北恵那鉄道デ1形電車
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北恵那鉄道デ1形電車(きたえなてつどうデ1がたでんしゃ)とは、かつて北恵那鉄道北恵那鉄道線で運用された電車である。
概要
[編集]1924年(大正13年)、梅鉢鉄工所製の木造車両であり、北恵那鉄道開通時の電車である。デ1 - 3・5の4両が存在した[1]。開業時に電気機関車が配備されていなかったこともあり、貨車牽引も行っていた。
新製時の台車はラジアル台車(ブリルE-2)であったが、1957年(昭和32年)の名古屋市交通局より路面電車の台車(ブリル76-E-2)を購入し、ボギー車化されている。また、車体も老朽化のため、1943年頃に更新している。集電装置は当初ポールであったが、1962年(昭和37年)にZ型パンタグラフに変更されている。
1964年(昭和39年)、名古屋鉄道より560形が入線すると、デ1形のうち1・3・4が廃車となる。デ2は電気機関車の代用[2]として残り、1978年(昭和53年)9月18日、北恵那鉄道線の廃止まで運用され、廃車となる。その後は中津川市内で静態保存されていたが、1996年(平成8年)に解体された。
主要諸元
[編集]北恵那鉄道線廃止時
- 全長:10,710mm
- 全幅:2,638mm
- 全高:4,247mm
- 自量:20.0t
- 定員:50人(内座席28人)
- 電気方式:直流600V(架空電車線方式)
- 主電動機:28.2kW×4基
- 台車:ブリル76E2
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 清水武『北恵那鉄道』ネコ・パブリッシング〈RM LIBRARY 32〉、2002年。ISBN 4-87366-267-2。
外部リンク
[編集]- 1号電車形式図『最新電動客車明細表及型式図集』(国立国会図書館デジタルコレクション)