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利用者:Fukuneko 2nd/sandbox

そりこ島根県中海隠岐で使われていた刳舟美保神社に保存されている一隻が重要有形民俗文化財に指定されている。

概要

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島根県中海を中心に用いられた刳舟である[1]。文献上では宝暦年間の記録がもっとも古い[2]。現代には中海や島根半島北辺から隠岐諸島あたりに確認されるが、福井県に出雲から「反子」に乗って漂着してきた人々の伝承が残っているなど[3]、かつてはより広い範囲で活動していた[2]。(→#歴史

本来の用途は非常に広かったものの、廉価の矧舟が普及するとそれに取って代わられるようになった[4]。中海では赤貝サルボウガイ英語版)を捕るのに適した構造であったため、現代まで利用された[5]。(→#用途

従来、そりこはモミの一木を丸太彫りして作られていた[2]。しかし大木が得られなくなると次第に2本、3本の木材を継いで用いるようになった[2]。長さは約6メートル、肩幅は広いところで約1メートル、高さは中央部で約56センチメートルである[1][注釈 1]。ただし両端の部が極端に反り、この構造から「そりこ」と呼ばれる[2]。(→#構造

1960年には舟大工が3軒残っていると報告されているが[5]、2023年現在ではすでに造船技術は途絶えている[6]。(→#製作

1963年には、美保神社に保存されている一隻が重要有形民俗文化財に指定された。(→#文化財

歴史

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1960年の時点で「現在では、ただ中ノ海の沿岸にしか残らぬ」[2]、1987年には「現在ではただ数艘が標本として残るにすぎない」[1]という状況である。2023年現在、その造船技術はすでに途絶えてしまった[6]

用途

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近代においてはサルボウガイ英語版[注釈 2]などを採るために使われた。

構造

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製作

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文化財

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重要有形民俗文化財
  • 「そりこ」 - 1963年5月15日指定[7][8]
    指定基準1:交通、運輸、通信に用いられるもの[7]
    指定基準2:生産、生業に用いられるもの[7]

脚注

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注釈

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  1. ^ または尺貫法で長さ21尺、肩幅は広いところで3尺3寸、高さは中央部で1尺7寸[2]
  2. ^ 出雲地方では「赤貝」と呼ばれ、おせち料理などに用いられる冬の食材として親しまれている[6]。かつては中海の特産であったが、明治初期以来漁獲量は減少しており、明治20年代に開始された養殖も1967年に終了した[6]

出典

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参考文献

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メモ - 日国にも単独記事有り。

関連項目

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