利用者:Omotecho/sandbox/フェルメールの作品 (来日)
日本には真作であるとされるフェルメールの作品は無い。したがって、国外の美術館から借りて展示される。
日本展は1968年から行われた。1995年開催の「フェルメール展」(#ワシントン・ナショナル・ギャラリー他)からフェルメールの名前を冠とした企画展が始まるとブームが起きる。「日蘭交流400周年記念特別展覧会 フェルメールとその時代」で点数が増え、2000年時点で5作品を鑑賞でき、やがて2008年には7作品を「フェルメール展 -光の天才画家とデルフトの巨匠たち-」が、2018-2019年の「フェルメール展」は通期10作品を日本にもたらした。
- 凡例 ※=日本初公開(太字)
開催年 (年号) |
展覧会名 | 作品名 | 会場 |
---|---|---|---|
1968-1969 (昭和43-44) |
レンブラントとオランダ絵画巨匠展 | 『ディアナとニンフたち』[1] | 国立西洋美術館 京都市美術館[2] |
1974 (昭和49) |
ドレスデン国立美術館所蔵 ヨーロッパ絵画名作展 | 『窓辺で手紙を読む女』[3] | 国立西洋美術館 |
1984 (昭和59) |
マウリッツハイス王立美術館展 | 北海道立近代美術館 国立西洋美術館 愛知県美術館[2] | |
1987 (昭和62) |
西洋の美術 その空間表現の流れ展 | 『手紙を書く女』[4] | 国立西洋美術館[2] |
1999 (平成11) |
ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 | 『手紙を書く女』[4] | 京都市美術館 |
2000 (平成12) |
日蘭交流400周年記念特別展覧会 フェルメールとその時代 |
『聖プラクセディス』 |
大阪市立美術館[2] |
2000 (平成12) |
アムステルダム国立美術館所蔵 17世紀オランダ美術展 レンブラント、フェルメールとその時代展 | 『恋文』[5] | 愛知県美術館 国立西洋美術館[2] |
2004 (平成16) |
フェルメール「画家のアトリエ」 栄光のオランダ・フランドル絵画展 ウィーン美術史美術館所蔵 | 『絵画芸術』 | 東京都美術館 |
2005 (平成17) |
震災復興10周年記念 ドレスデン美術館展 世界を映す鏡 | 『窓辺で手紙を読む女』[3] | 兵庫県立美術館 国立西洋美術館[2] |
2005-2006 (平成17-18) |
オランダ絵画の黄金時代 アムステルダム国立美術館展 |
『恋文』[5] |
兵庫県立美術館[6][2] |
2007 (平成19) |
フェルメール「牛乳を注ぐ女」とオランダ風俗画展 | ※『牛乳を注ぐ女』[7][8][9] | 国立新美術館[2] |
2008 (平成20) |
フェルメール展 –光の天才画家とデルフトの巨匠たち– |
※『マリアとマルタの家のキリスト』 |
東京都美術館[11] |
2009 (平成21) |
ルーブル美術館展 –17世紀ヨーロッパ絵画– | 『レースを編む女』[12] | 国立西洋美術館 |
2011 (平成23) |
シュテーデル美術館所蔵 フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展 | 『地理学者』 | Bunkamuraザ・ミュージアム [15] |
2011 (平成23) |
フェルメールからのラブレター展 |
※『青衣の女』 |
京都市美術館 宮城県美術館 |
2012 (平成24) |
ベルリン国立美術館展 | 『真珠の首飾りの女』[17] | 国立西洋美術館 九州国立博物館[18] |
2012-2013 (平成24-25) |
マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝 | 東京都美術館 神戸市立博物館[19] | |
2015 (平成27) |
ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄 | ※『天文学者』[12] | 国立新美術館 京都市美術館[20] |
2016 (平成28) |
フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展 | ※『水差しを持つ女』 | 森アーツセンターギャラリー 福島県立美術館 京都市美術館[21] |
2018-2019 (平成30-令和元) |
フェルメール展 Making the Difference: Vermeer and Dutch Art | 両会場で展示
『マルタとマリアの家のキリスト』 |
上野の森美術館[注 1] 大阪市立美術館[23][注 2] |
東京会場限定
『牛乳を注ぐ女』 |
上野の森美術館 | ||
大阪会場限定
※『取り持ち女』(東京会場は後期のみ) |
大阪市立美術館[注 2] | ||
2020 (令和2) |
