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原理講論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

原理講論: 원리강론)は世界平和統一家庭連合(略称:FFWPU、家庭連合)、旧名称 世界基督教統一神霊協会(略称:統一教会)の教理である統一原理解説書1966年発刊。執筆者劉孝元氏であるが、その内容は文鮮明師が教示した「新しい真理」の一部であるとの記載がある。総序につづき前編は7章、後編は緒論および6章から成り、論文形式となっている。

最初は『原理解説』という名前で文鮮明師によって1957年に書かれたが、これをもとに劉孝元協会長を中心に安昌成柳光烈チャン・ヨンチャンなどが参加し、『原理講論』という題で1966年に刊行された[1][2]。翌1967年10月2日に日本語版が刊行された[3]

本書の内容

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主張

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本書の主張は、「は人間を子として創造したが、堕落によってサタンの血統下におかれようになった(原罪)ため、様々な問題を孕んだ社会を形成するようになった(地上地獄)。したがって人間が本来の幸福を取り戻すためには真の父母として来られるメシヤにより重生されることにより原罪を清算し、メシヤと共にさらに成長し、地上天国を復帰しなければならない。」という点に集約される。

  • 神と人間は親子関係である(前編第一章 創造原理)
  • 人間は地上生活を経たあとは霊界永生するように創造された。
  • 不幸となった子供たち(人間)ゆえに、神は栄光の中ではなく、悲しみと苦しみの中にある
  • 堕落は最初の男性と女性が神の意にそぐわない性的関係を築いたことによりサタンの血統、すなわちサタンの主管下におかれるようになったことである。(前編第二章 堕落論
  • イエスキリスト十字架で殺害されることが本来の使命ではなかったが、洗礼ヨハネら摂理担当者の責任が完遂されないためやむなく自ら十字架にかかり、霊的復活なさることにより霊的救いの道のみを開かれた。ゆえに本来の完全な救いの道を成就するため再臨を約束された。(前編第四章 メシアの降臨とその再臨の目的)
  • キリストが再臨する国は韓国である。(後編第六章 再臨論

構成

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本書は総序のほか前編・後編の二部で構成される。

【総序】論文でいう「背景・目的」に該当する導入部である。人生と宇宙の根本問題について提起され、それらの問題を解決するためには「新しい真理」が必要であり、既にその真理が文鮮明師によって解明され、本書に記載されていることが示されている。

【前編】

1.創造原理 神の二性性相と被造世界、万有原力授受作用および四位基台、創造目的、創造本然の価値被造世界の創造過程とその成長期間、人間を中心とする無形実体世界と有形実体世界。

2.堕落論 罪の根、堕落の動機と経路、愛の力と原理の力および信仰のための戒め、人間堕落の結果、自由と堕落、神が人間始祖の堕落行為を干渉したまわなかった理由

3.人類歴史の終末論 神の創造目的完成と人間の堕落、救いの摂理、終末、終末と現世、終末と新しいみ言と我々の姿勢

4.メシヤの降臨とその再臨の目的 十字架による救いの摂理、エリヤの再臨と洗礼ヨハネ

5.復活論 復活、復活摂理、再臨復活による宗教統一

6.予定論 み旨に対する予定、み旨成就に対する予定、人間に対する予定、予定説の根拠となる聖句の解明

7.キリスト論 創造目的を完成した人間の価値、創造目的を完成した人間とイエス、堕落人間とイエス、重生論と三位一体

【後編】

緒論

1.復帰基台摂理時代

2.モーセとイエスを中心とする復帰節理

3.摂理歴史の各時代とその年数の形成

4.摂理的同時性から見た復帰摂理時代と復帰摂理延長時代

5.メシヤ再降臨準備時代

6.再臨論

脚注

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  1. ^ 櫻井・中西 2010, pp. 414–415.
  2. ^ 원리강론 Template:웨이백. 세계평화가정연합
  3. ^ 会社案内”. 光言社 ポータルサイト. 2022年10月28日閲覧。

参考文献

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  • 櫻井義秀、中西尋子『統一教会―日本宣教の戦略と韓日祝福』北海道大学出版会、2010年3月。ISBN 978-4832967205 

関連項目

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外部リンク

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