利用者:Omotecho/sandbox/人名辞典
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Who's Who (または「Who is Who」)は多くの国の著名な人々に関する簡潔な伝記情報を一般的に含む一連の参考文献の表題である。著名人のグループを意味する英語の表現として採用され[注釈 1]、かつては「紳士録」とも称した。
1849年より版を重ねるイギリスの年次出版物Who's Who が最古参で最も知名度が高く、当代の著名人に関する参考資料である。
題名の「Who's Who」は著作権を主張しないパブリックドメインとなり、同じ題名を冠した(あるいは「Who's Who」という言葉を使わない題名の)人名辞典からその範疇に入らないものまで、あるいは品質もまちまちな出版物を多くの著者や発行者が手掛け、総数は数千に上る。これらには紳士録商法と呼べる出版物も多い。社会的な注目度の基準をあてて掲載する代わりに、商品として本を購入する見込みのある消費者または掲載料を払いそうな購買者なら誰でも掲載して商品化する。ときにはダイレクトメールマーケティング市場向けに、需要に応じて職業や性別、所属政党あるいは宗教によって分類した人物情報を掲載した出版物として販売することがある[1]。
国ごとの傾向
[編集]- 『人名辞典 (イギリス)』Who's Who は1849年初版と最も古くイギリスの著名人の一覧で、1897年以降の物故者は別途、『Who Was Who』に収載する。
- 『ケンブリッジ版人名辞典』(Cambridge Who's Who、通称 『Worldwide Who's Who』)はニューヨーク州ユニオンデールに拠点を置く自費出版専門の業者が発行。
- 『Marquis Who's Who』はマルクィーズ社が発行する一連の書籍を指す。主にアメリカの著名な人々を載せ、国際版『Who's Who in the World』も収載する。
- 『ニュージーランド人名辞典』Canadian Who's Who は1908年から1991年にわたり不定期に発行。合計12版を重ねる。
- 『カナダ人名辞典』は1910年初版、カナダの著名人を掲載。
- 『スイス人名録』Who's Who in Switzerland は1953年から1996年まで発行し、その後、2015年に題名を改めスイス在住の著名人や有力者を集めた『人名辞典(スイス)』として刊行中[2]。
- 『オーストラリア人名辞典』Who's Who in Australiaは1923年初版で、オーストラリアの著名人を収載。
- 『フランス人名辞典』Who's Who in France は1953年初版、フランス国籍またはフランス在住の著名人を掲載。フランス語。
- 『スコットランド人名録』Who's Who in Scotlandは1986年初版。著名なスコットランド人を掲載。
- 『Who's Who』、メトロン出版 Metron Publications による1992年発行の著名なギリシャ人の一覧。
- 『南アフリカ人名辞典』Who's Who of Southern Africa は南部アフリカの注目すべき人々のウェブサイト。職業人の人脈づくりのプラットフォームであり、発行者が特定の査定基準にしたがって掲載するのではなく、誰でも参加して自分の経歴を作成できる。
- 『日本タレント名鑑』は日本の有名人またはタレントの一覧。1970年初版。
- 『リトアニア人名辞典』Who's Who in Lithuaniaはウェブサイトで1995年開設。リトアニアの著名な人物と企業の一覧。アドエスはwww.kasyrakas.lt。
類似の出版物
[編集]一部の人名辞典には、対象国ごとに言語版がある。
- クロアチア語:『Tko je tko u Hrvatskoj』、2か国語版(1993年)
- デンマーク語:『KraksBlåBog 』(1910年初版)は年刊。
- ドイツ語:『Wer is's?』(1905–1935)および『Wer ist wer?』(1951年初版)ほぼ年刊
- ドイツ語:東ドイツ版:『Wer war wer in der DDR?』[3]
- ノルウェー語:『Hvem er Hvem?』(1912年初版)20世紀に合計14版を発行。
- 南アフリカ:『南アフリカ人名辞典』(1910年初版)
- スペイン語:『¿Quiénesquién?』
- スウェーデン語:『Vemärdet』(1912年初版)隔年間
その他の特筆すべき例
[編集]- Who's Who in American Art 、著名なアメリカ人アーティストのリスト
- イギリス歴史人物辞典
- The Who's Who in Building&Constructionは初版が2015年に発行され、Contractors Register 社 (本拠地ニューヨーク州ジェファーソンバレー) による一般の建築請負業者を対象とした地域のバイヤーガイド誌。以前は1913年の初版から毎年、単行本『建築と建設ブルーブック』をアメリカ38州で発行し、それに代わる雑誌媒体である。創刊号は2015年秋、ワシントンD.C.・ボルチモア大都市圏で限定発売、その後、2016年春に全国発売に移る。
- 『Who's Who in the DC Universe』 はDCコミックスのキャラクター名鑑。
- 『Who's Who in Gerontology』 は老年学 と高齢化に理解が深まるように貢献した人物とバイオテクノロジー企業の名鑑
- 『Who's Who Among American High School Students』 学業分野で特に優秀なアメリカの高校生および大学生になる条件を網羅。出版社は2007年に廃業。
- 『Who's Who in American Real Estate』はアメリカのプロの不動産代理店向けのリソースツールで、初版は1983年。
- 『Hinterland Who's Who』は1960年代にカナダ環境省が公共サービスとして作成した60秒の広告シリーズ。カナダの動物と鳥を紹介する。
- インターナショナル・フーズ・フー ヨーロッパの出版社テイラーアンドフランシスのインプリント。
- Who's Who in the CIA 、東ベルリンで出版された書籍。1968年にKGBとHVAの支援を受け、数千人ものCIA役員の身元の明示を目指した。
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デンマーク語『Kraks Blå Bog』(1912年)
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スウェーデン語『Vem är det』 (4巻)
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スウェーデン語『Vem är det』(1969年版)
テレビ番組
[編集]- 「Who's Who」、アメリカのコメディ番組『Dear John』のエピソード(1988年)
関連項目
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ たとえば文章表現として「当該の映画作品はまさにアメリカの偉大な喜劇役者の『人名辞典』Who's Who のような顔ぶれを揃えた」などという。
出典
[編集]- ^ “Hall of Lame”. Forbes. (August 3, 1999) . "Who's Who in America ... appears to contain a lot of relatively unaccomplished people who simply nominated themselves.(『Who's Who in America』とはそもそも……まだ名もなさず功もあげていない多数の人々を、単に自薦により掲載する傾向が見られる。)"
- ^ “Le retour du «Who’s who» suisse après vingt ans d’absence”. Letemps.ch. 2015年10月31日閲覧。
- ^ “Bundesstiftung zur Aufarbeitung der SED-Diktatur | Recherche | Biographische Datenbanken”. Stiftung-aufarbeitung.de. 2016年2月7日閲覧。
関連文献
[編集]- Kdo byl kdo (チェコ語:『人名辞典(チェコ)』)
- 書籍名鑑
- 人名辞典(イギリス)
[[Category:人名事典]]