており、アニメ第2期第18話では劇「ロミオとジュリエット」でロミオ役に澪が選ばれたのに対して、自身がジュリエット役に抜擢された。
アニメ第1期11話では澪と和の仲の良さに嫉妬して一時険悪な関係になったが、自身が風邪を引いたときに澪が見舞いに来た際にすんなりと仲直りしている。同時に何かと軽音部を支えてくれている和のことも「ええ人や」と考えを改め、本当の意味で友達となった。唯とは馬が合い、共に羽目を外し過ぎて澪によく突っ込まれたりする。
4)嗜好
私服はカジュアルで動きやすいものを好む、パンツルック派。
大雑把でちまちましたことが苦手な反面、アニメ第2期ではミシンは苦手でもボタン付けが得意だったり、軽音部メンバーに手料理を振舞ったりと、家庭的な一面も描かれている。
5)体質
軽音楽部の同学年4人中最も背が低い。アニメ第2期第4話の修学旅行において牛乳を飲んでいる際に唯にこの点を指摘され、盛大に牛乳を噴き出し「おっきくなってやるー!」と半泣きで叫んだ。1年次の合宿の際には澪の水着を見て八つ当たりをしたことから胸が小さいのも気にしている模様(同時に梓のことも同様の理由でからかう場面が見られる)。
髪の色や長さは唯とほとんど変わらず、前髪を下ろすと区別がつきにくくなるため、公式サイトでは注意書きが記載された[8]
律の方が唯よりも若干髪が長い。本人は前髪を下ろした自分の姿に余り自信がないらしく、寝るときも前髪をゴムで頭のてっぺんで縛っている(本人曰く「パイナップル」頭)。この髪型は小学生のころに澪を勇気づけるためにとっさに思いついたものである。


琴吹 紬(ことぶき つむぎ)
声 - 寿美菜子
桜が丘高校在籍、1年時不明[注 21]→2年2組→3年2組
パート:キーボード
愛称は「ムギ」「ムギちゃん」。7月2日生まれ(蟹座)、身長157cm、体重53kg、血液型はO型[9]。眉毛が太く、天然パーマの髪をロングヘアにしている。髪の色はクリーム色で、瞳の色は濃い青。
使用楽器
1)音楽的感性・才能
入学当初は合唱部に入るつもりだったが、澪と律の勧誘もあって軽音楽部に入部した[注 23]
4歳のころからピアノを習っていて、コンクールでの受賞歴もあり、キーボードの腕は確かなもの。またアニメ版では軽音部オリジナル楽曲は紬が作曲したという設定になっており、キーボードに限らず総合的な音楽的教養が深いことがうかがえる。
2)HTT関連エピソード
部活の時間をティータイム化した根源とも言える存在で、部室にティーセットとお菓子を持ち込み、給仕役を自ら買って出て、部員や来客に振る舞う。持ち込んでいるティーセットは1つ最低5万円はする食器(アニメではベルギー王室で使われているもの)やほかの企業から家に毎日届けられる「高いお菓子」など、どれも超高級品で揃えている[注 24]
3)性格
性格は基本的におっとりとして温厚。家柄の影響かお嬢様らしい言葉遣いが多く、他のメンバーにも敬語を使う事があるが、2年生以降は少なくなっていった[注 25]。自分の意志を前面に出すことは少なく、ほかのメンバーのやり取りを一歩引いた位置から見守りつつも紬自身も楽しんでいるようなポジションに身を置いている。
一方で自分が楽しいと思うほうを優先するお転婆でノリの良い一面もあり、さわ子が用意したコスプレ衣装を自ら好んで着たりする。原作では、琴吹家に近しい者の前では激しく怒ったり無言で威圧したりすることがあり、遭遇した者を震え上がらせている(アニメでそのような面は描かれていない)。
成績は澪と同じぐらい優秀であり、律は澪がいないとき、紬に勉強を教えてもらっている様子。
4)家族構成
大企業の社長令嬢。唯が「ギー太」を購入したレコード・楽器店の「10GIA」や、軽音部員が一時期アルバイトに就いていた喫茶店は父の企業に属している。家には執事がおり、各地に別荘を所有する。
アニメ版では自宅でカメを数匹飼っており、梓と共にトンちゃんの世話係を買って出ている[注 26]
自分の家柄を鼻に掛けることはないが、お嬢様育ち故の価値観のずれから他の部員達を驚かせたりすることもある。アニメ版では「普通」というものに憧れを持っている描写が追加されており、ハンバーガー店でアルバイトをしたり、アニメ第2期においては、修学旅行での枕投げや小学校入学時からの夢だった授業中に廊下に立たされることを自ら実践したりした。
5)交友関係
非常に友達想いで、友達と接することを何よりも優先しており、原作第2巻では2年生時の年末年始に家族とニュージーランドで過ごす予定だったにもかかわらず、自分だけ日本に残って唯の家で開かれる年末パーティに参加したり、原作第3巻およびアニメ第2期第14話では偶然会った律が遊びに誘おうとしたのを知ると、その日の予定を全てキャンセルして律と遊びに行ったりしている。
顧問であるさわ子に強い尊敬と憧れを抱いており、ときどきお菓子などの甘いもので彼女を上手に誘導することもある。原作第3巻では徐々にさわ子の影響を受けている描写もある。
6)嗜好
私服はスカートを好み、お嬢様だけあってほかの3人と比べて最も女の子らしいモノを着ている。
百合属性があり、主に唯と梓のスキンシップや澪の律に対する悪ふざけの制裁[注 27]など女の子同士の絡みや遣り取りをうっとり眺めていることがある(原作では紬の百合妄想が暴走する様が描かれ、「ムギビジョン」と称されている)。ほかにも乙女電波を受信したり、梓の心を読んだり(アニメでは梓の独り言を聞いたことになっている)、
京言葉をほぼ完璧に話せるなど、常人離れしたところがある。律と澪のやり取りに(アニメでは唯が梓に抱きつく様子にも)憧れ、澪や律に叩いてほしいと頼んだことがある[注 28]
7)体質
腕力が強く、唯が思わず取り落としそうになるほど重いアンプやドラムセットも軽々と運んでいる[注 29]。大変な大食い[注 30]でもあるが、体重の増加を気にしている。
原作単行本カバー下の表紙に掲載されているおまけ漫画では、彼女の特徴的な眉毛が実は沢庵であるという設定のもと、シュールなギャグを展開している。アニメでは唯の夢の中という設定で再現され、BD第1期第1巻に収録されている「うらおん!(唯の気になるシリーズ)」でも同様のコント描写が見られる。アニメ第1期第2話では彼女の父親も同様の眉毛であることを示す描写が見られた。漬物メーカーの東海漬物は、このネタを元にしたコラボレーション商品としてパック入り沢庵「ムギちゃんの眉毛」を2010年2月に発売した[10][11]


