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国際VLBI事業

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
国際VLBI事業[1][2]
International VLBI Service for Geodesy and Astrometry[3]
略称 IVS[3]
設立 1999年[4]
設立者 国際測地学協会
国際天文学連合[3]
種類 国際機関
目的 基準系に関する測地学および位置天文学の研究、地球科学の研究および運営活動を支援する役務の提供[3]
本部 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 グリーンベルト[5][6]
評議員会議長 Rüdiger Haasチャルマース工科大学 オンサラ天文台スウェーデン語版[7]
調整センター長 Dirk Behrend(NVI, Inc./ゴダード宇宙飛行センター[6][7]
主要機関 評議員会 (Directing Board)[1][2][8][9]
調整センター (Coordinating Center)[9][10]
提携 国際測地学協会
国際地球回転・基準系事業
国際天文学連合
全球統合測地観測システム英語版 (GGOS)[3][10]
関連組織 ゴダード宇宙飛行センター[5]
ウェブサイト https://ivscc.gsfc.nasa.gov/
テンプレートを表示

国際VLBI事業(こくさいぶいえるびーあいじぎょう、: International VLBI Service for Geodesy and Astrometry; IVS)は、超長基線電波干渉法 (VLBI) を構成する各局を運用または支援する組織の国際協働事業で、基準系に関する測地学および位置天文学の研究、地球科学の研究および運営活動を支援する役務を提供する。超長基線電波干渉法 (VLBI) による国際観測や技術開発の推進を目的として、1999年に国際測地学協会(IAG)および国際天文学連合 (IAU) の下に設立された[1][2][3][4]。調整センターを米国グリーンベルトゴダード宇宙飛行センターに置く[5]

機能

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国際VLBI事業 (IVS) は、参加機関の国際協力に基づき、高品質のVLBIデータおよび成果を提供する参加機関の緊密な連携によるVLBIプログラムの支援および実行、測地および天文VLBI技術のあらゆる側面における研究および開発活動の推進、ワークショップ、レポートおよびその他の手段でのVLBI参加者の教育および訓練の推進、新たな構成機関の国際VLBI事業 (IVS) への統合の支援、国際測地学協会 (IAG) の全球統合測地観測システム英語版 (GGOS) においてVLBIを代表しまた国際地球回転・基準系事業 (IERS) と緊密に連携するなどのVLBI成果の利用者コミュニティとの交流などを行い、これらの目的を支援するためにVLBI観測プログラムを調整し、VLBI観測局の性能基準を設定し、VLBIデータ形式およびデータ成果の規約を確立し、VLIBデータ解析ソフトウェアに関する推奨事項を発行し、VLBI解析文書の規格を設定し、および適切なVLBI成果の品質と適時性を保証する適切な成果の提供方法を確立する。また、VLBIは天体観測にも測地観測にも利用できることから、天文学と位置天文学/測地学のための多数のVLBI施設および技術の両用のために天文学コミュニティーとその活動を調整する[3]

2001年1月1日に国際地球回転事業 (IERS) がその組織を再編した際に、国際地球回転事業 (IERS) から従前のVLBI総括センター以下の観測網センター、相関センター、解析センターおよび技術開発センターを切り離して国際VLBI事業 (IVS) へ移管し、国際VLBI事業 (IVS) は国際地球回転事業 (IERS) の技術センターの一つに位置付けられた[8][11][12][13][14]

脚注

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  1. ^ a b c 第2回国際VLBI事業総会をつくばで開催』(PDF)(プレスリリース)通信総合研究所、2002年1月24日。オリジナルの2024年4月14日時点におけるアーカイブhttps://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/13578811/www.nict.go.jp/press/2002/press-20020124-2.pdf2024年5月16日閲覧 
  2. ^ a b c 第2回国際VLBI事業総会をつくばで開催』(html)(プレスリリース)国土地理院、2002年1月24日。オリジナルの2008年11月6日時点におけるアーカイブhttps://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/282697/www.gsi.go.jp/WNEW/PRESS-RELEASE/2002/0124-2.htm2024年6月28日閲覧 
  3. ^ a b c d e f g NASA (2023年1月12日). “Summary - IVS Terms of Reference” (html) (English). IVS Home Page. NASA. 2024年5月6日閲覧。
  4. ^ a b NASA (2024年5月9日). “Historical Documents of VLBI” (html) (English). IVS Home Page. NASA. 2024年5月9日閲覧。
  5. ^ a b c Federal Agency for Cartography and Geodesy (2020年2月10日). “IERS - IERS - International VLBI Service for Geodesy and Astrometry (IVS)” (HTML) (English). International Earth Rotation and Reference Systems Service. Organization. International Earth Rotation and Reference Systems Service. 2024年5月7日閲覧。
  6. ^ a b NASA (2024年5月9日). “IVS Components: Coordinating Center” (html) (English). IVS Home Page. NASA. 2024年5月9日閲覧。
  7. ^ a b NASA (2024年5月9日). “IVS Organization: Directing Board” (html) (English). IVS Home Page. NASA. 2024年5月9日閲覧。
  8. ^ a b 小山泰弘; 近藤哲朗 (24 February 2000). The 1st IVS General Meeting 参加報告 (PDF). The 1st IVS General Meeting. 通信総合研究所. 2024年4月14日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2024年6月28日閲覧
  9. ^ a b 通信総合研究所 (1999年). “IVSの構造” (gif). 情報通信研究機構. VLBI技術開発センター. 情報通信研究機構. 2024年4月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月16日閲覧。
  10. ^ a b NASA (2024年5月9日). “Structure of IVS” (html) (English). IVS Home Page. NASA. 2024年5月9日閲覧。
  11. ^ 近藤哲朗 (1 March 2000). 2.2 第1回評議委員会報告およびCRL技術開発センターの方針 (PDF). 第14回IVS技術開発センター会議. 通信総合研究所. 2024年4月14日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。
  12. ^ 竹本修三、高橋冨士信、黒石裕樹、古屋正人、日置幸介、木股文昭「国際測地学協会学術総会2001(ブダペスト)報告」(PDF)『測地学会誌』第48巻第1号、日本測地学会、東京、2002年3月25日、35-44頁、doi:10.11366/sokuchi1954.48.35ISSN 2185-517X2024年5月3日閲覧 
  13. ^ Federal Agency for Cartography and Geodesy (2013年). “History of the IERS, 1988 to 2003” (HTML) (English). International Earth Rotation and Reference Systems Service. Organization. International Earth Rotation and Reference Systems Service. 2024年5月3日閲覧。
  14. ^ Federal Agency for Cartography and Geodesy (2013年). “IERS structure details” (HTML) (English). International Earth Rotation and Reference Systems Service. Organization. International Earth Rotation and Reference Systems Service. 2024年5月3日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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