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アトリビュート[編集]

ギリシア・ローマ神話[編集]

ギリシア神話 ローマ神話 アトリビュート
ゼウス ユピテル [1]山羊[2]王笏[3][4]
ヘーラー ユーノー ザクロ[5]孔雀[6]、王冠、王笏、ヴェール[7][8]
アテーナー ミネルウァ オリーブ[9][10]フクロウ[11]アイギス[12]メドゥーサの首[12]、雄鶏、槍[13][14]
アポローン アポロー 月桂樹[15][16][17]白鳥[18]、矢[19]、月桂冠、竪琴、弓
アプロディーテー ウェヌス 薔薇薔薇[20]イルカ[21][22]白鳥[23][24]エロースクピードー
アルテミス ディアーナ 鹿[25][26][27]、矢[28]
デーメーテール ケレース 果物[29]
ヘルメース メルクリウス [30]ケーリュケイオンの杖[31]
ポセイドーン ネプトゥーヌス イルカ[32][33]三叉槍
ディオニューソス バックス 葡萄[34]山羊[35]テュルソスの杖[36]、蔦
ハーデース プルートー [37]
ペルセポネー プロセルピナ ザクロ[38]

memo

寓意・アレゴリー

夜の寓意ーケシ(40)

勝利の寓意(ニケ・ウィクトリアの持物)-ナツメヤシ(シュロ)(82)

純潔の寓意・シンボル(聖母マリアの持物)-一角獣(130)

正義の寓意(ディケ・ユスティティア)-天秤(149)

  • 平松洋『名画の謎を解き明かすアトリビュート・シンボル図鑑』KADOKAWA、2015年。ISBN 978-4-04-601145-9 

古代ギリシアの宗教[編集]

ある程度まとまったら古代ギリシアの宗教の儀礼辺りに入れたいやつ。

葬儀[編集]

古代ギリシアにおいて、葬儀についての規則は、非常に細かな部分まで定められていた[39]。主として遺体安置(プロテシス)、葬送(エクポラ)、埋葬(タプト)の儀礼が行われ、この形式は少なくともホメロスの時代までには既に確立していた[39]

遺体安置(プロテシス)

人が死ぬと、まずはその目と口が閉じられた[40]ステュクスの渡し守カローンへの川の渡し賃として、死者の歯の間に硬貨を挟む、あるいは口の中に硬貨を入れる、という慣習も見られるが、比較的後世の慣習であり、またギリシア全体で一般的なものではなかった[41]。その後、遺体は一般に身内の女性によって洗浄され、服を着せて寝椅子に横たえられた[42]。この時用いられる服の色には地域差があり、例えば紀元前5世紀後半の物とされるケオス島のイウリスの法典では白い色の衣服を、紀元前400年頃の物とされるラビュアダイ胞族の規定では灰色の覆い布を用いるように定められている[43]。また、未婚のまま死んだ者、結婚してすぐに死んだ者などに婚礼衣装を着せて安置したり、幾何学様式時代の兵士に甲冑を身に着けさせたまま埋葬するなどの例も見られる[44]

遺体安置の期間は、ホメロスにおいては明確に定められていないが[注 1]、アテナイではソロンの法によりこの期間は1日と明確に定められた[注 2][46]。遺体安置の場所についても、ソロンは屋内で行うべきと規定しており、それまでは屋外でも行われていたことが示唆されている[46]。遺体安置の儀礼の中では、儀礼哀悼歌が歌われた[47]

これらの儀式が行われた目的について、例えばプラトンは『法律』で「死者は本当に死んだのであり、失神状態にあるのではない」ということを確認するための医術的な機能であると説明し、ポルクスは「死者が暴力によって死んだのではない」ということを確認するためであると説明した[48]。しかし、儀式の様子を描いた壺絵や、現存する哀悼歌から読み取れるのはそのような合理的説明ではなく、この儀礼の目的は死者に敬意を表し、その魂を宥めるとともに、愛する者の喪失を嘆くことで、遺族に自己憐憫の機会を与える事であったと考えられる[49]。すなわちこの時点では、死者の魂は目には見えないがこの地上に未だ存在しており、遺族による悲しみの表現を見て満足させられる状態にあると考えられる[50]

注釈[編集]

  1. ^ アキレウスは17日、ヘクトールは9日、パトロクロスは2日[45]
  2. ^ このことは、それ以前のプロテシスがそれより長期にわたって行われていたことを示してもいる[46]

出典[編集]

  1. ^ 平松、p.102。
  2. ^ 平松、p.105。
  3. ^ Zeus”. Encyclopedia Mythica. 2018年9月10日閲覧。
  4. ^ Jupiter”. Encyclopedia Mythica. 2018年9月10日閲覧。
  5. ^ 平松、p.66。
  6. ^ 平松、p.118。
  7. ^ Hera”. Encyclopedia Mythica. 2018年9月10日閲覧。
  8. ^ Juno”. Encyclopedia Mythica. 2018年9月10日閲覧。
  9. ^ 平松、p.80。
  10. ^ 平松、p.90。
  11. ^ 平松、p.120。
  12. ^ a b 平松、p.129。
  13. ^ Athena”. Encyclopedia Mythica. 2018年9月10日閲覧。
  14. ^ Minerva”. Encyclopedia Mythica. 2018年9月10日閲覧。
  15. ^ 平松、p.84。
  16. ^ 平松、p.90。
  17. ^ 平松、p.109。
  18. ^ 平松、p.116。
  19. ^ 平松、p.139。
  20. ^ 平松、p.26。
  21. ^ 平松、p.108。
  22. ^ 平松、p.110。
  23. ^ 平松、p.116。
  24. ^ 平松、p.119。
  25. ^ 平松、p.98。
  26. ^ 平松、p.106。
  27. ^ 平松、p.110。
  28. ^ 平松、p.139。
  29. ^ 平松、p.46。
  30. ^ 平松、p.102。
  31. ^ 平松、p.140。
  32. ^ 平松、p.108。
  33. ^ 平松、p.109。
  34. ^ 平松、p.60。
  35. ^ 平松、p.105。
  36. ^ 平松、p.140。
  37. ^ 平松、p.109。
  38. ^ 平松、p.66。
  39. ^ a b ガーランド、p.24。
  40. ^ ガーランド、p.26。
  41. ^ ガーランド、pp.26-27。
  42. ^ ガーランド、pp.27-28
  43. ^ ガーランド、pp.28-29。
  44. ^ ガーランド、p.29。
  45. ^ ガーランド、p.30
  46. ^ a b c ガーランド、p.31。
  47. ^ ガーランド、p.33。
  48. ^ ガーランド、p.34。
  49. ^ ガーランド、pp.34-35。
  50. ^ ガーランド、p.35。

参考文献[編集]

  • ロバート・ガーランド 著、高木正朗、永都軍三、田中誠 訳『古代ギリシア人と死』晃洋書房、2008年。ISBN 978-4-7710-1998-0 

以下メモ[編集]

ヴァルター・ブルケルト著/前野佳彦訳, 『ホモ・ネカーンス-古代ギリシアの犠牲儀礼と神話-』, 法政大学出版局, 二〇〇八(※近隣図書館なし、母校の図書館に有)