中野 梓(なかの あずさ)
声 - 竹達彩奈
桜が丘高校在籍、1年2組→2年1組
パート:リズムギター
軽音楽部の新入部員。原作では第2巻、アニメでは第1期第8話より登場し、以降、彼女の視点でストーリーが進むことも多い。11月11日生まれ(蠍座)、身長150cm、体重46kg、血液型はAB型[12]。小柄な体格で黒髪のロングツインテールが特徴。瞳の色は赤みがかった茶色。
使用楽器
1)音楽的感性・才能
両親がジャズバンドをやっていた影響で小学4年生のときからギターを学んでいるため、演奏技術は唯より優れており、専門知識にも詳しい。そのため、ジャズ研の純からの評価も高い。アニメ第1期でギターの腕を披露したシーンでは、レッド・ツェッペリンジミー・ペイジ(レスポール愛用ギタリスト)、ニルヴァーナカート・コバーン(ムスタング愛用ギタリスト)と思われるギターサウンドと作画が登場している[13]
2)HTT関連エピソード
唯たちの1学年下で憂とは同じ学級。
唯がつけた愛称は「あずにゃん」。当初は「変なあだ名つけてくるし」などと気に入らない様子だったが、段々定着し、アニメでは純より預けられた猫に「あずにゃん2号」と勝手に命名している。
当初は唯の演奏に憧れて入部したが、あまりにも唯がだらけているうえに音楽用語を全然知らないので、現在では逆に梓が唯にギターを教える立場になっている。そして、だらけがちな軽音部で真面目にリーダーシップを発揮する澪のことを次第に慕うようになる。
唯に対してはほかのどの先輩よりもはっきり物を言うこともあるが、熱を出した唯を非常に心配したり、唯の「一体感」という言葉に共鳴したり、バレンタインデーにもともと澪に送る目的で軽音部全員にプレゼントした手作りチョコを唯に褒められて内心まんざらでもない様子を見せるといった描写もある。
唯が不在のときはリードギターを担当することもある。唯の妹である憂とも仲が良いものの、唯に対する感覚の違いなどでギャップを感じることも多い。上記の唯への憧れや新歓ライブでの軽音部の演奏に憧れて入部した。最初はその生真面目な性格から、部内の緩んだ雰囲気を快く思っていなかったが、真面目に練習したいという考えは変わらないものの次第に唯たちと打ち解けるようになる[注 32]
風邪をひいた唯を除いて学園祭ライブに出演することに反対したり、梓が2年次の新入生勧誘活動時に「部員が集まらないのは5人の結束が固く見え外からは入りづらいのでは」と指摘されると、来年は自分一人だけになってしまうことも覚悟のうえで新歓活動を切り上げるなど、軽音部への愛着を見せるようになる。だが、心の奥では唯たちと同学年で過ごせないことに寂しさも感じている。
本人はギターにムスタングを使用する理由について「手が小さいので、ネックが細いものを選んだ」としている[注 33]
唯が澪のベースに「エリザベス」と名付けた際、自分のギターをムスタングから「むったん」と考えた。アニメでは思わず口に出してしまい、紬に「いい名前」と褒められた。
3)性格
真面目なしっかりした性格だが、先輩に対して容赦なく不満をぶちまけたり、いじられたりからかわれたりすると、ムキになったり澪以上に大げさなリアクションで恥ずかしがったりする子供っぽい面もある[注 34]。またそのリアクションが唯に非常に気に入られており、ネコミミなどさまざまな手段でいじられている。唯をまぶしがらせるほどの素直なひたむきさを持っている。
プロフィールでは勉強や運動は“中の上”とある。インターネットで便利グッズ(指が大きく開く強化グッズ・寝ている間にリズム感が養えるCDなど)を衝動買いして、ほかの部員に「それ全部役に立ったのか?」と呆れられている。
4)嗜好
部活のときにはあまり表に出さないが甘いもの(特にケーキたい焼きバナナ)が大好きで、食べると幸せそうな笑顔を浮かべることもある。
彼女の部屋はジャズバンド系のレコードで埋め尽くされており、女の子らしい私物はほとんどない。
5)体質
とても日焼けしやすい体質で、夏場は日焼け止めを塗ってもすぐ肌が浅黒くなってしまい、お風呂に入るときは苦労している。

