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法令[編集]

電気保安4法について

★電気事業法[編集]

一般電気工作物[編集]

600V以下の低圧受電設備を備え、合計50kW未満の発電設備を備えている場合は一般電気工作物
太陽光発電 50kW未満
風力発電 20kW未満
水力発電 20kW未満
合計出力が50kW未満であること。
一般用電気工作物は、第一・第二種電気工事士が工事可能。
ただし電気供給者が調査義務を負う。

事業用電気工作物[編集]

電気事業の用に供する電気工作物 (電力会社の発電所など)
自家用電気工作物
  • 500kW未満自家用工作物第一種電気工事士が工事できる。
  • ちなみに、その低圧部分の工事(簡易工事)については、認定電気工事従事者であれば第二種電気工事士でも工事可能。

★電気工事士法[編集]

電気工事士の義務
  • 電気設備技術基準に適合するように作業する
  • 電気工事に従事する際は電気工事士免許を携帯する
  • 電気用品安全法に適合した電気用品を使用する
  • 必要に応じて工事内容を報告する
  • 氏名の変更時は届け出る(住所変更は不要)

電気工事士でなくても可能な工事[編集]

  • 600V以下で使用する接続器および開閉器へのコードまたはキャブタイヤケーブルの接続
    • 接続器: 差し込み型コネクタ、ねじ込み型コネクタ、ソケット、ローゼットなど
    • 開閉器: ナイフスイッチ、スナップスイッチなど
  • 600V以下で使用する電気機器および蓄電池への電線のねじ止め
  • 600V以下で使用する電力量計、電流制限器(アンペアブレーカ)、ヒューズの取付・取り外し
  • ベル・インターホン・火災報知器・豆電球などに使用する、小型変圧器2次側(36V以下)への配線
  • 電線を支持する柱、腕木などの設置
  • 地中電線用の暗渠、管の設置

★電気用品安全法[編集]

特定安全用品
特定「以外」
下記のカテゴリの製品を製造、もしくは販売する場合経済産業大臣に届け出、かつ検査に合格すればマークが表示可能。
特定安全用品とは
電気工事用の資材で、電流が流れるものは基本的にこれ。
  • 工事材料(電線、ケーブル、コードなど)
  • 配線器具(ヒューズ、遮断器、スイッチ、電流制限器など)
  • 変圧器、安定器
  • 発電機(例外あり、後述)
  • 防爆型電線管
  • その他
    • 電熱器具 - 電気便座電気温水器観賞魚用ヒーターなど
    • 充電器、(モバイルバッテリー)、自動販売機電気ポンプ、電気マッサージ器、電動式おもちゃ、電気乗り物
    • 小型トランス類(500VA以下。蛍光灯用安定器も含む)
特定安全用品以外の製品
  • 電線管、付属品(サドルのような、電気が流れないもの)
  • 小型の電動機(~300V、~3kW
  • 一般家電

★電気工事業法[編集]

電気工事業を営むには、登録電気工事業者として届け出が必要。いずれも有効期限は5年

  • 営業所が一か所 - 都道府県知事
  • 2か所以上の都道府県にまたがる場合 - 経済産業大臣

工事[編集]

引込口配線できる工事[編集]

  • がいし引き工事
  • 合成樹脂管工事
  • 金属管工事(木造以外)
  • バスダクト工事(木造以外、点検できる箇所)
  • ケーブル工事

開閉器[編集]

下記の3つを全て満たせば引き込み口の開閉器を省略できる
  • 使用電圧300V以下
  • 20Aの開閉器もしくは15Aのヒューズを母屋側の屋内に設置
  • 屋外電路の長さが15m以下

遮断器・ヒューズの遮蔽時間[編集]

配線用遮断器
定格電流 1.25倍の電流 2倍の電流
30 A以下 60分以内に遮断 2分以内に遮断
30~50A以下 60分以内に遮断 4分以内に遮断
ヒューズ
定格電流 1.6倍の電流 2倍の電流
30 A以下 60分以内に遮断 2分以内に遮断
30~50A以下 60分以内に遮断 4分以内に遮断

