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利用者:Inukawa/哺乳類の分類/論文

哺乳類の分類 文献 note

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★個人サイトながら、最新の研究を最速でレヴューしてくれる、たいへんありがたいサイト,の1ページ。

★全生物種の系統樹を作ってしまおうという、心躍るプロジェクト。意外にデータがちょっと古かったりするような気がする。ただし、網羅的である点はありがたい。

★すごい! が、惜しいかな、スペリングミスがちょこちょこ目につく。

  • Bininda-Emonds, O. R. P. et al. The delayed rise of present-day mammals. Nature 446, 507-512 (2007).
    ★2007年。「きまぐれ生物学」の「今風の哺乳類の起源は恐竜の絶滅の後の後」(2007.04.30)で紹介されている。
    「既知の哺乳類 4,554 種中 4,510 種(99% !)を系統解析に含んだ,2,500 もの系統解析を統合した超系統樹(supertree)を構築することで, おそらく最も説得力のある系統樹作成と分岐年代推定を行いました(66 遺伝子,51,000 塩基のデータ)」
    「データ量・密度や系統解析の方法に改善の余地はありますが,現時点では最善の推定であると言われています」
    とのこと(傍線いぬかわ)。ほぼ決定版,という受け取り方でよいか。
    「得られた系統樹ではおおよそ定説通りの哺乳類の系統関係が示されており」
    云々。

  • Jan Ole Kriegs, Gennady Churakov, Jerzy Jurka, Jürgen Brosius, and Jürgen Schmitz (2007) Evolutionary history of 7SL RNA-derived SINEs in Supraprimates. Trends in Genetics 23 (4): 158-161 [1] (PDF版[2])
    2007年。「真主獣大目Euarchonta の項の参考文献。図版を見た限りでは、ツパイ目ヒヨケザル目サル目の分岐の前後関係は、まだ不確かということのようだ。

  • Gross, L. Resolving the family tree of placental mammals. PLoS Biol. 4, 0467-0468 (2006).
    2006年。「きまぐれ生物学」の、「レトロポゾンが書き込んだ哺乳類の歴史」(2006.05.23)の項の参考文献。Kriegs et al. についての,短めの一般向けレヴュー。ここここで読める。


  • Kriegs, Jan Ole, Gennady Churakov, Martin Kiefmann, Ursula Jordan, Juergen Brosius, Juergen Schmitz (2006). “Retroposed Elements as Archives for the Evolutionary History of Placental Mammals”. PLoS Biol 4 (4): e91. doi:10.1371/journal.pbio.0040091.  (PDF版)
    2006年。「きまぐれ生物学」の、「レトロポゾンが書き込んだ哺乳類の歴史」(2006.05.23)の項で紹介されている。レトロポゾンの挿入の有無の調査による,有胎盤類全体の系統研究。また,「真主齧上目Euarchontoglires の項の参考文献。しかしなぜか,Wikipedia「真主齧上目」や「真主獣大目」の項に記載の系統樹は、本論文のそれとは異なる。

  • van Rheede, T. et al. The platypus is in its place: Nuclear genes and indels confirm the sister group relation of monotremes and therians. Mol. Biol. Evol. 23, 587-597 (2006).
    2006年。「きまぐれ生物学」の、「カモノハシこそ哺乳類の根本」(2006.05.16)の項で紹介されている。「核ゲノムにコードされた複数遺伝子の解析を行うことで、カモノハシが確かに最初に分岐した哺乳類であるとする、説得力のある結果を出しています」(傍線いぬかわ)。

  • Wozencraft, W. C. (16 November 2005). in Wilson, D. E., and Reeder, D.-A. M. (eds): Mammal Species of the World: A Taxonomic and Geographic Reference. 3rd ed. Vol.1 and 2. The Johns Hopkins Univ. Press, Baltimore, 541. ISBN 0-801-88221-4.
    ★2005年。基本資料の第3版。金子之史 『ネズミの分類学』(2006)ほかで頻出。

  • Springer, M. S., Stanhope, M. J., Madsen, O. & de Jong, W. W. Molecules consolidate the placental mammal tree. Trends Ecol. Evol. 19, 430-438 (2004).
    2004年。「きまぐれ生物学」の、「レトロポゾンが書き込んだ哺乳類の歴史」(2006.05.23)の項で言及されている。


  • Murphy W. J., E. Eizirik, W. E. Johnson, Y. P. Zhang, O. A. Ryder, S. J. O'Brien, 2001a. Molecular phylogenetics and the origins of placental mammals Nature 409:614-618. [3]
    2001年。「真主獣大目Euarchonta の項の参考文献。

  • Ulfur Arnason, et al. Mammalian mitogenomic relationships and the root of the eutherian tree. Proceedings of the National Academy of Science 99: 8151-8156. [4]
    1999年。「真主獣大目Euarchonta の項の参考文献。

  • McKenna, M. C. & Bell, S. K., (eds.) 1997: Classification of mammals – above the species level. –Columbia University Press, New York, 1997, xii-631
    1997年。言わずと知れた,哺乳類分類学の大著。従来の分類を大胆に刷新した……が,その出版の数年後には,分子系統学の大ラッシュが始まり,本書に記載された内容も,次々と塗り替えられていくことになる。


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