主人公たちの関係者[編集]

山中 さわ子(やまなか さわこ)
声 - 真田アサミ
桜が丘高校の音楽教師で吹奏楽部兼軽音楽部の顧問。1月31日生まれ(水瓶座)、身長165cm、体重56kg、血液型はB型[14]。年齢は明らかにされていないが、高校に在学していたのは作中1年目から遡ること8年前とされている[注 35]
使用楽器
1)音楽的感性・才能
同校の卒業生であり、在学中は軽音楽部に所属していた。部員達にとっては先輩でもある。在学中のバンド名は「DEATH DEVIL」。バンドでは「キャサリン」の愛称で呼ばれており、リードギターとヴォーカルを担当していた。ギターの演奏技術は非常に高く、速弾きタッピング歯ギターなどを軽々とこなすほど。
本人は「ブランクはあるけど今の唯ちゃんよりは上手いかな」と謙遜しているが、教師になってからも音楽に関わっていることで、その腕前は一切衰えていない。
アニメ第1期第12話において、ギターを家に置き忘れて取りに戻った唯の代役として自身のギターで『ふでペン 〜ボールペン〜』のサイドギターを担当し、生徒達に好評を博した。
また、アニメ第2期第1話では桜高校校歌斉唱の伴奏でグランドピアノを演奏している。律曰く楽器の腕前も歌声も素晴らしいとのこと。
2)HTT関連エピソード
愛称は「さわちゃん」。律に突発的に「さわちゃん」と呼ばれて以来その呼び名が定着し、唯や他の生徒からも親しみを込めてそう呼ばれるようになるが、本人はその愛称で呼ばれることは少し不本意らしく、修学旅行の際に唯達の前で愚痴っていた。
唯たちから軽音楽部の顧問になるよう頼まれた際、最初はすでに吹奏楽部の顧問をしていることを理由に断ったものの、在学時、軽音楽部でメタルをやっていた」過去の秘密を握られ、やむなく承諾したが、やがて放課後のお菓子とお茶を目的に部室へ入り浸るようになる。現在ではすっかり唯達の前では彼女らとほぼ同レベルで接しており、単なる教師と生徒の枠を超え、同年代の友達同士のような深い絆を築いている。部のバンド名を勝手に「放課後ティータイム」と命名した[注 36]
「一応は」教師としての体裁を気にしてはいるが、結局律達のノリに乗って遊んでしまうことも多々あり、度が過ぎてツッコミを入れられる事もある[注 37]
軽音部のお菓子とお茶が一種の生きがいのように気に入っており、それ次第で行動を左右されることもある。
アニメ第2期第10話では理想の教師像から外れるイメージを持たれることを恐れたため、軽音楽部時代の友人の結婚式の2次会で「DEATH DEVIL」として演奏してほしいという頼みを断ったが、自身に代わってDEATH DEVILとして出演した放課後ティータイムの本来のDEATH DEVIL像と違う雰囲気に我慢できなくなり、結局は自ら「DEATH DEVILのキャサリン」として演奏した。その結果大多数の生徒に軽音部での過去がバレたものの、むしろ「格好良かった」と好意的に受け入れられている様子である。
3)性格
表向きは生徒などから人気のある美人で物腰の柔らかい教師だが、これは「先生になったらおしとやかなキャラで通す」と心に決めていたためであり、実際は非常に子供っぽく怠惰かつエキセントリックな性格の持ち主。また、ギターを持ったり眼鏡を外すとメタルをやっていた時代の人格に豹変し、目つきも穏やかなものから切れ長で鋭いものに変わってしまう。
自身が担任するクラスを持つにあたり、軽音楽部の3年生全員を自分のクラスに入れるという職権濫用を行った。
「教師」と言う職業に少々誇大妄想を抱いている節があり、軽音部の過去がバレたら学級崩壊を招くと一方的に思い込んでいた。アニメ第2期第3話ではクラス担任になった際に更なるイメージアップを図ろうとしたようだが、軽音楽部メンバーや自分の突発的な行動などが原因でギャグのような結果になってしまった。
原作で触れていないさわ子の過去がアニメで描かれており、「ワイルドな女性」を好む初恋の男の理想になろうとメタルを始めたが[注 38]、突き詰め過ぎてデスメタルに脱線してしまったため、初恋の男に「やり過ぎ」とドン引きされて失恋した経験や[注 39]、高校の時に想いを寄せていた男性が語った「先生になりたい」という将来の夢に、自分も合わせたという教師となった理由も語られている[注 40]
4)交友関係
さわ子本人に問題があるのか、男にも見る目がないのか不明だが、異常なまでに男運がない。1年次は彼氏がいたらしいが、クリスマス前に別れてしまったようである。また、プライベートでの交友関係では、夏フェスに一緒に行くはずだった友人5人にドタキャンされ、律に冗談半分で「嫌われてる?」と言われたりと落ち度が目立つ。
5)嗜好
趣味は自作のコスプレ衣装を部員に着せることだが、大抵は(唯と紬を除いて)嫌がられる。軽音部員たちのステージ衣装を自作するなど、デザインセンスはともかく裁縫の技術も良いものを持っている。
6)体質
プロフィールでは運動神経は普通となっているが、アニメ第1期第5話で驚異的な身体能力を見せており、かなり高いポテンシャルを持ち合わせていることが窺える。
学生時代から眼鏡を着用しており、学生時代の眼鏡は和と同じ赤いアンダーリムで、現在は楕円レンズのフレームレスを常用している。