ロンドン・ナショナル・ギャラリー展[24] | ※『ヴァージナルの前に座る女』[10] | 国立西洋美術館 国立国際美術館[22] |
2022 (令和4) |
ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展 | 『窓辺で手紙を読む女』[注 3][3] | 東京都美術館[25]
北海道立近代美術館 |
2022 (令和4) |
メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年 | ※『信仰の寓意』[26] | 大阪市立美術館 国立新美術館[27] |
|
参考文献
[編集]脚注の典拠。主な執筆者、編者の50音順。
- 石川 健次「アートな時間 美術 フェルメール展 : 現存する作品はわずか35点前後 瞬間凍結された日常の情景」『エコノミスト』第97巻第3号、毎日新聞出版、2019年1月22日、93頁、ISSN 0013-0621、NAID 1523951030762411904識別子"1523951030762411904"は正しくありません。。
- 「勝手に大予想! あなたの見たいフェルメール展、教えてください」『芸術新潮』第68巻第12号、新潮社、114-119頁、ISSN 0435-1657、NAID 1521136280740341504識別子"1521136280740341504"は正しくありません。。
- 「愛蔵版特集 やっぱり気になるフェルメール--世界全16美術館完全ガイド付」『芸術新潮』第59巻第6号、新潮社、2008年9月1日、ISSN 0435-1657、NAID 1522825129572024448識別子"1522825129572024448"は正しくありません。。
- 「アムステルダム国立美術館」pp22-26、NAID 1522825130093980928識別子"1522825130093980928"は正しくありません。
- 「ドレスデン国立絵画館」pp40-42、NAID 1524232504725813248識別子"1524232504725813248"は正しくありません。
- 「フリック・コレクション」pp68-71、NAID 1522543655641540992識別子"1522543655641540992"は正しくありません。
- 「ベルリン国立絵画館」pp43-45、NAID 1520854804995954560識別子"1520854804995954560"は正しくありません。
- 「マウリッツハイス美術館」pp18-21、NAID 1520291855429693056識別子"1520291855429693056"は正しくありません。
- 「メトロポリタン美術館」pp72-77、NAID 1521136280826040704識別子"1521136280826040704"は正しくありません。
- 「ルーヴル美術館」pp52-54、NAID 1520291855071548416識別子"1520291855071548416"は正しくありません。
- 「ワシントン・ナショナル・ギャラリー」pp78-81、NAID 1523388080542519680識別子"1523388080542519680"は正しくありません。
- 朽木 ゆり子「誌上踏破 オランダ篇」pp18-26、NAID 1523669554550501504識別子"1523669554550501504"は正しくありません。
- 朽木 ゆり子「誌上踏破 ドイツ・オーストリア・フランス篇」pp39-54、NAID 1521980705163829888識別子"1521980705163829888"は正しくありません。
- 朽木 ゆり子「誌上踏破 アメリカ篇」pp67-81、NAID 1522543655437331840識別子"1522543655437331840"は正しくありません。
- 誌上踏破「イギリス・アイルランド篇」pp94-104、NAID 1520573330222170624識別子"1520573330222170624"は正しくありません。
- 気になるコラム「カメラを使った? それとも……」pp30-32、NAID 1520291855109954944識別子"1520291855109954944"は正しくありません。
- 現地特別レポート「32億円絵画のいま--《ヴァージナルの前に座る若い女》徹底分析」pp56-61、NAID 1520291855749965952識別子"1520291855749965952"は正しくありません。
- 気になるコラム「そこまでやるか! 画中品探索人ウェリュ」pp64-66、NAID 1523669554704927616識別子"1523669554704927616"は正しくありません。
- 仲宇佐 ゆり「美術 大注目のフェルメール展 東博は所蔵の国宝全公開」『週刊東洋経済』第7027号、東洋経済新報社、2021年、216-217頁、ISSN 0918-5755、NAID 1521980706172918272識別子"1521980706172918272"は正しくありません。。
