前庭球
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前庭球 | |
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女性の勃起器官の内部解剖図における前庭球の位置 | |
概要 | |
上位構造 | 外陰部 |
器官 | 女性器 |
動脈 | 内陰部動脈 |
静脈 | 内陰部静脈 |
神経 | 陰部神経 |
表記・識別 | |
ラテン語 | bulbus vestibuli |
グレイ解剖学 | p.1266 |
TA | A09.2.01.013 |
FMA | 20199 |
解剖学用語 |
前庭球(ぜんていきゅう、英: Bulb of vestibule、ラテン語: bulbus vestibuli vaginae )は、膣と尿道の外側にある勃起する外陰部の性器である。前庭球は、陰核と共に、女性の勃起を構成する [1]。
構造
[編集]外部形態
[編集]各前庭球は卵形で、横方向に平らで前肢が狭くなり、後肢は丸みを帯びている [2]。前庭球の大きさは、長さが3〜4 cm、幅が約1cmである。前肢は円錐形で、陰核体の近くにある [3]。前肢では、2つの前庭球が、前庭球と陰核静脈をつなぐコベルト静脈叢を介して結合し、中葉球を形成する。後肢はよりボリュームがあり、バルトリン腺に隣接している [1] [4]。
また、前庭球には、外側の面と内側の面がある。外側の面は凸面で、陰核脚に付いている。内側の面は凹面で、尿道と膣を囲んでいる。下端は小陰唇に向けられており、上端は泌尿生殖器の横隔膜に向けられている [3] [5]。
内部
[編集]前庭球はやや発達が遅れた勃起組織でできており、小室は広く、壁は薄い。それらは薄い白膜と球海綿体筋で覆われている [3]。
生理
[編集]前庭球は性交において重要な役割を果たす。性的興奮の間、静脈の血管収縮による血液の蓄積のために前庭球は肥大する。その結果、膣が狭くなり、外陰部の体積が大きくなり、外側に突き出る [6]。また、肥大した前庭球が陰核脚と陰核体を圧迫し、快感とオーガズムの感覚を生み出すのに役立つ [4] [7]。
オーガスム中の前庭球のリズミカルな収縮は、骨盤の筋肉とともに、観察可能な膣の収縮と血液の排出を引き起こす [4]。オーガスムがない場合、血液は数時間で前庭球から除去される [8]。
相同
[編集]前庭球は、男性の陰茎の尿道球と相同である。胚発生中に結合する尿道球とは異なり、前庭球は陰裂によって分離されたままである。
脚注
[編集]- ^ a b FARAGE, Miranda A.; MAIBACH, Howard I. The vulva: physiology and clinical management. Second edition. Boca Raton: CRC Press (SUA), 2018. 352 p. ISBN 9781498752435 (pack : hardback : alk. paper) | ISBN 9781498752459 (ebook (Vitalbook)) | ISBN 9781498752442 (ebook (PDF))
- ^ PALADI, Gheorghe. Ginecologie. Chișinău: Editura ARC, 1997, 485 p.
- ^ a b c PAPILIAN, Victor. Anatomia omului. Vol. 2: Splanhnologia. București: BIC ALL, 2001.376 p. ISBN 973-571-324-1
- ^ a b c PUPPO, Vincenzo. Anatomy and physiology of the clitoris, vestibular bulbs, and labia minora with a review of the female orgasm and the prevention of female sexual dysfunction. In: Clinical Anatomy, 26 (1), 2013, pp. 134-52. DOI: 10.1002/ca.22177
- ^ MUNTEANU, Ioan. Tratat de Obstetrică. București: Editura Academiei Române, 2001. ISBN 973-27-0789-5
- ^ CRIȘAN, Nicolae; NANU, Dimitrie. Ginecologie - Manual. București: Societatea Știință și Tehnică, 1997. 366 p. ISBN 973-9236-23-5
- ^ PUPPO, Vincenzo. Embryology and anatomy of the vulva: the female orgasm and women’s sexual health. In: European Journal of Obstetrics & Gynecology and Reproductive Biology, Nr. 154, 2011, pp. 3–8.
- ^ Chalker, Rebecca (2000). The Clitoral Truth. Seven Seas Press. p. 200. ISBN 1-58322-473-4.