真鍋 和(まなべ のどか)
声 - 藤東知夏
桜が丘高校在籍、1年3組→2年1組→3年2組
唯の幼馴染で幼稚園のころからの付き合い。12月26日生まれ(山羊座)、身長158cm、体重52kg、血液型はA型[15]。ボーイッシュなショートカットと太枠メガネ(アニメ版ではアンダーリム)が特徴で、「〜よ」や「〜わ」など女性語特有の語尾を付けて話すことが多い。1年次より生徒会役員を務めており、3年次は生徒会長になった。
幼稚園の時から唯のフォローをしてきたせいか、寡黙で落ち着いた性格。だがアニメ第2期第4話の修学旅行では、方向音痴という一面を見せている[注 41]。唯の相談にも乗っていたようで、高校で部活動を薦めたのも彼女である。唯が部活動を始めたことに感心しながらも、少し淋しい思いもしているようである。
唯の扱い方に長けており、唯に頼み事をされても冷静なツッコミと共に軽くあしらっている。しかしながら、総じて唯の良き理解者であり、いつも陰ながら応援している。また、他の軽音楽部メンバーとも1年生時のクリスマス会以降親しくなり、後に互いに名前で呼び合う仲になった。アニメ第1期最終話では唯の学園祭参加を案じる他の軽音楽部員を彼女をよく知る者として元気付ける描写が見られる。番外編では憂や純と共にライブの応援に来た。卒業する恵の後任として、秋山澪ファンクラブの会長も(渋々)引き継いでおり、アニメではファンクラブ会員のためにお茶会を開いてほしいと軽音部に頼むなど、ファンクラブ会長としての責務も果たしている律儀で真面目な子である。
生徒会役員という立場柄、律が部活の各種届け出を忘れるのをフォローすることも多く、同種の気苦労を抱える澪とは2年次に同じクラスになったこともあり意気投合し、仲良くなる。
平沢 憂(ひらさわ うい)
声 - 米澤円
桜が丘高校在籍、1年2組→2年1組
唯の1歳年下の妹。2月22日生まれ(魚座)、身長154cm、体重50kg、血液型はO型[15]。だらけがちな姉の唯とは正反対に、真面目で礼儀正しい性格。原作第2巻およびアニメ第1期第8話から桜が丘高校に進学した。
今のところ、部活はしていない。軽音楽部員ではないものの、折に触れて唯たちの活動をサポートしている。「数日練習しただけ」でギターを(唯よりも上手く)弾きこなして周りを驚かせ[注 42]、アニメ2期でバッティングセンターで隣のゲージでの父親の子供へのアドバイスを聞いただけで、ホームランの的に当てるなど、時に非凡な器用さを見せることがある(梓と純曰く、「憂は飲み込みが早い」とのこと)。また成績も優秀で真面目に勉強しており、1学年上の姉に試験勉強を教え赤点を回避させている。ピアノ(オルガン)も弾けるようで、アニメ第2期第5話で梓と純のギターに合わせてオルガンを弾いた。
好きなことはドジを踏んでしまいがちな姉の面倒を見ること。家事はほぼ万能。非常に「出来た子」であり、律には「憂ちゃんくれ」と言わしめる程。唯の笑顔を見ることに幸せを感じており、姉妹仲は非常に良い。唯が修学旅行で家に帰ってこないことに気付いた途端に泣き出すほど唯を溺愛している。卒業後の進路は、唯のことが心配なため唯と同じ所に行こうと決めている。また梓とも同じクラスで仲が良いが、唯に対する考え方の違いで梓にそのギャップを感じさせている。
髪型は幼少時よりいつもポニーテールにしているが[注 43]、髪を下ろすと外見は唯と瓜二つで[注 44]、唯に変装して他の軽音部メンバーの前に現れた時は、誰も憂であることに気がつかなかった。だが、ただ一人正体を見破ったさわ子によると、一目見て分かるほど唯とは胸の大きさが違うらしい(アニメ版では憂の方が大きく描かれている)。アニメ第2期第14話では唯の夏期講習受講票に間違えて憂の写真が貼られていた。
鈴木 純(すずき じゅん)
声 - 永田依子
桜が丘高校在籍、1年次不明→2年1組
憂と同じ中学出身の女友達で、後に憂と一緒に桜が丘高校に進学した。愛称は「純ちゃん」[注 45]。憂と共に一度は軽音楽部に見学に来ていたが、個性の強すぎる軽音部の面々に圧倒され、後に入部をしないことを憂に告げる。一方で、学園祭では放課後ティータイムのステージの素晴らしさに顔を赤らめて驚いたり、澪に憧れているような描写がされている。同じクラスの梓とも仲が良く、番外編では梓に猫を少し預かってほしいと頼んでいる。
梓や憂の話を聞いているうちに軽音部が羨ましくなり、唯たちが卒業して部員が梓1人だったら入ろうかと考えている。一方、アニメ版ではジャズ研究部に入部しており、1年の後輩が複数いる。競争率の激しいジャズ研で鍛えられているだけあって、ベースの腕前はなかなかのもの。
アニメ版において、非常に寝つきが良く、寝相が悪いことが判明。また、相当なクセ毛で、雨の日などは髪を整えるのに苦労している。
曽我部 恵(そかべ めぐみ)
声 - 児玉明日美
桜が丘高校の前(唯たちが2年次の)生徒会長。物腰が柔らかで、和から聡明なイメージを持たれていたが、実は澪の熱烈なファンで、唯たちが1年次の文化祭後に設立された秋山澪ファンクラブの会長でもあった。軽音楽部で行われているお茶会や飲んでいるお茶の質など、軽音楽部の内情にも詳しい。
その執着心は少々危ない域に達しており、卒業したら澪に会えなくなると思い詰め、澪が2年生時の3学期には彼女をストーキングするという傍迷惑な行動に出た。とあるきっかけ[注 46]でバレてしまったが、その気持ちに応えたい澪から、講堂で卒業祝いの軽音楽部のライブ[注 47]をプレゼントされ(曲目は「ふわふわ時間」)、サインをもらった。その後は反省し、ストーカーまがいの行為はやめている[注 48]。卒業後は大学生になった。
アニメ第2期第7話では上記の出来事は回想として描かれている[注 49]。この出来事の際に、その場にいなかったためか、梓は恵のことを知らなかった[注 50]。本編では澪のファンクラブが開くお茶会にも誘われたが、その日はサークルの旅行のために参加出来なかった。後に梓が携帯で撮影して、自身に送られてきたお茶会の様子を見て喜んでいた。アニメでは唯が3年次の文化祭のライブを見に来ている。
斉藤(さいとう)
声 - 丸山詠二
琴吹家に仕えている執事。紬の世話などを担当している模様。律が紬の家に電話をした際に応対した。
堀込(ほりこみ)
声 - 金谷ヒデユキ
桜が丘高校の古文教師。さわ子の在学時から在職しており、「こんな先生が顧問でお前達も大変だろう」と軽音部メンバーに同情している。
校長
声 - 谷内健
桜が丘高校の校長。原作ではラフ画に3回登場。白髪のパーマ頭をした優しそうな風貌の初老の男性。聡明そうな風貌とは裏腹にラフ画では奇行が多く、1回目はさわ子のメイド服姿に何を思ったか自分もメイド服姿になる《1巻》、2回目はネコミミを装着しようとした際唯に「きつい」と言われ落ち込んださわ子をネコミミメイド服姿で慰めている《2巻》、3回目は(メイド服姿で)生徒会長になった和に「出番を下さい」というものだった(和には「誰?」とつっこまれるが)《3巻》。その影響もあってか、アニメ第2期では見せ場を追加されている。

