コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

千々松幸子

半保護されたページ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ちぢまつ さちこ
千々松 幸子
プロフィール
本名 末常 幸子[1]
(すえつね さちこ)[2][3]
愛称 千々子[4]
性別 女性
出身地 日本の旗 日本福岡県門司市(現・北九州市門司区[5]
生年月日 (1937-11-30) 1937年11月30日(87歳)
血液型 O型[6]
職業 声優ナレーター[7]
事務所 81プロデュース[8]
配偶者 あり
公式サイト 千々松幸子 - 81プロデュースの公式サイト
公称サイズ(時期不明)[10]
身長 / 体重 153[9] cm / 43 kg
活動
活動期間 1960年代 -
声優テンプレート | プロジェクト | カテゴリ

千々松 幸子(ちぢまつ さちこ、1937年11月30日[11][12] - )は、日本女性声優ナレーター[7]福岡県門司市(現北九州市門司区)出身[5]81プロデュース所属[8]

経歴

共立女子中学校・高等学校卒業[5]

小さい頃から芝居は好きであり、児童劇団に入団したことがやみつきという[13]

若い頃はアナウンサー志望だったが「個性の強い声なので無理」と言われてあきらめたという[14]

東京アナウンスアカデミー在学中の1960年頃、テレビCMに出演したことをきっかけにラジオなどの仕事を始める[5]

東映のプロデューサーの紹介で声優としての活動を始める[4]。テレビアニメでのデビューは『魔法使いサリー』のカブ役となる[4]。『魔法使いサリー』のカブ役を演じていた時は画面に口を合わせるのが出来なく皆に御迷惑ばかりかけており、「やめてしまおうか」と思ったという[13]

かつては青二プロダクションの創立メンバーとして[15][16]所属していたが、富山敬富田耕生緒方賢一らとぷろだくしょんバオバブの設立に尽力。ぷろだくしょんバオバブ[17]アーツビジョン[16]を経て、2013年10月21日付で81プロデュースに所属[18]

ドラえもん(テレビ朝日第1期)』の野比玉子役は26年間担当した[7]。番組リニューアルおよび声優陣一新に伴い2005年3月に降板し、同役は三石琴乃に引き継がれた。降板直前、『笑っていいとも!』の1コーナー「あなたの(知ってるようで)知らない世界」に出演した。

ど根性ガエル』のピョン吉役を演じる時、それまで洋画の吹き替えなどでお淑やかであったり麗らかであったりする女性の声を多数担当していたため、当初は「こんな乱暴なセリフは言えない」と泣いてしまった。ピョン吉役は同作品キャラクターを使ったCM(大鵬薬品関係など)で演じる機会も多い。

家族は夫と子供2人。『タイガーマスク』出演中に上の子が誕生。妊娠中は共演者から「お腹の子がしゃべっているの?」とからかわれ、出産後は声質が変わってしまったため、以前の声質に戻すのに苦労したという[19]。また、下の子(長女)は1979年生まれであり、ちょうど生まれた直後に『ドラえもん』のアニメがスタートしたため、母親役への思い入れが相当あるという。

1978年にコスモス短歌会、1994年から棧橋に所属し、2002年に『宇宙霧』という歌集を出版している[20]。『ドラえもん』を降板する直前に放映されたエピソード(「ドラえもんに休日を!?」、2005年3月18日)には、野比玉子がこの歌集を読んでいる場面がある。

2016年、第10回声優アワードで功労賞を受賞[21]

人物

声種は「軽快なアルト[3]」からキュートで軽快なメゾソプラノ[13][22]

演じる役柄は、女性役、人間以外の動物役も演じているが、比較的、少年役が目立っている[23]

趣味・特技は俳句短歌[8]、読書、詩吟、旅行[16]

声優になっていなかったら父の仕事についての調査関係の仕事をしていたと語る[13]

出演

太字はメインキャラクター。

テレビアニメ

1966年
1968年
1969年
1970年
1971年
1972年
1973年
1974年
1975年
1976年
1977年
1978年
1979年
1980年
1981年
1982年
1983年
1984年
1989年
1990年
1991年
1998年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
  • Free!(2013年 - 2014年、お婆さん) - 2シリーズ