- 中村 隆夫「展覧会 フェルメール展--デルフトスタイルから探る天才画家の実像」『月刊美術』第34巻第8号、サン・アート、2008年8月、94-98頁、ISSN 0910-4364、NAID 1523951029816845824識別子"1523951029816845824"は正しくありません。。
- 秦 新二「フェルメール展 名画争奪の現場」『文芸春秋』第86巻第15号、文芸春秋、2008年12月、312-318頁、NAID 1520291854946070656識別子"1520291854946070656"は正しくありません。。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g 芸術新潮 2008, pp. 18–21
- ^ a b c d e f g h i j k 芸術新潮 2008, pp. 92–93
- ^ a b c 芸術新潮 2008, pp. 40–42
- ^ a b c d 芸術新潮 2008, pp. 78–81
- ^ a b c 芸術新潮 2008, pp. 22–26
- ^ “オランダ絵画の黄金時代 アムステルダム国立美術館展”. 兵庫県立美術館 (2005年10月25日). 2011年4月17日閲覧。
- ^ “牛乳を注ぐ女 フェルメール”. artmuseum.jpn.org. 絵画解説. 2022年9月16日閲覧。
- ^ 堤, 委子「"ヨハネス・フェルメール《牛乳を注ぐ女》をめぐって」『実践女子大学美學美術史學』第18号、実践女子大学、2003年12月、89-101頁、ISSN 0912-2044。掲載誌別題『Jissen Women's University, aesthetics and art history』。
- ^ 楜沢,順、福本,麻子「フェルメールの"牛乳を注ぐ女"の秘密を解く (画像色彩研究会第5回アート&サイエンスセミナー)」『日本色彩学会誌』第31巻第4号、日本色彩学会、2007年12月、316-317頁、NAID 1541135670304036736識別子"1541135670304036736"は正しくありません。。
- ^ a b 芸術新潮 2008, pp. 56–61, NAID 1520291855749965952識別子"1520291855749965952"は正しくありません。
- ^ “フェルメール展 —光の天才画家とデルフトの巨匠たち—”. 東京都美術館. 2010年2月21日閲覧。
- ^ a b 芸術新潮 2008, pp. 52–54
- ^ “ここに注目2・あのフェルメールの《レースを編む女》が初来日”. Louvre. 日本テレビ (2008年12月3日). 2010年2月21日閲覧。
- ^ “ルーブル美術館展 –17世紀ヨーロッパ絵画–”. 京都市. 2010年2月21日閲覧。
- ^ “シュテーデル美術館所蔵 フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展”. Bunkamuraザ・ミュージアム (2011年3月3日). 2011年4月17日閲覧。
- ^ “フェルメールからのラブレター展”. Bunkamuraザ・ミュージアム. 2012年7月7日閲覧。
- ^ a b 芸術新潮 2008, pp. 43–45
- ^ “初来日 フェルメール「真珠の首飾りの少女」in ベルリン国立美術館展”. 国立西洋美術館. 2012年7月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月18日閲覧。
- ^ “マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝”. asahi.com. 2012年6月16日閲覧。
- ^ “ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄”. ntv.co.jp. 2016年2月11日閲覧。
- ^ “フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展”. tbs.co.jp. 2016年2月11日閲覧。
- ^ a b c “【公式】ロンドン・ナショナル・ギャラリー展”. 美術展ナビ. 2021年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月12日閲覧。
- ^ “フェルメール展”. 2018年11月5日閲覧。
- ^ 公式ウェブサイト
- ^ “ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展”. 2022年6月1日閲覧。
- ^ 芸術新潮 2008, pp. 72–77
- ^ “メトロポリタン美術館 西洋絵画の500年”. 2022年6月1日閲覧。