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国鉄ヒ100形貨車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
国鉄ヒ100形貨車
基本情報
車種 控車
運用者 鉄道省
運輸通信省
運輸省
日本国有鉄道
所有者 鉄道省
運輸通信省
運輸省
日本国有鉄道
種車 チ522形、チ584形、チ684形、チ720形、チ101形、ワフ3300形、ワ1形、ワ17000形、他
改造年 1928年昭和3年) - 1951年(昭和26年)
改造数 67両
消滅 1966年(昭和41年)
常備駅 青森駅高松駅五稜郭駅、他
主要諸元
車体色
軌間 1,067 mm
全長 6,071 mm - 6,414 mm
全幅 2,210 mm - 2,375 mm
全高 1,048 mm
自重 4.3 t - 5.0 t
換算両数 0.6
車輪径 860 mm
軸距 2,743 mm
最高速度 65 km/h
備考 上記寸法は一例である
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国鉄ヒ100形貨車(こくてつヒ100がたかしゃ)は、かつて鉄道省及び1949年(昭和24年)6月1日以降は日本国有鉄道(国鉄)に在籍した事業用貨車控車)である。

概要

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構内入換用、航送車両の鉄道連絡船への積み下ろし作業用の控車として1928年(昭和3年)1月中旬にチ522形、チ584形、チ684形、チ720形の4形式の車両を種車に30両が製作された。形式名はヒ1050形と定められたが、1928年(昭和3年)5月の車両称号規程改正によりヒ100形(ヒ1050 - ヒ1079→ヒ100 - ヒ129)に変更された。改造工事は下関工場1か所のみにて行われ、全車門司鉄道局へ配属された。

形式名変更後の1944年(昭和19年)5月1日に西日本鉄道(一部)、同年6月1日に相模鉄道(一部)が国有化され当時在籍していた12両(西日本鉄道ヒ130 - ヒ139、相模鉄道ヒ140 - ヒ141)が本形式に編入された。

その後も増備は続き1949年(昭和24年)にチ101形、ワフ3300形を種車に5両(ヒ142 - ヒ146)が多度津工場にて、1951年(昭和26年)にワ1形、ワ17000形を種車に20両(ヒ147 - ヒ166)が五稜郭工場にてそれぞれ製作された。

