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利用者:Yamanosora/和声

機能和声学の予備概念[編集]

和音、和声、和声学[編集]

和声学では一般に和音をローマ数字で表す。すなわち音階の第1度音から第7度音を[† 1]それぞれローマ数字の I, II, III, IV, V, VI, VII で表し、その音を根音[† 2]とする和音も同じく I から VII で表す。このように各和音をその根音度[† 3]によって表記するのが一般的である。和音の構成音が同じなら[† 4]同じ記号によって表す方法は[† 5]、それ以前の数字付き低音[* 1]によって和音を表す方法と単に表記法が異なるのではなく、根本的に和音のとらえ方が違って来る[† 6]。この方法から機能和声学は出発した【らしい】。

各和音のうち I[† 7], IV[† 8], V[† 9] は、和声学では和声の機能[* 2]として重要な和音なので名前がついている【独自意見】[* 3]。それぞれ主和音[1]、下属和音[2]、属和音[3]と呼ぶ。こういった和音を理論的に探究しようとする[* 4]ところから和声学、なかんづく機能和声学が始まった【耳学問】[† 10]。このように和音をただ単にその響きに着目するのではなく、調性や前後関係における機能に着目して分析するのが機能理論である【知ったかぶり】。機能理論を中核として、さらに近現代の多様な和声・和声概念など【要検証】を扱う和声学は、対位法とともに実際の楽曲を分析し、楽曲演奏・指揮のための手段の一つとして重要であると共に、作曲・編曲の技術として不可欠なものである【大言壮語】。

主音、主和音[編集]

旋律[* 5]はただ音が上下しているだけではない【独自説明】。中心、終点があるのだ[4]と機能和声学では考える。その中心・終点の音を主音と呼ぶ[4][† 11]。主音をイタリア語ではトニカという。日本語でも主音のことをイタリア式に【独自説明】トニカともいう[5]。同じように和声にも、すなわち曲の中で和音が次々に変化して移ろい行くなかでも中心、終点がある[4]。和声の場合の中心、終点は主音の上に出来る和音、主和音である[4]。主和音のことをイタリア語をまぜてトニカ和音とも言う[4]【独自説明】。この主和音の3音[† 12]は根音からの音程が長3度で、和音として長三和音であるから明るく響き、曲の中で長三和音の主和音が存在する部分は長調であるし、主和音の3音が根音から短3度である和音、すなわち短三和音[† 13]であれば、暗く響き、曲の中で短三和音の主和音が存在する部分は短調である[4]【独自説明】。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 【バッハの曲で最低音に数字が書いてある楽譜例】
  2. ^ 曲の中での役割。次になにか別の和音が来て響きが変わるのが期待されるのか。そこで曲が終っても不自然でないのか。ちょっとした区切りだと聞き手が感じられるのか。そういうことを表す役割。
  3. ^ 【〈雑多な内容〉】機能理論が無意識に前提としている世界観? 主対属、神(主)対人(属)。参照:「神に依り頼」む(詩編 56:12)。欧米のものはすべてキリスト教と関係がある【耳学問】。欧米の学者はキリスト教というと微に入り細に入り論文にしたてているそうだから出典がついちゃうかも。「和声機能理論とキリスト教的世界観についての一考察:神中心から人間中心の世界観に移行する歴史的段階における逆行現象。教会から外に出た音楽は世俗権力に逃走したか?」検索用。中立的観点? 「重要でない」和音に名前をつけた人がいる。曰く:上主音(じょうしゅおん、ドイツ語:Submediante【ズプメディアンテ】)、中音(ちゅうおん、ドイツ語:Mediante【メディアンテ】)。下中音(かちゅうおん、ドイツ語:Untermediante【ウンターメディアンテ】)。。
  4. ^ 曲の中で役割・機能があるとはっきり意識して研究する。
  5. ^ メロディー。

ハ長調、イ短調の場合の例[編集]

  1. ^ ハ長調ならドレミファソラシ。【短調の場合の説明は略】。
  2. ^ 和音ドミソならドの音が根音。構成音が同じドミソの和音ならつねにドの音に着目するのが機能和声のキモ、すなわち肝心かなめのところ。例:和音ミソドでも、和音ソドミでもドの音を根音としてとらえる。このあたりに機能和声の弱点があるような気がする【あいまいな表現】。後述参照。
  3. ^ 和音ドミソなら I、レファラなら II...シレファなら VII。
  4. ^ 和音ドミソと和音ミソドと和音ソドミのように使っている音が同じなら。
  5. ^ 和音ドミソでもミソドでもソドミでも I で表す。
  6. ^ 数字付き低音で書かれた通奏低音が重要な特徴であるバロックの作曲家たちはもちろんモーツァルトやベートーヴェンも数字付き低音で和声を勉強した【伝聞】【耳学問】。もちろん根音の動きに注目する機能和声の方法が自家薬籠中の物だったことは言うまでもない【勝手に断言】。
  7. ^ ドミソ。
  8. ^ ファラド。
  9. ^ ソシレ。
  10. ^ 和音の機能とは、例えばハ長調でシレファソの次にドミソの和音が来ると落ちついて終った感じがする【気持】。このときシレファソを属和音(属七の和音)、ドミソを主和音と呼び、属和音はふつう主和音によって解決するように、すなわち落ち着いた感じになるように作曲する【古典的美学】。
  11. ^ ハ長調ならばド。イ短調ならラ。
  12. ^ 例えば和音ドミソなら、ミ。
  13. ^ 例えば和音ラドミ。

出典[編集]

  1. ^ 「主和音」『新音楽辞典 楽語』
  2. ^ なぜか項目がない【要出典、まさか】。下属和音の説明はむつかしい。議論がある、あるいはあった(参照:ルイとトゥイレ、20-21頁。
  3. ^ 「属和音」『新音楽辞典 楽語』
  4. ^ a b c d e f ルイとトゥイレ19頁。
  5. ^ 「トニカ」『新音楽辞典 楽語』から引用「トニカ=主音。→主和音。」

参考文献[編集]

関連文献[編集]

辞典、事典[編集]

定義、歴史、機能和声法、和声学。
(導入部)、和音(歴史的展開)、和声(1550年以前、1550-1900年、20世紀)。
機能和声、歴史。
  • 西原稔〈和声理論〉『音楽大事典』 5、平凡社、1983年、2848-2850頁。
和声学、和声理論の歴史(前史、17-18世紀、19世紀、20世紀)。
  • 長谷川良夫「和声」「和声学」『新音楽辞典 楽語』音楽之友社、1977年。
  • 長谷川良夫、早川正昭「和声」『標準音楽辞典』ト - ワ / 索引、新訂第2版、音楽之友社、2008年、2205-2207頁。
(導入部)、調性的音楽の和声(狭義の和声)、非機能的な和音の結合(9 - 16世紀)、調性感の成立と退潮、和声的興味、和声現象の基礎、現代音楽の和声。
  • 渡鏡子「和声」〈和声法〉『音楽大事典』 5、平凡社、1983年、2847-2848頁。
概論、和声法、和声法の歴史。