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各務原トンネル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
各務原トンネル
概要
位置 岐阜県の旗 岐阜県
現況 供用中
所属路線名 E41 東海北陸自動車道
起点 岐阜県各務原市
終点 岐阜県関市
運用
所有 中日本高速道路株式会社
通行対象 自動車
技術情報
全長 (上り線)3,050m
(下り線)3,015m
道路車線数 (上り線)2車線
(下り線)2車線
設計速度 80 km/h
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各務原トンネル(かかみがはらトンネル)は、岐阜県各務原市関市の境にある東海北陸自動車道トンネル(一部、岐阜市も通過している)である。北山(標高308 m)と権現山(標高317 m)を貫く。

東海北陸自動車道 各務原トンネル 上り線
東海北陸自動車道 各務原トンネル 下り線

概要

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岐阜各務原IC - 関IC間に位置するトンネルである。1986年(昭和61年)3月、岐阜各務原IC - 美濃IC間の開通と同時に供用を開始した。

1986年の開通当初には避難連絡坑が3本設けられ、上下線を相互に行き来できる[1]。下り線には集塵機室が設けられており[2]、そのほかにも縦流式ジェットファン3基も設置されている[1]

事故防止のため、各務原トンネルと隣接する権現山トンネルの6.5 kmの区間では開通当初より進路変更禁止規制が実施されていた[3]2019年(平成31年)3月には権現山トンネルで進路変更禁止規制が解除され、2023年(令和5年)には各務原トンネルでも規制が解除された[4]。規制解除の理由は2021年(令和3年)11月から着手した避難連絡坑の増設が完成し、トンネル照明のLED化を実施したことでトンネルに安全策が講じられたからである[5]

トンネル延長
  • 上り線 - 3,050 m[1]
  • 下り線 - 3,015 m[1]

施工

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各務原トンネルは3件の工事が分割で発注されて掘削が行われた[2]。トンネル掘削は在来工法による上部半断面先進工法とNATM工法の併用されている[2]。下り線の内、647 mの区間は中硬岩のためその部分はNATM工法で施工である[1]。約50万立方メートルに及ぶ残土は全て本線の他の工区の盛土に流用した[2]

沿革

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  • 1980年(昭和55年)10月29日 - 各務原トンネル南側坑口付近で東海北陸自動車道の起工式が行われる[6]
  • 1981年(昭和56年)3月 - 着工[2]
  • 1981年(昭和56年)11月 - トンネル工事の影響で近隣にある伊吹の滝で水の枯渇が発生。トンネル内の湧水をポンプアップする案が専門委員会に提案されることで一応の解決をみた[7]
  • 1986年(昭和61年)3月5日 - 岐阜各務原IC - 美濃IC間の完成に伴い、供用開始[6]
  • 2023年(令和5年)10月 - 車線変更禁止規制を解除[4]

脚注

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参考文献

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  • 日本道路公団「高速道路施工座談会・岐阜工事管内 今年度供用めざし工事進捗すでに70%、長大トンネル・大土量工・橋梁と工事多彩」『開発往来』第29巻、開発行政懇話会、1985年7月、30-37頁。 
  • トンネルと地下編集部「トンネルジャーナル 岐阜各務原~美濃が開通 東海北陸自動車道」『トンネルと地下』第17巻第4号、土木工学社、1986年、28頁。 
  • 増田生成「高速道路における安全かつ円滑な交通の確保」『月刊交通』第18巻第1号、東京法令出版、1987年1月、43-53頁。 
  • 各務原市教育委員会『各務原市史 通史編 近世・近代・現代』各務原市、1987年3月。 

関連項目

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外部リンク

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