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北沢大石棒

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
北沢大石棒(長野県南佐久郡佐久穂町高野町上北沢1433番地内[1]、2015年)

北沢大石棒(きたざわだいせきぼう[2]/きたさわだいせきぼう[3])は、長野県南佐久郡佐久穂町を流れる北沢川から出土した石棒[4]北沢の大石棒、北沢川(の)大石棒ともいう。

縄文時代中期後半に、当地から産出した佐久石志賀溶結凝灰岩)を用いて作られたもので、全長2.23メートル直径25センチメートル、この種の遺物としては日本一の大きさである[5]。佐久穂町指定文化財(有形文化財)に指定されており、番号11・石棒という名称で登録されている[6]

沿革

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北沢川
  • 縄文時代中期後半 - 石棒が製作される[5]
  • 1919年(大正8年) - 北沢川改修工事により出土。貴重なものと考えた高見沢伊重が、自分のに立て、保護したと伝えられる[4]
  • 1982年(昭和57年) - 町の文化財に指定するため、一旦掘り出し、補強工事が行われた。その際に大きさの測定と、地中部分の実見が行われた[7]
  • 1984年(昭和59年)5月28日 - 町指定文化財に指定[1]
  • 2023年(令和5年) - 野外展示に伴う劣化への懸念から、佐久穂町生涯学習館「花の郷・茂来館」内に移設[8]。元の場所には複製品を設置し、往時の景観を保存する計画[9]
佐久穂町図書館も入所する佐久穂町生涯学習館「花の郷・茂来館」

交通アクセス

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地図
地図
左下は中部横断道佐久穂IC
公共交通機関
JR小海線羽黒下駅から徒歩15[2]、または自動車で5分間[1]ないし約10分間[5]
自家用自動車
中部横断自動車道佐久南インターチェンジから11キロメートル、自動車で25分間[10]
中央自動車道長坂インターチェンジから自動車で60分間[10]

脚注

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  1. ^ a b c 八十二文化財団「信州の文化財」より(2015年9月7日閲覧)。
  2. ^ a b 北沢川大石棒”. さわやか信州旅.net. 長野県観光機構. /2017-04-23時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月29日閲覧。
  3. ^ “縄文の石神「北沢の大石棒」佐久穂にあり 佐久考古学会がPRパンフ”. 信濃毎日新聞 (信濃毎日新聞社). (2020年8月4日). https://www.hokurikushinkansen-navi.jp/pc/news/article.php?id=NEWS0000024767 2022年1月29日閲覧。 
  4. ^ a b 『佐久町誌 歴史編 一』145ページ「大正未年北沢川の改修工事により発見された石棒は、高見沢伊重氏が貴重なものとおもい自分の田圃の畦に立てて守ってくださったおかげで現在に至るまで保存されたのである。」
  5. ^ a b c 郷土探訪 北沢の大石棒(佐久穂町高野町)”. 佐久浅間農業協同組合. 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月29日閲覧。
  6. ^ 佐久穂町指定文化財一覧表”. 佐久穂町. 2022年1月29日閲覧。
  7. ^ 『佐久町誌 歴史編 一』196ページ
  8. ^ “「北沢の大石棒」 佐久穂町で常設展示 野外での劣化懸念で移設”. 信濃毎日新聞デジタル (信濃毎日新聞). (2023年5月26日). https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2023052600850 2024年3月17日閲覧。 
  9. ^ “「丸みの再現が難しい」…国内最大「北沢の大石棒」の“実物大レプリカ”づくり”. 信濃毎日新聞デジタル (信濃毎日新聞). (2023年10月5日). https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2023100500305 2024年3月17日閲覧。 
  10. ^ a b 北沢川大石棒”. 全国観るなび. 日本観光振興協会. 2022年1月29日閲覧。

参考文献

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  • 佐久町誌刊行会編『佐久町誌 歴史編 一』佐久町誌刊行会、2004年

関連項目

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外部リンク

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座標: 北緯36度09分51.5秒 東経138度28分29.3秒 / 北緯36.164306度 東経138.474806度 / 36.164306; 138.474806