コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

国鉄ヒ1形貨車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
国鉄ヒ1形貨車
基本情報
車種 控車
運用者 鉄道省
運輸通信省
運輸省
日本国有鉄道
所有者 鉄道省
運輸通信省
運輸省
日本国有鉄道
種車 小型貨車、トフ7100形、ト1形、ト6000形、他
改造所 大井工場名古屋工場鷹取工場、盛岡工場、土崎工場苗穂工場五稜郭工場
改造年 1926年大正15年) - 1948年昭和23年)
改造数 78両
消滅 1959年(昭和34年)
常備駅 隅田川駅青森駅五稜郭駅、他
主要諸元
車体色
軌間 1,067 mm
全長 6,286 mm
全幅 2,335 mm
全高 2,695 mm
自重 5.0 t - 5.5 t
換算両数 0.6
車輪径 860 mm
軸距 3,048 mm
最高速度 65 km/h
備考 上記寸法は一例である
テンプレートを表示

国鉄ヒ1形貨車(こくてつヒ1がたかしゃ)は、かつて鉄道省及び1949年(昭和24年)6月1日以降は日本国有鉄道(国鉄)に在籍した事業用貨車控車)である。

概要

[編集]

構内入換用、航送車両の鉄道連絡船への積み下ろし作業用の控車として1926年大正15年)に小型貨車、トフ7100形を種車に40両が製作された。形式名はヒ1000形(ヒ1000 - ヒ1039→ヒ1 - ヒ40)と定められたが、1928年(昭和3年)5月の車両称号規程改正によりヒ1形に変更された。改造工事は大井工場名古屋工場鷹取工場、盛岡工場、土崎工場苗穂工場五稜郭工場の7か所にて行われた。

形式名変更後も増備は続き1928年(昭和3年)から1948年(昭和23年)にかけてト1形、ト6000形等を種車に38両(ヒ41 - ヒ78)が鷹取工場、五稜郭工場、苗穂工場にて製作された。

