吉田耕造 (海洋物理学者)
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吉田 耕造 | |
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生誕 |
1922年1月17日 日本 大阪府 |
死没 | 1978年1月28日(56歳没) |
居住 | 日本、アメリカ合衆国 |
国籍 | 日本 |
研究分野 | 海洋物理学 |
研究機関 | スクリップス海洋研究所 (Scripps Institution of Oceanography)、東京大学 |
出身校 | 東京帝国大学 |
主な受賞歴 | 日本海洋学賞(1968年) |
プロジェクト:人物伝 |
吉田 耕造(よしだ こうぞう、1922年(大正11年)1月17日 - 1978年(昭和53年)1月28日)は日本の海洋物理学者。
経歴
[編集]1922年に大阪府で出生。旧制大阪府立北野中学校、旧制第一高等学校を経て、1944年に東京帝国大学理学部地球物理学科を卒業後、日本の海洋物理学の有識者に学んだり、カリフォルニアのスクリップス海洋研究所で研究をしたりした。1953年東京大学理学博士、学位論文の題は「海の波浪及び海洋に起る波動の研究 」。
1954年には東京大学理学部助教授、1964年には同大教授に就任した。沿岸湧昇の国際的な権威であり、日本海洋学会でも指導的な立場となった。1968年には第3回日本海洋学会賞を受賞した。1978年1月28日、直腸がんのため東京大学医学部附属病院で死去。56歳[1]。
著書
[編集]- 吉田耕造『海の波』目黒書店〈目黒学習書〉、1949年。
- 吉田耕造『海の波』目黒書店〈学生物理学全書〉、1951年。
- edited by Kozo Yoshida (1964). Studies on oceanography : a collection of papers dedicated to Koji Hidaka. University of Tokyo Press
- edited by Kozo Yoshida (1965). Studies on oceanography : a collection of papers dedicated to Koji Hidaka [in commemoration of his sixtieth birthday] (American ed ed.). University of Washington Press
- edited by Henry Stommel and Kozo Yoshida (1972). Kuroshio; its physical aspects. University of Tokyo Press
- 吉田耕造『海の研究 〔正〕 イルカとの対話』海洋出版〈イルカぶっくす〉、1978年。[2]
- 吉田耕造『海の研究 続 わたくしの見解』海洋出版〈イルカぶっくす〉、1978年。[3]
- 吉田耕造『海の研究 第3 わたくしの回想』海洋出版〈イルカぶっくす〉、1978年。[4]
- 吉田耕造『復刻・海の波 : その力学』海洋出版〈イルカぶっくす〉、1978年。[5]
訳書
[編集]- ウィラード・バスカム 著、吉田耕造・内尾高保 訳『海洋の科学 : 海面と海岸の力学』河出書房新社〈現代の科学〉、1970年。[6]
- エドワード・P.クランシー 著、吉田耕造・前田総之助 訳『潮汐の話 : 地球の鼓動』河出書房新社〈現代の科学〉、1972年。
- ウィラード・バスカム 著、吉田耕造・内尾高保 訳『海洋の科学 : 海面と海岸の力学』河出書房新社〈現代の科学 新装版〉、1977年。
脚注
[編集]- ^ 訃報欄 吉田耕造氏(東大理学部教授)『朝日新聞』1978年(昭和53年)1月30日朝刊、13版、23面
- ^ セブンアンドワイ - 本 - 海の研究 〔正〕
- ^ セブンアンドワイ - 本 - 海の研究 続
- ^ セブンアンドワイ - 本 - 海の研究 第3
- ^ セブンアンドワイ - 本 - 復刻・海の波 その力学
- ^ セブンアンドワイ - 本 - 海洋の科学
関連項目
[編集]- 物理学者の一覧
- ヘンリー・ストンメル - マサチューセッツ工科大学教授時代に吉田と共著『Kuroshio』を執筆
外部リンク
[編集]- nkysdb: 吉田 耕造(なかよし論文データベース)