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エレボス(古希: Ἔρεβος, Erebos)とは、ギリシア神話に登場する神である。
原初の幽冥を神格化したもの。名前は「地下世界」を意味する。また、地下の暗黒の神でもあり、しばしばタルタロスと混同される。
系譜
[編集]ニュクスの兄にして夫で、彼女との間にヘーメラーとアイテールとカローンをもうける。
母ニュクスと娘ヘーメラーが、夜と昼の対であるということで表裏一体であるように、息子アイテールと父エレボスも、上天の光明と地下の暗黒という点で表裏一体をなす。
ヒュギーヌス『神話集』序文では、ニュクスとの間にモロス(宿命)、ゲーラス(老年)、タナトス(死)、ケール(死)、自制、ヒュプノス(眠り)、オネイロス(眠り)、(エロース)、リューシメレース、エピプローン、ヘーデュメレース、ポルピュリオーン、エパポス、エリス、オイジュス(悲惨)、ヒュブリス(傲岸)、ネメシス、エウプロシュネー、ピロテース(友愛)、憐憫、ステュクス、運命の女神モイラたち(クロートー、ラケシス、アトロポス)、黄昏の女神ヘスペリデス(アイグレー、ヘスペリエー、アイリカー)が生まれた。
キケロ『神々の本性について』17話では、ニュクスとの間にアイテール、ヘメラー(ディエース)、エロース(アモール)、ドーロス(偽り)、モルブス(病)、デイモス(恐怖)、ポノス(苦難)、ネメシス(嫉妬)、モロス(運命)、ゲーラス(老年)、タナトス(死)、ケール(闇)、オイジュス(悲惨)、モーモス(悲嘆)、ピロテース(好意)、アパテー(欺瞞)、ペルティナーギア(執拗)、モイラたち(パルカエ)、ヘスペリスたち、オネイロス(眠り)が生まれる。
ニュクスひとりで生んだ卵をエレボスの懐に置き、エロースが生まれたとも語られる[3][4]。
系図
[編集]カオス | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
エレボス | ニュクス | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
アイテール | ヘーメラー | モロス | ケール | タナトス | ヒュプノス | オネイロス | モーモス | オイジュス | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ヘスペリデス | クロートー(モイラ) | ラケシス(モイラ) | アトロポス(モイラ) | ネメシス | アパテー | ピロテース | エリス | ゲーラス | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ポノス | レーテー | リーモス | アルゴス | ヒュスミーネー | マケー | ポノス | アンドロクタシアー | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ネイコス | プセウドス | ロゴス | アムピロギアー | デュスノミアー | アーテー | ホルコス | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
脚注
[編集]参考文献
[編集]- ヒュギーヌス『ギリシャ神話集』 松田治・青山照男訳、講談社学術文庫(2005年)
- ヘシオドス『神統記』 廣川洋一訳、岩波文庫(1984年)
- 『アリストパネス 全世界古典文学全集12』 高津春繁訳、筑摩書房(1964年)
- K・ケレーニイ『ギリシアの神話 神々の時代』 高橋英夫訳、中央公論社刊(1974年)
- Theoi Project