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利用者:Omotecho/sandbox/DMOZ

Open Directory Project(オープン・ディレクトリー・プロジェクト、略号ODP)はボランティア方式で運営される世界最大のウェブディレクトリであった。ODP のドメイン名には、Directory Mozilla を略したDMozが用いられ、ミラーサイトにはその初期の名称に GnuHoo もある。 Netscape への売却を経て2014年時点まで AOL Time Warner の傘下にあった。

ドメインとしての DMOZは2017年3月17日(UTC)に運用を終了し[1]、その機能はDMOZの公認編集者が立てたミラーサイト[2]で引き継いだ後、全てのコンテンツは curlie.org [3]が継承し、2019年時点も運用中。

特徴[編集]

ODPに登録されたウェブサイトカテゴリに分類され、管理はカテゴリごとに担当のエディタがボランティアで行い、課金はしない。このボランティアによる運用という方法には、オックスフォード英語辞典の先例を取り入れたWorld Wide Web索引体系を反映している[要出典]

オープンコンテントとして ODPの成果はRDF の形で毎週供給され、利用者はライセンスを遵守する限り無料で使用できる。言語やカテゴリなど、自由な改変と利用が認められている[4]

ウェブ空間にはRDFダンプを利用したディレクトリーサイトが多数存在し、Google等のロボット型検索エンジンはバックリンク対策(en)を施して定位させる(ポジショニング、en)。その指標のひとつとして有効性が高いと評価された時期があった[要出典]

歴史[編集]

ごく初期の名称に採用した GnuHoo(グヌーフー)や NewHoo(ニューフー)の名前が示唆するように、ウェブディレクトリとして ODP の出発点には、先行する Yahoo! への対抗心がある。1990年代の終わりに Yahoo! の手法を単なるビジネスモデルとみなし、まねしただけのウェブディレクトリが数多くあった。その大部分はコンテンツの審査をしないまま淘汰され[5]、ODP はキュレーション(審査)を行い、課金をしない代わりに登録サイトのスナップショットをカテゴリごとに掲載する方式をとる[6]。サイトにかかる経費を圧縮する方法として、エディターという管理者が無償で審査とメンテナンスを行ない[7]、カテゴリ単位に100件という上限を設定してある[4]

年表[編集]

  • 1998年6月 Rich Skrenta と Bob Truel が Gnuhoo を開始
  • 1998年11月 Netscape が NewHoo Community Directory Project を取得[8]
  • 1999年1月 Netscape Open Directory が正式オープン[9]
  • 2000年3月 Google が ODP を採用[10]
  • 2001年8月 Google日本語がODP日本語階層を採用[11]
  • 2003年12月 全言語での登録サイト総数が400万件を超える[要出典]
  • 2011年7月 Googleディレクトリがサービスを終了[12]

各国語別の利用状況[編集]

以下のデータは2017年3月時点のDMoz 後継サイトの数値を示す(カッコ内は2012年10月時点の数値)。

  • Open Directory Project が対応する言語の数は、90ヵ国語(87)。
  • カテゴリ数は日本語階層[13]だけで上部階層15件(1万7000件超)、全言語での総数103万1,722件(187万件超)。
  • 掲載サイトの数は公称で386万1,210件(510万強)。
  • 公認編集者は9万1,929人(__)。
  • 登録サイト数の言語ごとのサイト数および比率は以下のとおり(2012年10月時点)。

脚注[編集]

  1. ^ Ryan Jones (2017年3月3日). “The End of DMOZ and the Evolution of SEO” (英語). Search Engine Journal. 2020年10月15日閲覧。
  2. ^ The Directory of the Web”. DMoz. 2017年3月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月15日閲覧。
  3. ^ Curlie”. curlie.org. 2020年10月15日閲覧。
  4. ^ a b About Us”. odp.org. 2020年10月15日閲覧。
  5. ^ The Chronicle of Higher Education > Old Dominion U researchers ask how much of the web is archived”. web.archive.org. Wired Campus (2011年9月10日). 2011年9月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月15日閲覧。
  6. ^ 検さぽ!. “Open Directory Project (ODP) 登録方法:検さぽ!”. www.kensapo.com. 2020年10月15日閲覧。
  7. ^ ディレクトリ型検索サイトを構築できる無料ツール”. ITmedia NEWS (2004年5月24日). 2020年10月15日閲覧。
  8. ^ NetscapeがNewHoo!の権利を取得”. internet.watch.impress.co.jp. 2020年10月15日閲覧。
  9. ^ Netscape Open Directoryが正式オープン”. internet.watch.impress.co.jp. 2020年10月15日閲覧。
  10. ^ GoogleがNetscape Open Directoryを使った検索サービスを開始”. internet.watch.impress.co.jp. 2020年10月15日閲覧。
  11. ^ Google日本語版、ジャンル別検索に対応した「ウェブディレクトリ」を開始”. internet.watch.impress.co.jp. 2020年10月15日閲覧。
  12. ^ ディレクトリ型検索エンジン「Googleディレクトリ」がサービス終了”. カレントアウェアネス-R. 国立国会図書館 (2011年7月22日). 2020年10月15日閲覧。
  13. ^ ntakano、nyon、kaisez: “DMOZ - World: Japanese”. dmoztools.net (2017年3月7日). 2017年3月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月15日閲覧。

関連項目[編集]

関連資料[編集]

外部リンク[編集]

  • ODP - 公式サイト

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