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国保祥子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
こくぼ あきこ
国保 祥子
居住 日本の旗 日本
研究分野 経営学
研究機関 慶應義塾大学
静岡県立大学
出身校 南山大学外国語学部卒業
慶應義塾大学大学院
経営管理研究科
修士課程修了
慶應義塾大学大学院
経営管理研究科
博士後期課程単位取得退学
主な業績 社会性経済性を両立させる
ソーシャルビジネス
マネジメントの研究
人を育てる
組織のマネジメントの研究
プロジェクト:人物伝
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国保 祥子(こくぼ あきこ)は、日本の経営学者(組織マネジメントソーシャルビジネス)、実業家。学位は、博士(経営学)慶應義塾大学2011年)。静岡県立大学経営情報学部准教授・大学院経営情報イノベーション研究科准教授、株式会社ワークシフト研究所取締役最高執行責任者(初代)・所長(初代)・主席研究員

慶應義塾大学大学院経営管理研究科特別研究助教、静岡県立大学経営情報学部助教などを歴任した。

厚生労働省イクメンプロジェクト推進委員(2017年~)

内閣府男女共同参画推進連携会議議員(2019年~)

来歴

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生い立ち

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南山大学に進学し、外国語学部の英米科にて学んだ[1]1999年、南山大学を卒業した[1]。大学卒業後は、外資系IT企業での業務変革コンサルティング経験を経て、慶應義塾大学の大学院に進学し、経営管理研究科にて学んだ[1]2005年、慶應義塾大学の大学院の修士課程を修了した[1]。それにともない、修士(経営学)の学位が授与された[2]2010年、慶應義塾大学の大学院の博士後期課程を単位取得退学した[1]。その傍ら、2007年9月から2009年10月にかけて、経営管理研究科の特別研究助教を非常勤で務めていた[3]。なお、2011年には、慶應義塾大学より博士(経営学)の学位を取得している[2]。論文の題は「ソーシャル・アントレプレナーの資源調達における正当性の影響 (How the legitimacy impact on a social entrepreneur's resource mobilization)」[4]

研究者として

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2009年11月、母校である慶應義塾大学に常勤の教員として採用され、大学院の経営管理研究科にて特別研究助教となった[3]。既に2007年9月から特別研究助教を務めていたが、その間はあくまで非常勤としての扱いであった[3]。2010年3月、慶應義塾大学の特別研究助教を退任した[3]。翌月からは静岡県立大学に転じ、経営情報学部の助教に就任した[3]。経営情報学部においては、主として経営情報学科の講義を担当した。また、静岡県立大学の大学院においては、経営情報学研究科の助教を兼務することとなった。経営情報学研究科においては、主として経営情報学専攻の講義を担当した。2011年4月、静岡県立大学の大学院に経営情報イノベーション研究科が新設されると、そちらの助教も兼務した。経営情報イノベーション研究科においては、主として経営情報イノベーション専攻の講義を担当した。その傍ら、古巣である慶應義塾大学においては、2010年7月から2011年3月にかけ、大学院の経営管理研究科にて特別研究助教を非常勤で兼任した[3]。2011年4月からは、慶應義塾大学の総合政策学部環境情報学部において、講師を非常勤で兼任している[3]2015年4月、静岡県立大学の経営情報学部にて講師に昇任した[3]。同時に、静岡県立大学の大学院にて、経営情報イノベーション研究科の講師を兼務することとなった。また、コンサルタント小早川優子編集者宮内あすかとともに[5]、2015年12月にワークシフト研究所を設立した[6][7]。小早川が代表取締役社長と最高経営責任者を兼務し[5][6]、宮内が最高戦略責任者に就任した[5]。国保は取締役として最高執行責任者に就任するとともに[7]、所長を兼務し[5][7]、さらに主席研究員も務めた[7]

研究

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専門は経営学であり、特に組織マネジメントソーシャルビジネスといった分野を研究している[8]。具体的には、社会性経済性の両立を図る社会的企業マネジメントや、人材育成を図る組織のマネジメントなどを研究している[9]。また、人材育成やビジネスインキュベーションなどを目的としたフューチャーセンターの運営にも取り組んでおり、2019年にはグッドデザイン賞を受賞した[9]。学術団体としては、組織学会、日本ベンチャー学会、企業家研究フォーラム、情報社会学会、21世紀社会デザイン研究学会などに所属している[10]。また、ネスレ日本岡野美佳らとともに、「育休プチMBA勉強会」を創設した[11][12][13][14]