長期間に渡りまた様々な種車をもとに製作されてきたので外観も実に様々である。

1959年(昭和34年)に最後まで在籍した車両が廃車となり同時に形式消滅となった。

車番履歴

[編集]
ヒ1形 ヒ1000形 種車 改造年月 改造工場 配属先 ヒ1形 ヒ1000形 種車 改造年月 改造工場 配属先 ヒ1形 ヒ1000形 種車 改造年月 改造工場 配属先
ヒ1 ヒ1000 ツ4991 昭和2年1月 大井 東京 ヒ31 ヒ1030 トフ7144 昭和2年1月 苗穂 札幌 ヒ61 - 昭和23年 苗穂 札幌
ヒ2 ヒ1001 ト14123 昭和2年1月 大井 東京 ヒ32 ヒ1031 トフ7146 昭和2年1月 苗穂 札幌 ヒ62 - 昭和23年 苗穂 札幌
ヒ3 ヒ1002 ツ4666 昭和2年1月 大井 東京 ヒ33 ヒ1032 トフ7141 昭和2年1月 苗穂 札幌 ヒ63 - 昭和23年 苗穂 札幌
ヒ4 ヒ1003 ツ4988 昭和2年3月 大井 東京 ヒ34 ヒ1033 トフ7138 昭和2年1月 苗穂 札幌 ヒ64 - 昭和23年 苗穂 札幌
ヒ5 ヒ1004 ツ5371 昭和2年3月 大井 東京 ヒ35 ヒ1034 トフ7139 昭和2年1月 苗穂 札幌 ヒ65 - 昭和23年 苗穂 札幌
ヒ6 ヒ1005 ワフ5533 昭和2年3月 名古屋 名古屋 ヒ36 ヒ1035 トフ7147 大正15年12月 五稜郭 札幌 ヒ66 - 昭和23年 苗穂 札幌
ヒ7 ヒ1006 ワフ5422 昭和2年3月 名古屋 名古屋 ヒ37 ヒ1036 トフ7145 大正15年12月 五稜郭 札幌 ヒ67 - 昭和23年 苗穂 札幌
ヒ8 ヒ1007 ワフ4769 昭和2年3月 名古屋 名古屋 ヒ38 ヒ1037 トフ7149 大正15年12月 五稜郭 札幌 ヒ68 - 昭和23年 苗穂 札幌
ヒ9 ヒ1008 ワフ4156 昭和2年4月 名古屋 名古屋 ヒ39 ヒ1038 トフ7148 大正15年12月 五稜郭 札幌 ヒ69 - 昭和23年 苗穂 札幌
ヒ10 ヒ1009 ワフ4043 昭和2年4月 名古屋 名古屋 ヒ40 ヒ1039 トフ7143 大正15年12月 五稜郭 札幌 ヒ70 - 昭和23年 苗穂 札幌
ヒ11 ヒ1010 ト17930 大正15年12月 鷹取 神戸 ヒ41 - ト269 昭和4年4月 鷹取 大阪 ヒ71 - 昭和23年 苗穂 札幌
ヒ12 ヒ1011 ト13497 大正15年12月 鷹取 神戸 ヒ42 - ト7707 昭和4年4月 鷹取 大阪 ヒ72 - 昭和23年 苗穂 札幌
ヒ13 ヒ1012 ト13499 昭和2年1月 鷹取 神戸 ヒ43 - ト2336 昭和4年4月 鷹取 大阪 ヒ73 - 昭和23年 苗穂 札幌
ヒ14 ヒ1013 ト15818 昭和2年1月 鷹取 神戸 ヒ44 - ト2566 昭和4年4月 鷹取 大阪 ヒ74 - 昭和23年 苗穂 札幌
ヒ15 ヒ1014 ト17736 昭和2年1月 鷹取 神戸 ヒ45 - ト1605 昭和4年4月 鷹取 大阪 ヒ75 - 昭和23年 苗穂 札幌
ヒ16 ヒ1015 ト14383 昭和2年1月 鷹取 神戸 ヒ46 - 昭和22年 五稜郭 札幌 ヒ76 - 昭和23年 苗穂 札幌
ヒ17 ヒ1016 ト13979 昭和2年1月 鷹取 神戸 ヒ47 - 昭和22年 五稜郭 札幌 ヒ77 - 昭和23年 苗穂 札幌
ヒ18 ヒ1017 ト17207 昭和2年1月 鷹取 神戸 ヒ48 - 昭和22年 五稜郭 札幌 ヒ78 - 昭和23年 苗穂 札幌
ヒ19 ヒ1018 ト16929 昭和2年1月 鷹取 神戸 ヒ49 - 昭和22年 五稜郭 札幌
ヒ20 ヒ1019 ト13575 昭和2年1月 鷹取 神戸 ヒ50 - 昭和22年 五稜郭 札幌
ヒ21 ヒ1020 チ21054 大正15年12月 盛岡 仙台 ヒ51 - 昭和22年 五稜郭 札幌
ヒ22 ヒ1021 ト17862 大正15年12月 盛岡 仙台 ヒ52 - 昭和22年 五稜郭 札幌
ヒ23 ヒ1022 ト15393 大正15年12月 盛岡 仙台 ヒ53 - 昭和22年 五稜郭 札幌
ヒ24 ヒ1023 ト16370 大正15年12月 盛岡 仙台 ヒ54 - 昭和22年 五稜郭 札幌
ヒ25 ヒ1024 ト9782 大正15年12月 盛岡 仙台 ヒ55 - 昭和22年 五稜郭 札幌
ヒ26 ヒ1025 トフ7586 大正15年12月 土崎 仙台 ヒ56 - 昭和22年 五稜郭 札幌
ヒ27 ヒ1026 ト15624 大正15年12月 土崎 仙台 ヒ57 - 昭和22年 五稜郭 札幌
ヒ28 ヒ1027 ト9439 大正15年12月 土崎 仙台 ヒ58 - 昭和22年 五稜郭 札幌
ヒ29 ヒ1028 ト16951 大正15年12月 土崎 仙台 ヒ59 - 昭和23年 苗穂 札幌
ヒ30 ヒ1029 ト11342 大正15年12月 土崎 仙台 ヒ60 - 昭和23年 苗穂 札幌

脚注

[編集]

参考文献

[編集]
  • 貨車技術発達史編纂委員会『日本の貨車-技術発達史-』(初版)日本鉄道車輌工業会、2008年3月1日。 
  • 吉岡心平『控車のすべて』(初版)ネコ・パブリッシング〈RM LIBRARY 221〉、2018年1月1日。ISBN 978-4-7770-5420-6 

関連項目

[編集]