劇場アニメ

1967年
1970年
1971年
1972年
1974年
1976年
1978年
1980年
1981年
1982年
1983年
1984年
1985年
1986年
1987年
1988年
1989年
1990年
1991年
1992年
1993年
1994年
1995年
1996年
1997年
1998年
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2009年

OVA

ゲーム

1997年
1998年
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
2005年
2008年
2019年
2021年

ドラマCD

吹き替え

テレビ番組

  • コメットさん(ベータンの声[51]
  • 笑っていいとも! 声優特集各コーナーに必ず、計4回出演
    • 初登場 ザックリいきまショー(1993年)
    • 2回目 あなたの(知ってるようで)知らない世界(2004年)
    • 3回目 生態リサーチ ここホレBANG!BANG!(2008年)
    • 4回目 人間観察刷新会議 ビミョー仕分け!(2010年)
  • スーパーJチャンネル(ナレーション)
  • NHKスペシャル ふたりの贖罪〜日本とアメリカ・憎しみを越えて〜(ディシェイザーの娘 キャロル、淵田を招いた牧師 フェイス・ローア)

特撮

その他コンテンツ

出典

  1. ^ 成美堂出版 編「女性篇」『声優名鑑』成美堂出版、1999年8月10日、178頁。ISBN 4-415-00878-X 
  2. ^ 掛尾良夫 編「女性篇」『声優事典』(第二版)キネマ旬報社、1996年3月30日、458-459頁。ISBN 4-87376-160-3 
  3. ^ a b 『TVアニメ大全科part2』秋田書店、1979年、204頁。 
  4. ^ a b c 野沢雅子「第6章 素晴らしき声優仲間」『ボクは、声優。』オプトコミュニケーションズ、1995年11月19日、174-175頁。ISBN 4-07-217886-1 
  5. ^ a b c d 千々松幸子「略歴」『宇宙霧』柊書房、2002年9月15日、204頁。ISBN 978-4899750420 
  6. ^ 『芸能手帳タレント名簿録Vol.51('16〜'17)』連合通信社・音楽専科社、2016年5月26日、461頁。 
  7. ^ a b c 千々松 幸子”. タレントデータバンク. 2019年12月10日閲覧。
  8. ^ a b c 千々松 幸子 - (た行):株式会社81プロデュース‐声優プロダクション”. 2023年3月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月10日閲覧。
  9. ^ 『日本タレント名鑑(2013年版)』VIPタイムズ社、2013年1月29日、629頁。ISBN 978-4-904674-04-8 
  10. ^ 『日本タレント名鑑(2010年版)』VIPタイムズ社、2010年2月27日、628頁。ISBN 978-4-904674-01-7 
  11. ^ 『日本タレント名鑑(2005年版)』VIPタイムズ社、2005年4月1日、605頁。ISBN 978-4-9901242-3-6 
  12. ^ 『声優名鑑 アニメーションから洋画まで…』近代映画社、1985年、103頁。 
  13. ^ a b c d 『アニメーション大百科』東京三世社、1981年、246頁。 
  14. ^ 週刊TVガイド 1981年5月29日 76頁「出番です」コーナー
  15. ^ 山口真一『カータンのなみだ 声優伝・大竹宏新風舎、1999年、112頁。ISBN 4-7974-0846-4 
  16. ^ a b c 千々松 幸子 - アーツビジョン”. 2012年2月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年12月10日閲覧。
  17. ^ 千々松 幸子 - ぷろだくしょんバオバブ”. 2006年1月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年2月13日閲覧。
  18. ^ 千々松幸子が10月21日付けで弊社所属となりました。今後とも宜しくお願い致します。”. 81プロデュース (2013年10月21日). 2013年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月10日閲覧。
  19. ^ 『ロマンアルバム・5 タイガーマスク』徳間書店、1978年、80頁。
  20. ^ 千々松幸子「あとがき」『宇宙霧』柊書房、2002年9月15日、202-203頁。ISBN 978-4899750420 
