加藤直士
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加藤 直士(かとう なおし、1873年9月5日 - 1952年2月12日)は、日本の宗教哲学者、ジャーナリスト、翻訳家、実業家。
生涯
[編集]山形県出身。1891年新潟の北越学館卒。学生時代に受洗し、卒業後は輸出絹物商をするが失敗。1903年から伝道師をしつつ「新人」を編集し、宗教哲学者としてレフ・トルストイの「我懺悔」などの訳書を刊行。
1907年「基督教世界」の主筆となり、1914年滞英中に大阪毎日新聞ロンドン特派員となり、のち英文毎日の主筆を務めた。
1927年実業界に入り、日本ゼネラル・モータース外務理事などを歴任[1]。
著書
[編集]- 『恋愛の福音』(警醒社ほか) 1894
- 『宗教界の三偉人』(警醒社) 1905
- 『ICS語学蓄音会話篇 英語蓄音器附属教科書』(小林商店) 1906
- 『文芸ト宗教』(昭文堂) 1907
- 『小林富次郎伝』(警醒社) 1911
- 『日曜学校教案 少年少女科教案』(警醒社) 1910 - 1911
- 『改造の欧洲より』(実業之日本社) 1920
- 『パレスチナ印象記』(警醒社書店) 1920
- 『東宮殿下の御外遊に陪従して』(大阪毎日新聞社) 1921
- 『人の使ひ方使はれ方 人間工学の提唱』(東洋経済新報社) 1935
- 『就職より立身へ 人間工学の応用』(東洋経済新報社) 1936
- 『世に勝つ 鋼鉄王カーネギーの成功の法則』(東洋経済出版部) 1939
- 『人生の設計』(偕成社) 1941
- 『今井安太郎傳』(今井永廣堂) 1943
共著編
[編集]- 『最近思想と基督教』(編、基督教世界社) 1907
- 『二問三駁 加藤博士の二問に対する三駁論』(共著、基督教世界社編、警醒社) 1909
- 『基督教提要』(海老名弾正等著、加藤編、基督教世界社) 1910
- 『関西聯合夏期講習会日曜学校講演集』(編、基督教世界社) 1911
- 『日曜学校少年少女科第二年教案』(海老沢亮共著、警醒社) 1912
- 『故宮川経輝先生年譜』(内田政雄共編、大阪基督教会) 1937
翻訳
[編集]- 『真勇』(トマス・ヒユース、福音舎書店) 1894
- 『我懺悔』(トルストイ、警醒社) 1902
- 『トルストイ之人生観』(訳、救済新報社) 1903
- 『ロバルトソンの美訓 英和対照』(フレデリック・ロバルトソン、中庸堂) 1903
- 『我宗教』(トルストイ、文明堂) 1903
- 『トルストイの日露戦争観』(訳、日高有隣堂) 1904
- 『最近贖罪論』(オーグスト・サバチェー、警醒社) 1908
- 『大英国民』(エミール・ブーミー、重訳、大日本文明協会) 1909
- 『イエスの倫理』(ヘンリー・チャーチル・キング、警醒社) 1910
- 『耶蘇基督之比喩』(ヂヨーヂ・グリーソン、桑田繁太郎共訳、大阪基督教青年会) 1911
- 『羅馬書註解』(サンデイ, ヘツドラム原著、警醒社) 1911
- 『宇宙の統一』(ジョーゼフ・コーサンド、警醒社) 1912
- 『現代宗教哲学の主要問題』(ルドルフ・オイケン、警醒社書店) 1913
- 『東西思想の統一』(ジヨーセフ・コーサンド、警醒社書店) 1913
- 『英国戦時の努力』(メーリー・エー・ウオード、実業之日本社) 1917
- 『現代人の悩み』(ヨハン・ボーヤー、新潮社、泰西最新文芸叢書) 1922
- 『ダルトン教育案』(ヘレン・パーカスト、赤坂清七共訳、大阪毎日新聞社ほか) 1924
- 『景気転換論』(サー・ヂョーヂ・ペーシユ、千倉書房) 1932
- 『フオードは何うして成功したか 着想の勝利を語るヘンリー・フォード一代記』(グレーブス、東洋経済新報社) 1935
- 『短縮聖書 旧約聖書の巻, 新約聖書の巻』(ケント、訳編、創元社) 1936 - 1937
- 『人を動かす』(デール・カーネギー、創元社) 1937
- 『五分間伝記』(デール・カーネギー、創元社) 1938
- 『無名の弟子の書けるイエス伝』(訳、教文館) 1941
- 『現代科学と神の再発見』(バヴインク、賀川豊彦共訳、三光社) 1942
- 『道は開ける』(D・カーネギー、創元社) 1950
脚注
[編集]- ^ 20世紀日本人名事典
- ^ 内田和秀. “横浜山手病院について 30. 閑話編:布施家と星家 (4)”. 聖マリアンナ医科大学雑誌 Vol. 44, pp. 165–167, 2016. 2020年9月22日閲覧。