北桂子
きた けいこ 北 桂子 | |
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本名 |
北野 八代子(きたの やよこ、出生名) 中原 八代子(なかはら やよこ、結婚後) |
別名義 | 北野 八千代(きたの やちよ) |
生年月日 | 1935年10月26日 |
没年月日 | 2011年9月6日(75歳没) |
出生地 | 日本 和歌山県 |
死没地 | 日本 |
職業 | 元女優、元タレント、元モデル、元造花作家、シャンソン歌手 |
ジャンル | 歌謡、劇映画(時代劇・現代劇、トーキー)、テレビ映画、テレビコマーシャル |
活動期間 | 1951年 - 2011年 |
配偶者 | 有(死別) |
著名な家族 | 中原香織(実娘) |
主な作品 | |
『若い人』 『駅前旅館』 |
北 桂子(きた けいこ、1935年10月26日 - 2011年9月6日)は、日本の元女優、元タレント、元モデル、元造花作家、シャンソン歌手である[1]。本名は中原 八代子(旧姓北野)。旧芸名は北野 八千代(きたの やちよ)[2][3]。
来歴・人物
[編集]1935年(昭和10年)10月26日、和歌山県に生まれる[1]。
1951年(昭和26年)、高等学校を中退し、東宝演技研究所を経て、東宝ニューフェイス第3期生として東宝入社[1][4]。「北野 八代子」または「北野 八千代」を名乗り、以後同所の専属女優として、翌1952年(昭和27年)7月8日に公開された市川崑監督映画『若い人』や、1958年(昭和33年)7月12日に公開された豊田四郎監督映画『駅前旅館』など、1950年代にかけて多くの作品に脇役・端役出演した[1][4]。
1959年(昭和34年)3月、東宝を退社[1][4]。退社後は映画界を離れ、フリーランスとしてテレビの女優・タレントとして活動する[1]。同時に芸名も「北 桂子」と改名し、同年11月15日から放映が開始されたKRテレビ系列のテレビドラマ『かもしか先生騒動記』など、単発のテレビ番組に多く出演したほか、テレビコマーシャルにも積極的に出演[1][4]。また、雑誌等のモデル、造花作家としても活躍した[1]。
1984年(昭和59年)、満49歳でシャンソン歌手を志し、かつて東京都武蔵野市吉祥寺にあったシャンソニエ「ラ・ベル・エポック」(2009年閉店)で歌手デビューを果たす[2][3]。翌々1986年(昭和61年)には、独立して同地にシャンソニエ「RED」を開店、後年は吉祥寺駅南口でシャンソン教室「サロン・ド・シャンソン・レッド」を開き、亡くなるまで多くの仲間や後輩に慕われた[5][3]。
2011年(平成23年)9月6日、肺癌のため死去した[5]。満75歳没。
出演作品
[編集]映画
[編集]- 若い人(1952年) - 女生徒F[1]
- 夜の終り(1953年) - ユリ子
- 青色革命(1953年) - 初島の女中
- サラリーマンの歌(1953年) - 芸者円子
- 赤線基地(1953年) - 京子
- 七人の侍(1954年) - 鎌を取り上げられる百姓の娘[4]
- 水着の花嫁(1954年)[5]
- 君死に給うことなかれ(1954年)
- 潮騒(1954年):海女
- ゴジラ(1954年) - 看護婦 ※ノンクレジット[2]
- 浮雲(1955年)[5] - バー「ボルネオ」の女給
- 花嫁立候補(1955年) - 芸者駒菊
- 33号車応答なし(1955年)
- 青い果実(1955年) - 悦子
- へそくり社長(1956年)
- 奥様は大学生(1956年) - 高橋
- イカサマ紳士録(1956年) - 三笠軒の女
- おとぼけ放射能 続イカサマ紳士録(1956年)
- 妻の心(1956年) - 芸者すずめ
- 不良少年(1956年) - ふみ子の同僚
- 囚人船(1956年) - 見取りの少女
- ある女の場合(1956年) - 女中さよ
- 日蝕の夏(1956年) - 看護婦A
- 若人の凱歌(1956年) - 川野文子
- 山と川のある町(1957年)
- 続 御用聞き物語(1957年)
- 東京だヨおッ母さん(1957年) - 里枝
- 柳生武芸帳(1957年)
- 憎いもの(1957年)
- 夕凪(1957年) - アパートの女B
- 大学の侍たち(1957年)
- 花嫁は待っている(1957年)
- 青い山脈 新子の巻(1957年) - 看護婦[4]
- 続サラリーマン出世太閤記(1957年)
- 続 青い山脈 雪子の巻(1957年) - 看護婦
- 遙かなる男(1957年)
- 狙われた娘(1957年) - 女社員B
- サザエさんの青春(1957年) - 女店員
- 柳生武芸帳 双竜秘剣(1958年)
- 花嫁三重奏(1958年)
- 二人だけの橋(1958年) - 受付の女
- 弥次㐂夛道中記(1958年)
- 杏っ子(1958年)
- 太鼓たゝいて笛吹いて(1958年)
- ちゃっきり金太(1958年) - 上州屋の小女
- 続 ちゃっきり金太(1958年) - 上州屋の小女
- 駅前旅館(1958年) - 芸者[1]
- 旅姿鼠小僧(1958年) - おまさ
- 奴が殺人者だ(1958年)
- 花の慕情(1958年)
- 続々サラリーマン出世太閤記(1958年)
- 人生劇場 青春篇(1958年) - 女中おぎん
- 次郎長意外伝 灰神楽木曾の火祭(1958年) - お蓮
- 大学のお姐ちゃん(1959年) - クロークの女B
- 社員無頼 怒号篇(1959年)
テレビドラマ
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j [要文献特定詳細情報]
- タレント名鑑 1962, pp. 29
- タレント名鑑 1963年版 1963, pp. 29
- ^ a b c 別冊映画秘宝 初代ゴジラ研究読本 2014, pp. 88–91, 「俳優インタビュー 記平佳枝」
- ^ a b c Essor interview & information for working people 1996, pp. 17[要文献特定詳細情報]
- ^ a b c d e f g サングラフ 1960, pp. 2[要文献特定詳細情報]
- ^ a b c d 別冊映画秘宝 初代ゴジラ研究読本 2014, p. 116, 「オール初代ゴジラ俳優大図鑑」
参考文献
[編集]- 『別冊映画秘宝 初代ゴジラ研究読本』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2014年8月24日。ISBN 978-4-8003-0452-0。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 北桂子 - 日本映画データベース
- 北野八代子 映画資料室 - ウェイバックマシン(2016年3月4日アーカイブ分)
- 北桂子 テレビドラマデータベース