略歴

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著作

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論文

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  • Akiko Kokubo, Katsuhiko Yoshikawa and Chia-Huei Wu : Facilitating transition from maternity leave to work for working mothers: 3 A self-efficacy intervention study: Cambridge Prisms: Global Mental Health
  • 国保祥子 (2019) 育児休業中のワーキングマザーを対象にした復職支援施策の副次的効果, 『経営と情報』第32巻第1号, p1-15
  • Yoshikawa, K., Kokubo, A., & Wu, C. H. (2018) A cultural perspective on gender inequity in STEM: The Japanese context. Journal of Industrial and Organizational Psychology, 11(2), 301-309
  • 国保祥子 (2018) 女性管理職育成施策としての実践知獲得教育の可能性, 経営と情報 第30巻第2号
  • Akiko Kokubo and Deuk J. Bae (2018) Roles if Innovative Regional Leader in Community Business: Case of Irodori Company, Japan. The Korea Local Administration Review
  • 国保祥子 (2013) 社会企業家による正当性の獲得プロセス ―事例にみる社会起業家の組織活動が継続するために必要な要素―, 日本ベンチャー学会誌 21(0), 93-98
  • 国保祥子 (2012) ソーシャル・ビジネスの事業拡大プロセスとそのマネジメント : 特定非営利法人フローレンスの事例より, 経営情報イノベーション研究Vol.1(1), 9-20
  • 国保祥子 (2010) ソーシャル・アントレプレナーの事業化プロセス ―資源提供者と受益者という2つの顧客の観点から―, 経営と情報 23(1), 43-59
  • 国保祥子 (2010) ソーシャル・エンタープライズ研究の新潮流, 慶応経営論集 27(1), 75-94, 2010-03
  • 国保祥子 (2009) 徳島県の事例に見るソーシャル・エンタープライズの社会的課題解決メカニズム, 21世紀社会デザイン研究学会学会誌 1, 109-118

単著

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  • 『働く女子のキャリア格差』筑摩書房、2018年。ISBN 978-4480071088 

共著

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  • 石田英夫編著、星野裕志ほか執筆『地域と社会を変えた起業家たち』慶應義塾大学出版会、2014年。ISBN 978-4766421132
  • 安藤 史江 (著, 編集), 筒井 淳也 (著), 佐藤 一磨 (著), 櫻井 雅充 (著), 小江 茂徳 (著), 余合 淳 (著), 喜田 昌樹 (著), 荒木 淳子 (著), 国保 祥子 (著), 寺村 絵里子 (著), 水落 正明 (著)『変わろうとする組織 変わりゆく働く女性たち―学際的アプローチから見据える共幸の未来』、晃洋書房、2020年。ISBN-13 : 978-4771034051

分担執筆、等

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脚注

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  1. ^ a b c d e 「学歴」『教員情報詳細:静岡県立大学教員データベース』静岡県立大学。
  2. ^ a b 「学位」『教員情報詳細:静岡県立大学教員データベース』静岡県立大学。
  3. ^ a b c d e f g h 「主な経歴」『教員情報詳細:静岡県立大学教員データベース』静岡県立大学。
  4. ^ 博士論文書誌データベースより
  5. ^ a b c d 「About us」『個人の意思決定や選択が尊重される未来を作る「ワークシフト研究所」』ワークシフト研究所。
  6. ^ a b 「会社情報」『個人の意思決定や選択が尊重される未来を作る「ワークシフト研究所」』ワークシフト研究所。
  7. ^ a b c d 「経営情報学部教員が大学発ベンチャー企業を設立」『経営情報学部教員が大学発ベンチャー企業を設立:静岡県公立大学法人 静岡県立大学』静岡県立大学、2016年2月12日
  8. ^ 「専門分野」『教員情報詳細:静岡県立大学教員データベース』静岡県立大学。
  9. ^ a b 「主な研究テーマ」『教員情報詳細:静岡県立大学教員データベース』静岡県立大学。
  10. ^ 「所属学会」『教員情報詳細:静岡県立大学教員データベース』静岡県立大学。
  11. ^ 笹川かおり「ママが育休中に、授乳しながらMBAを学んでみた【女性の働きかた】」『ママが育休中に、授乳しながらMBAを学んでみた【女性の働きかた】ザ・ハフィントン・ポスト・ジャパン、2015年3月21日。
  12. ^ 朝生容子「育休ママがMBAを学ぶ上で注意すべきこと」『育休ママがMBAを学ぶ上で注意すべきこと(朝生容子 キャリア・コンサルタント・産業カウンセラー) | シェアーズカフェ・オンラインザ・ハフィントン・ポスト・ジャパン、2015年7月13日。
  13. ^ 宮木優美「育休中も飛躍へ勉強…目指すはリーダー」『育休中も飛躍へ勉強…目指すはリーダー : 経済 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)読売新聞、2015年7月21日。
  14. ^ 白河桃子「授乳しながら学べる「育休MBA」」『: プレジデントオンライン(PRESIDENT Online)PRESIDENT Online、2015年5月18日。

関連人物

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関連項目

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外部リンク

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ビジネス
先代
(新設)
ワークシフト研究所最高執行責任者
初代:2015年 -
次代
(現職)
先代
(新設)
ワークシフト研究所所長
初代:2015年 -
次代
(現職)