長期間に渡りまた様々な種車をもとに製作されてきたので外観も実に様々である。

1966年(昭和41年)に最後まで在籍した車両が廃車となり同時に形式消滅となった。

車番履歴

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ヒ100形 ヒ1050形 種車 改造年月 改造工場 配属先 ヒ100形 ヒ1050形 種車 改造年月 改造工場 配属先 ヒ100形 ヒ1050形 種車 改造年月 改造工場 配属先
ヒ100 ヒ1050 チ522 昭和3年1月 下関 門司 ヒ125 ヒ1075 チ685 昭和3年1月 下関 門司 ヒ150 - ワ2307 昭和26年 五稜郭 函館
ヒ101 ヒ1051 チ523 昭和3年1月 下関 門司 ヒ126 ヒ1076 チ686 昭和3年1月 下関 門司 ヒ151 - ワ757 昭和26年 五稜郭 函館
ヒ102 ヒ1052 チ524 昭和3年1月 下関 門司 ヒ127 ヒ1077 チ721 昭和3年1月 下関 門司 ヒ152 - 昭和26年 五稜郭 函館
ヒ103 ヒ1053 チ525 昭和3年1月 下関 門司 ヒ128 ヒ1078 チ722 昭和3年1月 下関 門司 ヒ153 - ワ3957 昭和26年 五稜郭 函館
ヒ104 ヒ1054 チ526 昭和3年1月 下関 門司 ヒ129 ヒ1079 チ723 昭和3年1月 下関 門司 ヒ154 - ワ5369 昭和26年 五稜郭 函館
ヒ105 ヒ1055 チ527 昭和3年1月 下関 門司 ヒ130 - 元西日本鉄道車 昭和19年5月 門司 ヒ155 - ワ5827 昭和26年 五稜郭 函館
ヒ106 ヒ1056 チ584 昭和3年1月 下関 門司 ヒ131 - 元西日本鉄道車 昭和19年5月 門司 ヒ156 - ワ6478 昭和26年 五稜郭 函館
ヒ107 ヒ1057 チ585 昭和3年1月 下関 門司 ヒ132 - 元西日本鉄道車 昭和19年5月 門司 ヒ157 - ワ7109 昭和26年 五稜郭 函館
ヒ108 ヒ1058 チ586 昭和3年1月 下関 門司 ヒ133 - 元西日本鉄道車 昭和19年5月 門司 ヒ158 - ワ7517 昭和26年 五稜郭 函館
ヒ109 ヒ1059 チ588 昭和3年1月 下関 門司 ヒ134 - 元西日本鉄道車 昭和19年5月 門司 ヒ159 - ワ7866 昭和26年 五稜郭 函館
ヒ110 ヒ1060 チ589 昭和3年1月 下関 門司 ヒ135 - 元西日本鉄道車 昭和19年5月 門司 ヒ160 - 昭和26年 五稜郭 函館
ヒ111 ヒ1061 チ590 昭和3年1月 下関 門司 ヒ136 - 元西日本鉄道車 昭和19年5月 門司 ヒ161 - 昭和26年 五稜郭 函館
ヒ112 ヒ1062 チ591 昭和3年1月 下関 門司 ヒ137 - 元西日本鉄道車 昭和19年5月 門司 ヒ162 - 昭和26年 五稜郭 函館
ヒ113 ヒ1063 チ592 昭和3年1月 下関 門司 ヒ138 - 元西日本鉄道車 昭和19年5月 門司 ヒ163 - 昭和26年 五稜郭 函館
ヒ114 ヒ1064 チ593 昭和3年1月 下関 門司 ヒ139 - 元西日本鉄道車 昭和19年5月 門司 ヒ164 - 昭和26年 五稜郭 函館
ヒ115 ヒ1065 チ595 昭和3年1月 下関 門司 ヒ140 - 元相模鉄道車 昭和19年6月 東京 ヒ165 - 昭和26年 五稜郭 函館
ヒ116 ヒ1066 チ596 昭和3年1月 下関 門司 ヒ141 - 元相模鉄道車 昭和19年6月 東京 ヒ166 - 昭和26年 五稜郭 函館
ヒ117 ヒ1067 チ597 昭和3年1月 下関 門司 ヒ142 - 昭和24年 多度津 四国
ヒ118 ヒ1068 チ598 昭和3年1月 下関 門司 ヒ143 - 昭和24年 多度津 四国
ヒ119 ヒ1069 チ545 昭和3年1月 下関 門司 ヒ144 - 昭和24年 多度津 四国
ヒ120 ヒ1070 チ600 昭和3年1月 下関 門司 ヒ145 - 昭和24年 多度津 四国
ヒ121 ヒ1071 チ707 昭和3年1月 下関 門司 ヒ146 - 昭和24年 多度津 四国
ヒ122 ヒ1072 チ708 昭和3年1月 下関 門司 ヒ147 - ワ554 昭和26年 五稜郭 函館
ヒ123 ヒ1073 チ709 昭和3年1月 下関 門司 ヒ148 - ワ1616 昭和26年 五稜郭 函館
ヒ124 ヒ1074 チ684 昭和3年1月 下関 門司 ヒ149 - ワ2025 昭和26年 五稜郭 函館

脚注

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参考文献

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  • 貨車技術発達史編纂委員会『日本の貨車-技術発達史-』(初版)日本鉄道車輌工業会、2008年3月1日。 
  • 吉岡心平『控車のすべて』(初版)ネコ・パブリッシング〈RM LIBRARY 221〉、2018年1月1日。ISBN 978-4-7770-5420-6 

関連項目

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