ポルピュリオーン
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ポルピュリオーン(古希: Πορφυρίων, Porphyriōn)は、ギリシア神話の巨人、あるいは人物。長母音を省略してポルピュリオンとも表記される。
ポルピュリオーン(Πορφυρίων, Porphyriōn)は、ギリシア神話の巨人族、ギガースの1人である。ポルピュリオーンはアルキュオネウスと並んで特に強大な力を持っていた[4]。
ギガントマキアーのさいには、ポルピュリオーンはオリュンポスの神々を苦しめたので[5]、ゼウスは奸計を用いた。すなわちポルピュリオーンがヘーラー、ヘーラクレースと戦ったときに、ゼウスはポルピュリオーンの心をヘーラーへの欲情で満たした。このためポルピュリオーンはヘーラーに夢中になり、襲いかかってヘーラーの衣服を裂いた。ヘーラーは叫んで助けを呼んだが、このすきにゼウスはポルピュリオーンに雷を投げつけ、ヘーラクレースは矢を射て討ち果たした[6]。
なお、ポルピュリオーンはアプロディーテーに討たれたとも[7]、アポローンに討たれたともいわれる[8]。
脚注
[編集]- ^ パウサニアス、1巻14・7。
- ^ 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』、p.131b。
- ^ Oei, Martijn S. S. L.; Hardcastle, Martin J.; Timmerman, Roland; Gast, Aivin R. D. J. G. I. B.; Botteon, Andrea; Rodriguez, Antonio C.; Stern, Daniel; Calistro Rivera, Gabriela et al. (2024-09-19). “Black hole jets on the scale of the cosmic web” (英語). Nature 633 (8030): 537–541. doi:10.1038/s41586-024-07879-y. ISSN 0028-0836 .
- ^ アポロドーロス、1巻6・1。
- ^ アリストパネース『鳥』1252。
- ^ アポロドーロス、1巻6・2。
- ^ ジョルジュ・ドゥヴルー(en)『女性と神話』新評論、p.59。
- ^ 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』、p.268b。