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利用者:Neuberg 469/sandbox

特筆性の検証をしていない三角形の中心の覚書、または英語版以外などの翻訳の下書き。

オデーナル点[編集]

△ABC(茶)、傍心(JA,JB,JC)、傍接円(赤)、傍接円と辺の接点シュピーカー中心(X10)、ジェンキンス円(青)、対応するジェンキンス円と傍接円の接点(Ka,Kb,Kc)、AKa,BKb,CKcの交点(X3956)、ジェンキンス円の中心と頂点を結ぶ直線の交点(X3957)

幾何学において、オデーナル点(オデフナルてん、:Odehnal point)はEncyclopedia of triangle centersにおいてX(3956),X(3597)として登録されている三角形の中心である[1][2][3]ボリス・オデーナルによって発見された[4]

定義[編集]

△ABCについて、A,B,C傍接円BC,CA,ABとの接点をD,E,Fとする。また、シュピーカー中心X(10)とそれぞれD,E,Fを通る直線と、A,B,C傍接円の、D,E,Fでない方の交点をKa,Kb,Kcとする。AKa,BKb,CKcは一点で交わる。この点を第一オデーナル点(1st Odehnal point)という。それぞれKa,Kb,KcA,B,C傍接円に外接し、他の2つの傍接円に内接する円はシュピーカー中心を通る。これらの円をジェンキンス円(Jenkins circle)と言う[5]。また、ジェンキンス円の中心とA,B,Cを結んだ線は共点である。この点を第二オデーナル点(2st Odehnal point)という。

三線座標[編集]

第一オデーナル点X(3956)は三線座標で以下の式で表される[1]

第ニオデーナル点X(3957)は三線座標で以下の式で表される。

として

性質[編集]

  • ジェンキンス円は、3つの傍接円に対するアポロニウスの問題の解となる円である(他の解は九点円アポロニウス円、3辺)。
  • Ka,Kb,Kcのなす三角形はJenkins-contact triangleと呼ばれる[6]
  • ジェンキンス円の中心が成す三角形は1st Jenkins triangleと呼ばれる。

第一オデフナル点[編集]

第二オデフナル点[編集]

シャリギン点[編集]

幾何学において、シャリギン点(シャリギンてん、:Sharygin point)はロシア数学者イーゴリ・フェドロヴィッチ・シャリギンロシア語版に因んで名付けられた、角の二等分線に関する点である[7]

シャリギン三角形[編集]

△ABCA内角外角の二等分線とBCの交点をそれぞれA',A"とする。同様にB',B",C',C"を定義する。AA',BB',CC'垂直二等分線が成す三角形、AA",BB",CC"の垂直二等分線が成す三角形をそれぞれ第一シャリギン三角形第二シャリギン三角形(Sharygin triangle)という[8][9]。この二つの三角形は相似である。

シャリギン点[編集]

シャリギン点は15個の点を指す[10]。うちETCに収められているものは以下のとおりである[7]

  • △ABCと第一シャリギン三角形の配景英語版の中心、第一シャリギン点X256[11]
  • △ABCと第ニシャリギン三角形の配景の中心、第二シャリギン点X291
  • 第一シャリギン三角形、第二シャリギン三角形の配景の中心、第三シャリギン点X1281
  • 傍心三角形と第一シャリギン三角形の相似の中心、第四シャリギン点X846
  • 傍心三角形と第ニシャリギン三角形の配景の中心、第五シャリギン点X1054
  • 傍心三角形と第ニシャリギン三角形の相似の中心、第六シャリギン点X1282
  • 第一シャリギン三角形、第二シャリギン三角形の相似の中心、第七シャリギン点X1283
  • 接触三角形と第一シャリギン三角形の相似の中心、第八シャリギン点X1284

出典[編集]

  1. ^ a b ENCYCLOPEDIA OF TRIANGLE CENTERS Part3 X(3596) = 1st ODEHNAL POINT”. faculty.evansville.edu. 2024年5月12日閲覧。
  2. ^ DGGS - Elementary Geometry”. www.geometrie.tuwien.ac.at. 2024年5月12日閲覧。
  3. ^ 三角形の心”. taurus.ics.nara-wu.ac.jp. 2024年5月13日閲覧。
  4. ^ Some Triangle Centers Associated with the Circles Tangent to the Excircles”. Forum Geometricorum. 2024年5月12日閲覧。
  5. ^ Extended glossary”. faculty.evansville.edu. 2024年5月16日閲覧。
  6. ^ Index of triangles”. faculty.evansville.edu. 2024年5月16日閲覧。
  7. ^ a b ENCYCLOPEDIA OF TRIANGLE CENTERS Part2 X(1281) = 3rd SHARYGIN POINT”. faculty.evansville.edu. 2024年5月24日閲覧。
  8. ^ ENCYCLOPEDIA OF TRIANGLE CENTERS Part5 X(8229) = HOMOTHETIC CENTER OF THESE TRIANGLES: 3rd EULER AND 1st SHARYGIN”. faculty.evansville.edu. 2024年5月24日閲覧。
  9. ^ Index of triangles”. faculty.evansville.edu. 2024年5月24日閲覧。
  10. ^ Darij Grinberg. “Sharygin Points Report”. permissions of Antreas Hatzipolakis.. 2024年5月24日閲覧。
  11. ^ Sharygin Geometry Olympiad 2013|AoPS”. artofproblemsolving.com. 2024年5月24日閲覧。