アニメオリジナルキャラクター[編集]

第1期・第2期共通[編集]

田井中 聡(たいなか さとし)
声 - 伊藤実華
律の弟で、中学生。姉の律とは映画を一緒に見に行ったり、軽いどつき合いをするなど、姉弟関係は良好である。初対面の相手には若干人見知りするらしい。澪とも面識はあり、呼び捨てで呼ばれている。
川上さん(かわかみ - )
声 - 中村千絵
放課後ティータイムが初参加したライブハウスのマネージャー。口元にホクロがある。さわ子の同級生であり、彼女もまた元軽音部員であった[注 51]。愛称は「ジャニス」。第2期第10話では、新婦の友人として登場している。

第1期[編集]

星野 ひとみ(ほしの - )
声 - 庄子裕衣
MAXバーガーの店員であり、同店でアルバイトを始めた紬の先輩にあたる。第1話と番外編で登場。番外編でのタイムカードを押す場面で名前を確認できる。紬のミスによって制服と顔にコーラをかけられても動じることなく、入りたての紬を気づかう心優しい女性である。
あずにゃん2号
声 - 日笠陽子
純が飼っている子猫。番外編で登場。1日家を空けなければならなくなった純から梓に預けられた。大人しくのんびりした普通の猫。名前は梓が勝手に命名したため、正式な名前ではない。
マキ
声 - 中尾衣里
「ラブ・クライシス」のドラム担当。律と澪の中学の時の友達で、ライブハウスのライブ出演に誘った。
アヤ
声 - 仙台エリ
「ラブ・クライシス」のベース担当。澪の大ファン。演奏の際には複数のエフェクターを繋げて弾く。
サヤカ、エリ
声 - 門田幸子(サヤカ)、西墻由香(エリ)
放課後ティータイムが初参加したライブハウスのライブに出演したバンド[注 52]のメンバー。ビジュアル系の出で立ちから軽音部達から恐そうな印象を抱かれたが、彼女らに気兼ねなく声を掛けた唯と打ち解けあい、澪らとも仲良くなる。

第2期[編集]

トンちゃん
第2話から登場。軽音部が部室の備品を購入しに行ったホームセンターで売られていた子ガメで、品種はスッポンモドキ。部室にあったさわ子が持っていた古いギターを売ったお金で1つだけ何か買ってもいい、とさわ子に言われ、唯の提案(と言うよりは勘違い)により梓の後輩の新入部員としてアクアリウム設備付きで購入[注 53]。梓よりも唯の方がとても気に入っており、唯曰く「鼻にピーナッツを入れたくなる可愛さ」とのこと。性格は非常に大人しく、賢い[注 54]面を持つ。つぶらな瞳と大きな鼻の穴がチャームポイントで、現在ではすっかり軽音部のマスコットキャラクターとして愛されている[注 55]。主に梓と紬がエサや掃除などの世話をしており、夏休みの間は梓が家に連れ帰って世話をしている。
一文字 とみ(いちもんじ - )
声 - 千々松幸子
平沢家の隣の家に住んでいるおばあちゃん。とても温和な性格で、唯や憂、和が幼稚園のころから彼女らを温かく見守って来た。唯達からも実の祖母同然に慕われている。
本編では、唯に商店街の演芸大会への出場を頼んだ。唯は日頃からお世話になっていたことへの恩返しとして優勝賞品の温泉旅行をプレゼントするため、梓と「ゆいあず」のユニットを結成し演芸大会に出場することになった。ゆいあずは優勝は逃してしまったが、とみは唯の成長ぶりを実感できたことをとても喜んだので、恩返し自体は成功した。
河口 紀美(かわぐち のりみ)
声 - 浅川悠
桜が丘高校軽音部のOGで、さわ子の同級生。「DEATH DEVIL」のメンバーで、サイドギターとコーラスを担当。愛称は「クリスティーナ」。在学当時、さわ子とは毎日ギターテクニックで競い合っていた。髪を金髪に染めたボーイッシュなショートカット[注 56]の美女で、ジョーク好き。おでん屋台「こいちゃん」の常連で、店主(声 - 中谷一博)とも仲が良い。軽音部の同期メンバーが結婚することになり、さわ子に結婚式の2次会でのバンドの演奏を依頼するがなかなかOKしてもらえないため、唯たちに説得を頼んだ。その説得が失敗したことを知ると、現軽音部と一緒に演奏するために唯たちをメイクした。

以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。


注釈[編集]