ヒューズの場合、定格1.1倍までは溶断しないことになっている

電線許容電流[編集]

銅線、周囲30度の場合 ★太さの数字は、これ以上、次のランクの数字未満の範囲
種類 直径/断面積 許容電流 換算断面積(直径) 2~3本収容時 (7捨8入前の数字) 語呂合わせ
単線 1.6 mm 27 A 2.01 mm2 19 A (18.9)
2.0 mm 35 A 3.14 mm2 24 A (24.5)
2.6 mm 48 A 5.31 mm2 33 A (33.6) プロ四十八手
3.2 mm 62 A 8.04mm2 43 A (43.4)
より線 2.0 mm2 27 A 1.60 mm
3.5 mm2 37 A 2.11 mm
5.5 mm2 49 A 2.646 mm   GoGo四駆
8.0 mm2 61 A 3.191 mm
コード 0.75 mm2 7A 0.977 mm 配線用でないもの コードは10倍
1.25 mm2 12A 1.262 mm
2.0 mm2 17A 1.60 mm
(導体がアルミの場合、約0.8掛けした数字になる)
※収容本数 サンナナ ヨンロクサン ゴロゴロ (2~3本 0.70 / 4本 0.63 / 5~6本 / 0.56
周囲の温度によっては電流に下記の補正値を乗じる※絶縁体の許容温度は60度
20 25 30 35 40 45 50
1.15 1.08 1.00 0.91 0.82 0.71 0.58

電線の種類[編集]

600Vビニル絶縁電線 IV 屋内用(アース線も含む) 導体60度まで
600V二種ビニル絶縁電線 HIV 導体75度まで
600V耐燃性ポリエチレン絶縁電線 EM-IE エコマテリアル・IE ※Eはエチレンの略か
引込用ビニル絶縁電線 DV ドロップ・ビニル 引込線はこれ限定
屋外用ビニル絶縁電線 OW 架空電線に使用。アウトドア ウェザープルーフ。屋外防雨の意味
電線管内・線ぴ内・ダクト配線には使用不可(理由は要調査)
ビニル外装ケーブル平型 VVF IV線をフラットにまとめたお馴染みのアレ。ど定番
ビニル絶縁ビニルシースケーブル(平型)が本来
ビニル外装ケーブル丸型 VVR 丸くなったVVF。ケーブルストリッパ―が使えず不人気
しかし太い線も対応するため、大容量に対応する
架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル CV シースビニル耐候性に劣る。大電力用。
ひっかけ問題として頻出。  許容90度。DV、OWと混同しない
エコケーブル EM 耐候性に劣る
正式名ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル
MIケーブル MI 防爆型のケーブル 外側が金属でできている
取り扱いにくいが非常に高温に強い (600度とか耐えられる)
キャブタイヤケーブル CT 移動用。剛性はややあるが、隠蔽部に使用してはならない。
電線との接続も禁止。施設ではなく器具用の部材。

電線の色[編集]

  • 接地側が白 大事
  • 非接地側が黒
  • 単相で200Vなら黒と赤を用いて、白は配線されない

配線[編集]

  • コンセント、負荷の片方は、必ず接地側に常時結線されている(単相200Vは除く)
  • 単極スイッチは可動極を接地側に結線する(密閉構造のタンブラスイッチには極性がないが覚えておく)
    • 単極スイッチの可動極は(ナイフスイッチを想像しよう)露出部があるため、触っても安全になるようこの処置をとる
    • 三路スイッチはもちろんこの限りでない
  • コンセントの接地側は穴が大きい(常識)
  • ランプレセプタクル(白熱球のソケット)は、外側のネジになっている極が接地側になる。

リングスリーブ[編集]

ガバガバ、キツキツにならないよう、使用できるサイズが規定されている

リングスリーブと使用する電線の種類
同じ太さの電線を使用する場合 異なる太さを混ぜる場合
サイズ 1.6mm 2.0mm 2.6mm
2
2~4 2 2.0 x1 + 1.6x 1~2
5~6 3~4 2 2.6 x1 + 1.6 x 1~3
2.6 x1 + 2.0 x 1~2
2.6 x1 + 2.0 x1 + 1.6 x1~2
2.6 x2 + 1.6 x1

