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特筆性の検証をしていない三角形の中心の覚書、または英語版以外などの翻訳の下書き。
オデーナル点[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/c/cd/Odehnal_point.png/318px-Odehnal_point.png)
幾何学において、オデーナル点(オデフナルてん、英:Odehnal point)はEncyclopedia of triangle centersにおいてX(3956),X(3597)として登録されている三角形の中心である[1][2][3]。ボリス・オデーナルによって発見された[4]。
定義[編集]
△ABCについて、A,B,C傍接円とBC,CA,ABとの接点をD,E,Fとする。また、シュピーカー中心X(10)とそれぞれD,E,Fを通る直線と、A,B,C傍接円の、D,E,Fでない方の交点をKa,Kb,Kcとする。AKa,BKb,CKcは一点で交わる。この点を第一オデーナル点(1st Odehnal point)という。それぞれKa,Kb,KcでA,B,C傍接円に外接し、他の2つの傍接円に内接する円はシュピーカー中心を通る。これらの円をジェンキンス円(Jenkins circle)と言う[5]。また、ジェンキンス円の中心とA,B,Cを結んだ線は共点である。この点を第二オデーナル点(2st Odehnal point)という。
三線座標[編集]
第一オデーナル点X(3956)は三線座標で以下の式で表される[1]。
第ニオデーナル点X(3957)は三線座標で以下の式で表される。
として
性質[編集]
- ジェンキンス円は、3つの傍接円に対するアポロニウスの問題の解となる円である(他の解は九点円、アポロニウス円、3辺)。
- Ka,Kb,Kcのなす三角形はJenkins-contact triangleと呼ばれる[6]。
- ジェンキンス円の中心が成す三角形は1st Jenkins triangleと呼ばれる。
第一オデフナル点[編集]
第二オデフナル点[編集]
- 重心とアポロニウス円の中心と共線である。
- アポロニウス三角形と類似重心のチェバ三角形の配景の中心X2092、垂心、第二オデーナル点は共線である。
- 3つの傍接円の根円(中心は根心X10)とBCの交点をP,Q、PQX(10)の外心をA'とする。同様にB',C'を定義する。AA',BB',CC'は第二オデーナル点で交わる。
シャリギン点[編集]
幾何学において、シャリギン点(シャリギンてん、英:Sharygin point)はロシアの数学者、イーゴリ・フェドロヴィッチ・シャリギンに因んで名付けられた、角の二等分線に関する点である[7]。
シャリギン三角形[編集]
△ABCのAの内角、外角の二等分線とBCの交点をそれぞれA',A"とする。同様にB',B",C',C"を定義する。AA',BB',CC'の垂直二等分線が成す三角形、AA",BB",CC"の垂直二等分線が成す三角形をそれぞれ第一シャリギン三角形、第二シャリギン三角形(Sharygin triangle)という[8][9]。この二つの三角形は相似である。
シャリギン点[編集]
シャリギン点は15個の点を指す[10]。うちETCに収められているものは以下のとおりである[7]。
- △ABCと第一シャリギン三角形の配景の中心、第一シャリギン点X256[11]
- △ABCと第ニシャリギン三角形の配景の中心、第二シャリギン点X291
- 第一シャリギン三角形、第二シャリギン三角形の配景の中心、第三シャリギン点X1281
- 傍心三角形と第一シャリギン三角形の相似の中心、第四シャリギン点X846
- 傍心三角形と第ニシャリギン三角形の配景の中心、第五シャリギン点X1054
- 傍心三角形と第ニシャリギン三角形の相似の中心、第六シャリギン点X1282
- 第一シャリギン三角形、第二シャリギン三角形の相似の中心、第七シャリギン点X1283
- 接触三角形と第一シャリギン三角形の相似の中心、第八シャリギン点X1284
出典[編集]
- ^ a b “ENCYCLOPEDIA OF TRIANGLE CENTERS Part3 X(3596) = 1st ODEHNAL POINT”. faculty.evansville.edu. 2024年5月12日閲覧。
- ^ “DGGS - Elementary Geometry”. www.geometrie.tuwien.ac.at. 2024年5月12日閲覧。
- ^ “三角形の心”. taurus.ics.nara-wu.ac.jp. 2024年5月13日閲覧。
- ^ “Some Triangle Centers Associated with the Circles Tangent to the Excircles”. Forum Geometricorum. 2024年5月12日閲覧。
- ^ “Extended glossary”. faculty.evansville.edu. 2024年5月16日閲覧。
- ^ “Index of triangles”. faculty.evansville.edu. 2024年5月16日閲覧。
- ^ a b “ENCYCLOPEDIA OF TRIANGLE CENTERS Part2 X(1281) = 3rd SHARYGIN POINT”. faculty.evansville.edu. 2024年5月24日閲覧。
- ^ “ENCYCLOPEDIA OF TRIANGLE CENTERS Part5 X(8229) = HOMOTHETIC CENTER OF THESE TRIANGLES: 3rd EULER AND 1st SHARYGIN”. faculty.evansville.edu. 2024年5月24日閲覧。
- ^ “Index of triangles”. faculty.evansville.edu. 2024年5月24日閲覧。
- ^ Darij Grinberg. “Sharygin Points Report”. permissions of Antreas Hatzipolakis.. 2024年5月24日閲覧。
- ^ “Sharygin Geometry Olympiad 2013|AoPS”. artofproblemsolving.com. 2024年5月24日閲覧。