  1. ^ ただし名前の由来に関する作者からの正式なアナウンスは発表されていない。
  2. ^ P-MODELの平沢進は、自身のTwitterで、自身のフォロアーが増えたことに関して本作のことに触れ、「間違えてないか?私は平沢進だぞ。平沢唯じゃない」とコメントした[2][3]
  3. ^ 部費で合宿をしていないため、純から「なぜそんなに合宿ができるのか」と問われた梓は、タダで行っているとは言えず、部員が少ないからと答えを濁していた。
  4. ^ 出席番号は29番。
  5. ^ 原作では「ハニー・バースト」フィニッシュのモデルを使用(グレードは不詳)。
  6. ^ 販売価格は漫画版では15万円、アニメでは25万円だったが、紬の「無茶な値切り」で5万円で購入。
  7. ^ しかし、それで声を嗄らしたため、澪が代わってボーカルを務めるはめになった。
  8. ^ 真面目に勉強したら一気にテストで澪以上に高得点が取れたこともある。原作第2巻では「意識の全てを『ヤマを張る』ことに使った」ためにテストで高得点を取り、成績優秀な澪に全教科勝った描写もある。
  9. ^ アニメ第2期第8話・第12話
  10. ^ ただし、プロフィールでは良い設定となっている。
  11. ^ ただし、原作1巻ではフェンダー・プレシジョンベース(同じくレフティ仕様)を使用している描写があり、原作3巻で初めて買ったベースがフェンダー・プレシジョンベース(同じくレフティ仕様)であることがわかる。
  12. ^ バンド名の候補に挙げたのは「ちょこれーと☆めろでぃ」「ぴゅあ☆ぴゅあ」、「ポップコーンハネムーン」(原作第2巻より)。
  13. ^ ライブ中に出だしの歌詞を忘れた唯をフォローして、唯とのダブルボーカルを披露したこともある。
  14. ^ その出来事は軽音部内でも話のネタに出されることになる。 アニメではそのシーンは御飯が乗った澪のパンツと同じ柄の茶碗で表現されている。
  15. ^ アニメ第2期第7話でファンクラブ女子が出した会員のカードを見る限り、和を含めると会員は少なくとも100人以上いる。
  16. ^ アニメでは学園祭での出し物である劇「ロミオとジュリエット」のロミオ役を人前で演じられるようになるため。
  17. ^ 原作第2巻およびアニメ第1期第10話において憂の声真似をした際には、梓が本人と会話をしていたにもかかわらず、聞き分けられないほどだった。
  18. ^ 作中で二人が知り合ったのは小学校時代となっているが、まんがタイムきらら公式WebサイトやTBS公式Webサイト内のキャラクター紹介では、幼稚園時代からの知り合いであると記述されている。
  19. ^ 原作第3巻収録の読み切り(アニメでは第2期第8話)でそのエピソードが披露されている。ちなみにその回想の1コマには小学生時代の唯と和もいる。
  20. ^ 実際、『まんがタイムきらら』掲載時には2人は「親友」と紹介されることが多い。
  21. ^ アニメ1期では、学園祭で律のクラスの出し物でお化けを演じている描写がある。
  22. ^ 1期オープニングで光る真空管はこの機種に搭載されているもの(詳細は「コルグ・TRITONシリーズ」を参照)。
  23. ^ 後に唯から軽音部に入った理由を聞かれた際には「とっても愉快な人たちの仲間になりたかったの」と答えた。
  24. ^ お茶は系列会社のひとつである喫茶店からもらっている「一杯800円前後」のもの。その事実を知った律曰く「私達はこんな高価なものをガブ飲みしてたのか!!」(アニメでは梓が同様の発言をした)。
  25. ^ 初期は時々他のメンバーを「さん」付けで呼んでいた。
  26. ^ 品種はクサガメミナミイシガメミシシッピニオイガメとのこと。澪曰く「エキスパート」。
  27. ^ 1年次は唯と澪のやり取りでも悦に入っていた。
  28. ^ その頼みは、紬が律を「男の子だったらきっとモテモテね」と褒め、律が反応に困った拍子に実現している。その本編後のラフ画では、叩かれてたんこぶができたのが嬉しくて記念写真を撮っている様子が描かれている。アニメでは律も協力して澪に叩かれるように手を尽くしている。
  29. ^ アニメ第1期第10話では食材の買い出しの際、1人だけ唯と梓の3倍の荷物を持っていた。アニメ第2期第14話で律とゲームセンターに遊びに行った時には、腕相撲のゲームもいとも簡単にクリアしている。
