モルペウス
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モルペウス(古代ギリシャ語: Μορφεύς、Morpheus、モルフェウス、フランス語: Morphéeモルフェ)はギリシア神話に登場する夢の神。モルペウスとはギリシャ語の morphe からきており、「形作るもの」という意味を持つ。 彼の父ヒュプノス(ラテン語: Somnus,ソムヌス)は眠りの神である。夜の神ニュクスは彼の母であり祖母である。
オネイロイ
[編集]ヒュプノスの息子たち、夢の支配者オネイロス(Oneiroi; 「夢」の複数形)には、ポベートール(Phobetor[1]、別名イケロス Ikelos/Icelus)やパンタソス(Phantasos[2])がいる。
彼らヒュプノスの息子たちは、ともに夢に関する分野を司る。
- モルペウスは夢や空想に人間のイメージを送り、夢を形作ったり、夢に宿るものたちに形を与えたりする。
- ポベートールは悪夢を生み出す。
- パンタソスはややこしい非現実的な夢を生み出す。
オウィディウスによれば、モルペウスは人間の夢に、彼の兄弟のポベトールとパンタソスはそれぞれ動物と無生物に、働きかけるという。
モルペウス
[編集]オウィディウスの『変身物語』によれば、彼は薄暗い洞窟の黒檀のベッドに、ケシの花に囲まれて眠り、特別な力により、夢の中で人間の姿をまねることができるという。 また、王や英雄の夢に深く関わりがあり、しばしば、兄弟の分までひとまとめにして「ギリシアの夢の神モルペウス」といわれる。
薬物のモルヒネ(旧名モルフィウム)の名前は、その夢を誘発する力からモルペウスにちなんで名づけられた。