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利用者:Nekobosatsu/sandbox

●は、皇室ゆかりの美術工芸品や国宝重要文化財など、日本の美を未来へ伝え、世界へ発信していくために、文化庁宮内庁読売新聞社が官民連携で取り組む事業の総称。特別展覧会の開催、日本美術・文化の魅力を内外に発信するポータルサイト「紡ぐ TSUMUGU: Japan Art & Culture」の運営、文化財修理の助成などを行っている。2018年11月に発表された。正式名称は「日本美を守り伝える『●』−皇室の至宝・国宝プロジェクト−」。[1][2]

歴史[編集]

2018年[編集]

  • 11月29日 文化庁の宮田亮平長官と読売新聞グループ本社の山口寿一社長が記者会見し、●の開始を発表

2019年[編集]

  • 2月20日 修理を施す8作品について、有識者による選考委員会が決定
  • 3月5日 特別展 御即位30年記念「両陛下と文化交流−日本美を伝える−」が東京国立博物館で開幕(4月29日まで開催)
  • 3月28日 ●開幕を記念するフォーラムをよみうり大手町ホールで開催
  • 4月11日 修理事業として、知恩院蔵「阿弥陀二十五菩薩来迎図」(早来迎)の作業開始
  • 5月3日 特別展「美を紡ぐ 日本美術の名品 −雪舟、永徳から光琳、北斎まで−」が東京国立博物館で開幕(6月2日まで開催)
  • 8月20日 公式サイト「紡ぐ TSUMUGU : Japan Art & Culture」オープン
  • 11月7日 2020年度修理助成事業の助成対象の公募開始

2020年[編集]

  • 2月17日 修理助成を行う7作品を、選考委員会が決定
  • 3月1日 読売新聞朝刊に「紡ぐ面」を掲載(毎月第1日曜)

文化財の修理助成事業[編集]

●では、展覧会の収益の一部や協賛社からの協賛金を元に文化財の助成事業を行っている。対象は公募しており、学識経験者からなる選考委員会が対象を選考する。修理期間は1年以上の長期のものもある。修理現場の様子は、新聞や公式サイトなどで報道されている。

2019年度の助成対象[3][編集]

所蔵者
国宝 絹本著色阿弥陀二十五菩薩来迎図(早来迎) 知恩院
国宝 絹本著色普賢菩薩像 東京国立博物館
重文 木造観音菩薩〈梵天/帝釈天〉立像(二間観音) 教王護国寺(東寺)
重文 木造執金剛神立像・木造深沙大将立像 像内納入品 金剛峯寺
国宝 直刀 黒漆平文太刀拵 鹿嶋神宮
重文 刺繍菊鍾馗図陣羽織 前田育徳会
重文 紙本墨書正親町天皇宸翰消息 大雲院
重文 道邃和尚伝道文 延暦寺

2020年度の助成対象[4][編集]

重文 絹本著色文殊菩薩像 上品蓮台寺
重文 方丈障壁画 長沢芦雪筆(45面のうち壁貼付1面) 成就寺
重文 板絵著色神像  宝積寺
国宝 木造阿弥陀如来坐像(九体阿弥陀) 浄瑠璃寺
重文 服飾類(伝上杉謙信上杉景勝所用) 上杉神社
国宝 泉涌寺勧縁疏 泉涌寺
国宝 後宇多天皇宸翰弘法大師伝(絹本) 大覚寺

情報発信[編集]

●の情報は、読売新聞、文化庁などのプレスリリースのほか、公式サイト「紡ぐ TSUMUGU: Japan Art & Culture」で発信されている。

「紡ぐ TSUMUGU: Japan Art & Culture」は、「日本文化のコンシェルジュ」をコンセプトに、美術品や日本文化の解説、美術展、伝統芸能の公演情報などを提供している。読売新聞記者、専門ライターのほか、文化庁の調査官や国立博物館の研究員らが執筆している。英語版もある。

主な連載[編集]

紡ぐギャラリー[編集]

国宝や重要文化財の絵画や彫刻などをデジタル画像で保存し、パソコンやスマートフォンから細部まで鑑賞できる写真コンテンツ。高精細画像を拡大できる「詳しく見る」と、専門家が作品を解説する「詳しく知る」の2つの機能がある。[5]

外部サイト[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 日本美を守り伝える『紡ぐプロジェクト』-皇室の至宝・国宝プロジェクト-の実施について | 文化庁”. www.bunka.go.jp. 2020年9月3日閲覧。
  2. ^ 紡ぐプロジェクトとは about TSUMUGU Project | 紡ぐ TSUMUGU”. 紡ぐプロジェクト. 2020年9月3日閲覧。
  3. ^ 紡ぐプロジェクト 2019年度の修理対象の文化財8件を紹介”. 紡ぐプロジェクト (2020年4月9日). 2020年9月3日閲覧。
  4. ^ 逸品、次代へ紡ぐ~20年度の修理助成事業7件選定”. 紡ぐプロジェクト (2020年4月9日). 2020年9月3日閲覧。
  5. ^ About | TSUMUGU Gallery 紡ぐギャラリー”. 紡ぐプロジェクト. 2020年9月3日閲覧。