異径の場合、1.6mmが1本2.0mmは1.6本2.6mmは2.4本と換算し、合計本数が

  • 小 4本
  • 中 6本

まで接続できる。(四捨五入)

規定の圧着工具を用いると、圧着時にサイズが刻印されるようになっている。
〇は極小サイズで、1.6mm x2 専用。ただし極小の製品はないので、スリーブ自体は小サイズで代用する。

電線管[編集]

種類[編集]

キャプション文
種類 名称 記号 備考
金属管 薄鋼/厚鋼電線管 - 薄鋼は外径
厚鋼は偶数サイズで内径表示
ねじなし電線管 E 外径表示
二種金属製可とう電線管
(プリカチューブ)
F2 最小内径 例 (F2 17)
合成樹脂管 硬質塩化ビニル管 VE 内径に近い値の表示
可とう電線管(PF管)
難燃性
PF 高価(CD管に比べ)、屋内・屋外での絶縁電線保護に使用可能
可とう電線管(CD管)
易燃性
CD 内径表示、安価、自消性が無い(燃えやすい
オレンジ色、コンクリート埋設・弱電用

収納率[編集]

キャプション文
mm mm2 本数 1 2 3 4 5
2.6 5.5 管径 19 19 25 25 25
3.2 8 19 25 25 31 31
× 14 19 25 31 31
覚えやすい方法が無いのだが、あくまでも参考までに占有率がだいたい20~30%までが上限になっている模様
また、電線管工事では基本的により線を使用する。ただし、3.2mm以下であれば単線でも良い
大事な決まりとして、上記の規定本数をオーバーするからといって、1回路の線を複数の管に分けてはいけない
金属管工事では絶対にダメ。電磁的平衡を取る必要があるため(漏れ磁界による誘導電流で加熱する)

金属管工事[編集]

  • 金属管工事の場合、曲げ半径は管内径の6倍以上
  • 300V以下であればD種接地工事、300Vを超えるとC種接地工事。※金属可とう管工事も同様。
    • ただし対地電圧が150V以下で、かつ電線管の長さが8m以下であれば省略可能
    • 使用電圧が300V以下で、管の長さが4m以下のものを乾燥した場所に施設する場合も省略可能。

金属可とう管[編集]

  • プリカチューブの曲げ半径は管内径の6倍以上
    • ただし、露出場所または点検可能な場所であれば3倍までOK
  • 電線管の長さが4m以下であればD種接地工事の省略可能

合成樹脂管[編集]

  • サドル間の距離は1.5mまで
  • 金属ボックスを使用する場合はD種接地工事(使用電圧300Vを超えたらC種)
    • 対地電圧が150V以下で、人が触らない場所は省略可能。
カップリングの差し込み規定
  • 接着剤不使用であれば、管外径の1.2倍以上の深さまで差し込む
  • 接着剤を使用すると0.8倍あればよい。もちろん作業性、メンテナンスを考えると使わない方が楽。

ケーブル工事[編集]

  • 壁面や下面に施設する場合、ステップル間の距離は2mまで(垂れ下がり防止)
    • 壁面の垂直方向であれば6mまでOK
  • 曲げ半径は、ケーブル外径の6倍

分岐回路[編集]

幹線電流[編集]

電線の太さ
モーターの定格電流合計に、合計50A以下なら補正値1.25、50A越えなら1.1を乗じて見積もり、選択肢の中から最適解を選ぶ(後で使用)
過電流遮断器
  • モーターの定格出力3倍し、他は素の数値を合計したもの①(負荷側の理論値)
  • 幹線に使用する電線の許容電流(先に計算したものから適したものを選び)を2.5倍したもの②(供給側の理論値+マージン)
  • ①と②を比較、小さいほうを遮断器の最大値とする(なんで大きい方じゃないんだろう。不思議)

分岐回路の遮断器[編集]