  21. ^ 『第十回 声優アワード』受賞者 先行発表!”. //声優アワード//Seiyu Awards// (2016年2月16日). 2016年6月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月20日閲覧。
  22. ^ 『声優の世界-アニメーションから外国映画まで』朝日ソノラマファンタスティックコレクション別冊〉、1979年10月30日、91頁。 
  23. ^ 【声優の履歴書】第68回『ど根性ガエル』ピョン吉役、『ドラえもん』(テレ朝版)のび太のママ・野比玉子役を演じた千々松幸子”. リアルライブ (2014年11月14日). 2023年9月10日閲覧。
  24. ^ キャラクター/キャスト”. 東映アニメーション作品ラインナップ. さるとびエッちゃん. 東映アニメーション. 2024年5月11日閲覧。
  25. ^ 『読売新聞』1972年5月22日付朝刊、テレビ欄。
  26. ^ ど根性ガエル”. トムス・エンタテインメント 公式サイト. トムス・エンタテインメント. 2023年2月23日閲覧。
  27. ^ 魔法使いチャッピー”. 東映アニメーション. 2016年6月16日閲覧。
  28. ^ 『ミクロイドS』DVD-BOX、AVBA-29207〜11(DVD5枚組)、発売元:東映アニメーション、エイベックス・エンタテインメント、製造元:ポニーキャニオン、2009年3月27日、封入「ガイドブック」P3。
  29. ^ ミラクル少女リミットちゃん”. 東映アニメーション. 2016年6月14日閲覧。
  30. ^ ワンサくん”. 手塚治虫 公式サイト. 2023年4月13日閲覧。
  31. ^ a b c d 岩佐陽一 編「『ゲッターロボ』『ゲッターロボG』ゲスト・キャスト一覧」『ゲッターロボ大全』双葉社、1998年10月15日、210頁。ISBN 4-575-28885-3 
  32. ^ 魔女っ子メグちゃん”. 東映アニメーション. 2016年6月29日閲覧。
  33. ^ 超電磁ロボ コン・バトラーV”. メディア芸術データベース. 2023年4月9日閲覧。
  34. ^ UFO戦士ダイアポロン”. エイケン オフィシャルサイト. 2016年6月22日閲覧。
  35. ^ サイボーグ009 (1979年)”. 作品紹介. 石森プロ. 2023年1月13日閲覧。
  36. ^ スタッフ&声のしゅつえん”. ドラえもん. テレビ朝日. 2003年1月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月27日閲覧。
  37. ^ ムーの白鯨”. トムス・エンタテインメント 公式サイト. トムス・エンタテインメント. 2024年5月11日閲覧。
  38. ^ 作品データベース ベルフィーとリルビット”. タツノコプロ 公式サイト. タツノコプロ. 2023年1月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月11日閲覧。
  39. ^ 新・ど根性ガエル”. トムス・エンタテインメント 公式サイト. トムス・エンタテインメント. 2023年2月23日閲覧。
  40. ^ プロゴルファー猿”. メディア芸術データベース. 2016年10月1日閲覧。
  41. ^ TV CAST”. 銀河漂流バイファム. 2023年5月19日閲覧。
  42. ^ ながぐつ三銃士”. 東映アニメーション. 2023年5月19日閲覧。
  43. ^ キャラクター/キャスト”. 東映アニメーション作品ラインナップ. D51の大冒険 きかんしゃやえもん. 東映アニメーション. 2024年5月11日閲覧。
  44. ^ キャラクター/キャスト”. 東映アニメーション作品ラインナップ. 長靴をはいた猫 80日間世界一周. 東映アニメーション. 2024年5月11日閲覧。
  45. ^ 新・ど根性ガエル ど根性夢枕”. トムス・エンタテインメント 公式サイト. トムス・エンタテインメント. 2023年2月23日閲覧。
  46. ^ ドラえもん のび太と竜の騎士”. メディア芸術データベース. 2016年9月20日閲覧。
  47. ^ ドラえもん のび太と翼の勇者たち”. メディア芸術データベース. 2016年8月12日閲覧。
  48. ^ ドラえもん のび太とロボット王国”. メディア芸術データベース. 2016年10月30日閲覧。
  49. ^ ドラえもん のび太とふしぎ風使い”. メディア芸術データベース. 2016年10月2日閲覧。
  50. ^ a b c d OVA CAST”. 銀河漂流バイファム. 2023年5月19日閲覧。
  51. ^ コメットさん”. メディア芸術データベース. 2016年11月26日閲覧。

外部リンク