  30. ^ 「体力を使う」と言って唯たちの倍近くの量のお弁当を食べている。修学旅行の際も律たちと一緒に食事前にお菓子を食べているにもかかわらず、休み休み食べていた律や唯とは裏腹に、すんなりと夕食を平らげている。
  31. ^ 原作ではさまざまな時代のモデルが混在しているが、アニメでは69年モデルのマッチングヘッド(ボディ部とヘッド部が同色の仕様)モデルに変更された。
  32. ^ アニメでは自らの真剣な想いとそれに反する部内の雰囲気に葛藤し、軽音部を退部して他のバンドに参加しようと考えるまで思い詰めていた。(第1期第9話)
  33. ^ ただし、ムスタングのネックはほかのギターと比べて特に細いわけではないが、弦長の短いショート・スケールで手の小さいプレイヤーにも向いているとされる。
  34. ^ 合宿で一番はしゃいだり、怒って頬を膨らませたりという仕草も見せている。
  35. ^ アニメ第1期第5話における回想シーンによる。
  36. ^ ただし、これは部員達の意見が一致せずに平行線のまま進んだため、業を煮やして命名したもの。
  37. ^ 軽音部2年次の合宿では澪(アニメでは梓にも)にセクハラじみたスキンシップをして拳骨を入れられたこともある。
  38. ^ その時、使用していたアコースティックギターを叩き壊しエレキギターへ転向した。
  39. ^ デスメタル路線はそれからすぐにやめたが、「DEATH DEVIL」としての活動はきっちりと続けた。
  40. ^ ちなみにその男性にもフラれている。在学時は唯と同じく進路について悩んでいた時期があり、卒業後の進路希望に唯や律と同じく「ミュージシャン」と書いたが、(昔の堀込先生らしき)担任に却下された。
  41. ^ しっかり地図を確認し、その場にいた全員とも相談しながら駅を探していたにもかかわらず、同じ場所に戻ってしまった。
  42. ^ アニメ第1期では最初触らせてもらった程度だったが、ギターの教本を読みながら弾いている内に色々と覚え、逆に唯に教える程になり、第2期での指のストレッチでは梓と同じくらい早く動かせたことからテクニックでは既に唯を越えている。
  43. ^ 原作では髪飾りをしていない事が多いが、アニメでは幼少時を除き必ず黄色いリボンを蝶結びにしている。
  44. ^ コミック第3巻のP55に、髪を下ろした状態の憂が描かれている。
  45. ^ 原作では「純ちゃん」としか呼ばれておらず、アニメ版で本名が判明した。
  46. ^ 用事を済ませて生徒会室から出ようとした際にファンクラブの会員証を落とし、それを和に拾われた。
  47. ^ ライブを提案したのは唯である。
  48. ^ 和に秋山澪ファンクラブ会長の座を継いでもらおうとし、その場は即答で断られているが、結局は引き継いでもらった。
  49. ^ 多くの放送局では制服のリボンの色が赤になっており、それでは唯達より学年が2つ上になってつじつまが合わなくなってしまう。京アニ側も後になってリボンの色の間違いに気付いたためか、2010年6月3日以降に放送された放送局では緑に修正されている。
  50. ^ 原作でも登場していない。なお、アニメ第1期第11話(唯が2年次)で梓は恵らしき生徒会長(EDクレジットでの氏名表記はないが、外見と声優は恵と同じである)と会っている。
  51. ^ ただし「DEATH DEVIL」のメンバーではない。アニメ第2期第10話の描写から、当時の軽音部は部員が多く、複数のバンドが存在したことが分かる。
  52. ^ 「デスバンバンジー」、「ナマハ・ゲ」、「ブラックフリル」のいずれかのバンド。
  53. ^ 水槽は元々部室にあったものをそのまま使用していたが、成長に合わせて紬のペットのカメに使っていた大き目の水槽に取り替えた。
  54. ^ 飼われたばかりにもかかわらず梓の方を見て頷いたり、唯達の水槽越しの呼びかけにきちんと反応を示したり、新しい水槽に移してもらう際に、梓に抱えられても暴れず、大人しくジッとしている。
  55. ^ 澪は恐がりな性格のためあまり近寄たがらないが、トンちゃんの呼吸する場面を見て可愛いと言っており、嫌っているわけではない。
  56. ^ 在学当時は黒のポニーテールだった。