幹線の過電流遮断器の許容電流(IB)と、下流側の電線の許容電流の関係である。負荷の定格電流ではない。下流側遮断器に至る区間の電線の焼損を防ぐものと解釈すべし

  • 下流側の過電流遮断器の位置が、
    • 幹線から3m以内の場合、下流側の電線は許容電流に対する規定が無い
    • 幹線から3~8 mの範囲に設置する場合、下流側の電線はIBの35%以上の許容電流が必要。
    • 幹線から8mを超えた位置の場合、下流側の電線はIBの55%以上の許容電流が必要。(3~8mよりも太い電線を選ばないといけない。)
なお、下流が下位幹線(コンセントを備えない)の場合、IBの55%以上の許容電流をもつ電線であるならば、下流側の遮断器は省略できる。
下流が分岐回路(コンセントを備える)の場合、遮断機の省略はできない。

分岐回路のコンセント[編集]

遮断器の容量が大きい場合、しょぼい電線やコンセントを使ってはいけない。逆に、容量が小さい場合、大電流用コンセントを使ってはいけない。

分岐回路の遮断器 電線太さ コンセント 備考
15A 1.6 mm以上 15 A以下 電線の許容電流(シース2~3本) 19A
B20A 1.6 mm以上 20 A以下 配線用遮断器利用の場合。
20A 2.0mm以上 20A ヒューズ利用の場合。電線許容電流 24A
30A 2.6mm以上 20~30 A より線なら断面積5.5mm2以上
40A 8mm2 以上 30~40 A (参考 単線なら3.2mmに相当)
50A 14mm2 以上 40~50 A
20A以下の出題頻度は低いらしい。30Aだけは絶対覚える。

接地工事[編集]

D種接地工事[編集]

基本は100Ω以下

電気工作物、固定した300V以下低圧機器
接地抵抗値 100 Ω以下、直径 1.6 mm以上の設置線(軟銅線)
  • ただし、0.5秒以内に自動的に電路遮断する装置があれば 500Ω以下で良いとなる
移動式の機器
多芯型 0.75 mm2 以上のコードやケーブル 1芯を使用することができる。
300V以上
C種接地工事が必要
接地抵抗値 10 Ω以下
  • ただし、0.5秒以内に自動的に電路遮断する装置があれば 500Ω以下で良いとなる (300V 以下と同様)
水道管
大地との抵抗が3Ω以下の場合、A~D種の接地極として使用できる。

接地工事の省略条件[編集]

設置工事をした場合と同条件となる場合。
  • D種接地工事を施すべき金属対と大地の間の抵抗値が100Ω以下
  • C種接地工事を施すべき金属対と大地の間の抵抗値が10Ω以下
低圧性の機械器具を絶縁性のものの上から取り扱う場合(操作者が危険でなくなる場合)
絶縁性の台の上に器具を設置
  • ゴム足をつけ、木製の台の上に据え付けた場合など
  • 作業者用が乗る絶縁性の台を設置
器具を人の触れないよう木柱などに据え付けた場合
絶縁性の外箱の計器用変成器(変圧器、変流器)
電気用品安全法の適用を受けた2重絶縁構造の機械器具
  • 筐体が絶縁素材、または充電部が絶縁されている
  • モーター・シャフト部が絶縁されている
絶縁変圧器の二次側非接地回路に施設する場合
  • 内部が絶縁油で満たされた絶縁状態のトランス
水気の無い場所に施設する低圧器具向けの電路に、漏電遮断器(15mA、動作時間0.1秒以下)が施設されている
使用電圧が直流300V / 交流150V以下の器具を乾燥した場所に設置
8m以下の金属管工事

交流理論[編集]

三相交流[編集]

Y-Y結線(スター)
線電流=相電流
線間電圧=相電圧
Δ-Δ結線(デルタ)
線間電圧=相電圧
線電流=相電流

力率[編集]

インピーダンスの求め方
抵抗 R 、コイルX の場合
RL直列(インピーダンス Z)の力率cosθ
cosθ=R/Z
cosθ=抵抗への電圧 / 電源の電圧
RL並列(インピーダンス Z)の力率cosθ
cosθ=X/Z
cosθ=抵抗への電流 / 電源の電流

消費電力と熱量[編集]

1 kw・h = 3600 kJ を覚える