出典[編集]

  1. ^ アニソンニュース 超絶話題沸騰中の「けいおん!」よりシングル2タイトルがリリース!限定盤は着せ替えジャケット!”. Newtype ミュージック. リッスンジャパン. 2009年7月23日閲覧。
  2. ^ まなめ (2009年11月4日). “Twitter「平沢唯じゃない」でも1万人がフォロー”. ASCII.jp. アスキー・メディアワークス. 2009年12月29日閲覧。
  3. ^ 四本淑三 (2009年12月16日). “ソロデビュー20周年記念・平沢進ロングインタビュー【前編】「私は平沢進だぞ。平沢唯じゃない」 本人に聞いてみた”. ASCII.jp. アスキー・メディアワークス. pp. p5. 2009年12月29日閲覧。
  4. ^ テレビアニメBD第1巻封入キャラクター・プロフィールカードより
  5. ^ NHK徳島にて2010年5月28日放送の阿波スペシャル「この声に心こめて 〜徳島出身 声優・豊崎愛生〜」より。
  6. ^ テレビアニメBD第5巻封入キャラクター・プロフィールカードより
  7. ^ テレビアニメBD第2巻封入キャラクター・プロフィールカードより
  8. ^ 本当にあっという間でした”. TBSアニメーション・けいおん! 公式ホームページ ゆるやかスタッフブログ. TBS (2009年6月30日). 2010年6月6日閲覧。
  9. ^ テレビアニメBD第4巻封入キャラクター・プロフィールカードより
  10. ^ 大人気アニメ『けいおん!』と漬物メーカーがコラボした『ムギちゃんの沢庵』がもうすぐ発売」 デジタルマガジン、2010年1月22日。
  11. ^ けいおん!×東海漬物〜ムギちゃんの眉毛〜「実はこれ、沢庵なの♪」東海漬物、2010年1月31日閲覧。
  12. ^ テレビアニメBD第6巻封入キャラクター・プロフィールカードより
  13. ^ 「リスアニ! vol.1(SONY MAGAZINES ANNEX 第507号)」より
  14. ^ テレビアニメBD第3巻封入キャラクター・プロフィールカードより。
  15. ^ a b テレビアニメBD第7巻封入キャラクター・プロフィールカードより。